盛夏にはじまった改修工事も秋が深まる前に完了を迎えることができ
本日無事お引渡しの運びとなりました。
前回完成検査での是正内容を確認後、各種保証書や鍵のお渡しを
いたしまして一つの大きな区切りを迎えました。
そのまま引き続き、人感センサーや調光器の機器使用説明にはじまり
まして、キッチン、洗面、お風呂、トイレ・・・へと怒涛の如く各メーカー
さんによります詳細説明が繰り広げられました。
写真はキッチンの説明が終わり、洗面廻りの説明が繰り広げられている最中。
既存の水屋なども元の場所に戻されております。
今回のキッチンは黒の石目調。重厚感のあるキッチンが建物の新たな歴史に寄り添い
ます。
新旧のモノ達が共存する空間。これもまた改修工事の醍醐味かもしれません。
京都の街並みも同じく新旧が錯綜しますが、今回の改修工事で生まれ変わった外観
は、きっと街並みに馴染んでくれることと思います。。
それではKbさま。今後とも末永くお付き合いのほど、よろしくお願いいたします!
本日はおめでとうございました!!
昨晩は結構強めの雨が降っていて、今日の撮影に影響はないか心配でしたが
朝には雲もほとんどない絶好の撮影日和!
ということで、今回はOカメラマンによります撮影で外観から~
白木の格子が美しい!
この通り沿いには結構な数の京町家が残っておりますので、その景観を壊さないよう
全面格子にて構成しております。
この格子の内側は、外部と内部の中間領域を形成しておりまして・・
向かって右手が道路。格子があるので窓を開け放しても防犯面は安心ですね。
そして左手が迎えの間(居室)となっております。
冬場や夏場の過酷な外気温をこの緩衝帯で一旦受け止めることで、居室の熱環境負荷
を減らす目論見です。
もちろん沓脱石や土間の黒塗り仕上げなど見た目の落ち着き感も演出してくれる
大切な空間構成要素となっております。
そして、迎えの間の内部の様子は・・
障子を閉め切りますと、外部の自然光が和紙を通して空間全体を柔らかく包み込んで
くれます。この写真右手に見えます障子を開けますと、玄関土間に通じます。
玄関土間を見上げますと・・
黒い木部と白い壁面で構成されたモノトーンの世界に丸い月が浮かんだような照明
を設置してみました。玄関扉を開けたときに、まず目に飛び込んでくる大切な空間。
ザ・京町家。な雰囲気が出迎えてくれます。
そして写真右下の格子戸を潜り抜けますと・・
これまたザ・京町家な通り土間上部の火袋が、開放感を持って迎えてくれ
ます。
築90年を超えるであろう京町家の空間構成に脱帽です。
これからの数十年もまたご家族の思い出を刻む生活の器となってくれる
ことでしょう。
永く存在することはそれだけで優れている印だと思います。
町家をもっと利用・活用し、残していきたい。そう思う きょうこのごろです。
来週末のお引渡しに向けまして、お施主様と共に引渡し前の完了検査を
行いました。
ガラスフィルムの手直しや左官の汚れなどを指摘いたしまして、残り一週間
で手直し・是正を行なっていただきます。
各種設備機器なども取り付けが終わっておりまして、トイレの間接照明も
取り付けられておりました。。
悩みに悩まれた末に決定したクロスは上からの間接光が当って、きれいに波型の陰影
が出ております。
そして廊下と洗面を仕切る建具にはレトロな雰囲気のガラスが設置され・・
新しいながらも落着きある表情を見せてくれております。
いよいよ来週末にお引渡しです!
その前に写真撮影に入らせていただきま~す!
お引渡しまで残り2週間。
外観改修のメインでもあります縦格子たちが取り付けられました!
足場シートに隠れて一部見えませんが、1階には風通しを考慮した欄間も設置
されております。
杉の柔らかな表情がこの京町家に新たな息吹を吹き込んでくれました。
街並みにもマッチした雰囲気に仕上がりつつあります。
そして内部では、造作家具や木製建具が取り付けられておりまして、迎えの間にも
新しい障子が設置されました。。
少し大正浪漫的なデザインを意識した障子が出迎えてくれます。
土間には沓脱石も据えつけられ、完成間近の状態となりました。
工期も残りわずかですが、最後まで気を抜かずに監理してまいります!
« PREV td> |
|