空間工房 一級建築事務所

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京都市O邸リノベ<竣工>

早いものでご竣工から二年が経ち、一年点検以降久しぶりの

ご訪問となった本日、現場監督さんと共に二年点検にお伺い致しました。

特段の問題なく、お住まいのご様子に安心いたしました。

竣工写真を撮らせて頂いたあの日と変わらず二年経ったとは思えないキレイさ。

思えばコロナ渦でお出会いし、工事をし、完成してからも尚コロナが

納まらずといった時代でしたので、マスクなしでお出会いするのが

初めてだったかもしれません。

二年も経つのですが、何やら新鮮な気持ちでした。

暑い日が続いておりますが、O様ご自愛くださいまして

良い夏をお迎えくださいませ!

京都市O邸リノベ<竣工> | by muranishi | comments(0)
22.10.28 Friday

竣工写真撮影日和

お引越しから半年ほどが経ちまして、本日は天候にも

恵まれ、竣工写真の撮影にお邪魔致しました。

まるで町家カフェのような暮らしをされておりました。

お持ちだった家具は空間との相性も抜群で、町家の持つ

空間の魅力にずっと興味をお持ちだったことが良く理解

出来ました。

空間の所々に花なども飾られまして、それがあるだけで

何か心も豊かになった気持ちがしました。

午前中に加えて夜景の撮影にもお邪魔致しました。

今回は照明の照度も全体的に抑え気味としまして

照明自体も空間のアクセントとなるものを選定致しました。

外観には格子を施し、町家の持つ魅力を蘇らせることにも

注力致しました。

町並みにも貢献出来ていれば何よりです。

京都市O邸リノベ<竣工> | by muranishi | comments(0)

築100年近くの京町家。

積み重ねてきた歴史に敬意を払いつつ、火袋や既存建具など

残すところは残しながら、新築では叶わない趣ある空間を

望まれての計画でした。

土の味わい深い表情。木が持つ温もり。光を和らげる和紙。

鼻孔をくすぐる畳の香り。などなど。自然の素材が五感に

優しく語り掛けてくるかのような空間。

元々は火袋だったエリアも残しつつ、天窓からの光を

下階に届ける存在に機能を変換したり。

既存天井を外すと現れた梁たちを表舞台に出したり。

奥にある坪庭を格子越しに見せることで奥行きを演出したり。

町家特有の奥に細長い住空間という特長を出来る限り活かした

空間へと再構成致しました。

新しく張った杉のフローリングも、お施主様ご家族の

皆さまの手で古色に仕上げられ、グッと落ち着きのある

空間に変化いたしました。

照明器具の数々も空間の風合いを損なわないように

慎重に選定し、煌々と明るい空間ではなく、しっとりと

照度を落とした空間としました。

奥にあった坪庭は一旦整地した上で、新たに一本の木を

植え、砂利を敷き、既存の石や手水鉢を配し、下草を

植えることで、見事に生まれ変わりました。

濡縁に座って庭をボーっと眺める。

寝転がって庭を見ながらうたた寝をする。

手水鉢のメダカに餌をやる。。

いろんな生活シーンに潤いをもたらしてくれると思います。

2階の和室・座敷は壁と建具をキレイにしただけですが

元が良かったので、凄く良い和室になりました。

竹で編まれた下地窓から入る光、違い棚、床の間、縁側

欄間障子といった昔ながらの和室は、今では貴重な空間

とも言えます。

そしてお施主様こだわりの丸太の梁。

天井を解体しますと現れた丸太を是非とも化粧現しと

したい。というご要望の下、その梁には一切手を加える

ことなく、最も美しく見せるように、間接照明や天井の

仕上げなどを考えました。

押入部分には古建具を設置。窓はペアガラスに入替え

ましたが、その外部には格子をあしらい、風情ある空間に

仕上がりました。

お施主様とお出会いしてからほぼ丸一年が経過しようと

しております。

O様、長らくお待たせ致しました。

是非この古くて新しい空間で生活を満喫してください。

また数か月後、竣工写真の撮影に寄せて頂きます。

それでは、これからも末永いお付き合いの程、よろしく

おねがい申し上げます。

ご竣工、おめでとうございます!

京都市O邸リノベ<竣工> | by muranishi | comments(0)
22.05.21 Saturday

スローライフ

只今、既存木製建具の足元廻りの雨仕舞が進行中。

これまでブルーシートで覆われていた大開口ですが

既存建具の建付け直しも完了しまして、外が伺える

状態となり、外光が射し込む明るい和室が蘇りつつ

あります。

1階では、ゴールデンウイーク初日にお施主様が塗装

されました格子も設置され、空間を緩やかに仕切る

間仕切り壁となっております。

奥には低めの文机が置かれて、書斎的空間として使用

される予定。

そしてその更に奥には坪庭が完成しておりました。

既存の石や手水鉢を配置し、新しく入れた庭木が

新緑の潤いを届けてくれております。

改めて庭や木の重要性を認識した次第です。

手水鉢ではメダカを飼われる予定。

スローライフが似合う空間に仕上がりつつあります。

京都市O邸リノベ<竣工> | by muranishi | comments(0)
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