外部廻りでは、庇の軒裏/軒天のケイカルボードの設置が順調に完了しつつあります。
この庇によりまして、フラットな水平ラインが強調されますと共に、庇下の壁を外壁面
より少し凹ませておりますので、太陽光が当りますと奥行きのある陰影が浮かび上がる
予定です。
そして庇の下部に目を移しますと、透湿防水シートの上に通気胴縁という材料が設置
されているのが分かります。この通気胴縁、その名の通り外壁仕上げと躯体本体の間
に空気層/通気層を確保するためのスペーサーの役割を果たします。
通気層を確保することで、内部の湿気を放出しやすくしますと共に、万一外壁から雨水
が侵入した場合でも躯体本体まで到達しにくくし、躯体を守ってくれます。
そして、この通気胴縁の上に貼られる外壁下地材は、写真左下に見えておりますラス
カットボードと呼ばれる材料。これはモルタル+塗装仕上げの箇所に用いる材料です。
タイル下地にはタイル下地用のサイディングが貼られていきます。
という感じで外部廻りは着々と進んでおります。
勿論内部廻りも色々と進んでいるわけですが、それはまたの機会にご紹介致します。
本日は今年一番の寒さの中、コンセントや照明位置の確認をさせていただきました。
Tさま、寒い中、長時間ありがとうございました。
屋根のガルバリウム工事もほぼ完了しておりまして、外部廻りではサッシの設置及び
ガラスの設置、更には透湿防水シートの施工も完了しております。このシート、文字通り
湿気を通して水を防ぐ役割を果たします。
即ち、建物内部で発生する水蒸気や湿気を外部へ放出しますと共に、外部からの雨水
浸入を防ぐわけです。
そしてこの後、建物外周部が湿気ないように通気層を造りまして、外壁ボード施工
塗装・タイル工事へと移っていきます。
内部では床断熱材、床の下地、壁の構造用合板、設備配管、電気配線などなどが
進められ、前回から一気に前に進んだ感があります。
この段階で「部屋」の大きさがよく分かる感じになって参りました。圧巻なのは
何と言っても30帖のリビング空間。天井高さ3.5mを有し、約7mのフルオープン
の開口は中庭と完全に一体感を持つ空間となる予定です。
さて、写真に写っている方々は太陽光発電を施工していただく業者の方々。
現地調査/確認の最中です。
この住宅は平屋建てですので、確認検査機関によります中間検査(金物検査)という
ものがございません。しかし、構造図通りの耐震金物が施工されているかどうかを
確認する必要があります。一般的には平屋建ての木造住宅ですと、構造計算という
ものは建築基準法的に義務付けられていませんので、構造計算を行なうことはレア
なケースかもしれません。実は一定規模以下の2階建て木造住宅であれば、同様の
ことが言えます。しかし、私達はそこを敢えて構造計算に掛けて、構造を決定して
おります。なぜなら、建物一つ一つが有する条件は、全てバラバラですので、建物
固有の最良解が存在すると思っているからです。
まあ、告示に則って金物などを設置していけば問題はないのですが、ノーマルでは
ない部分も所々にあったりしますので、やはり安全・安心を得る意味では、構造の
スペシャリストである構造家の力を借りるわけです。
と、前置きが長くなりましたが、そんな構造スペシャリスト(門藤氏)に金物や架構関係が
図面通りできていることを検査して頂きました。勿論、構造計算も行なって頂いて
おりますので、第三者が見るよりも確実と言えます。
数箇所の指摘/是正事項はありましたが、無事検査を終えることができました。
躯体(骨組み)の架構もほぼ完了しまして、屋根のアスファルトルーフィング防水工事
が進んでおります。折りしも本日は雨模様。ルーフィング同士の重ね代や壁際の立上
り寸法などを確認しつつ、しっかり施工されていることを確認しました。
次の段階としまして、ガルバリウムの屋根仕上げ工事へと移行していきますが、その
段階で水張り試験も行いまして、施工不良がないことを確認する予定です。
内部では、構造補強金物も付け終わりつつありますので、次は耐力壁などの構造用
合板を貼っていく作業が始まります。
写真は一番高いところの屋根。左手の箱部分からは薪ストーブの煙突がニョキッと顔
を出す予定です。
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