土間コンクリートの打設が完了し、基礎立ち上がりの型枠工事が進行中です。
随分高く感じておりました、地面からの段差も少し登りやすくなった気がします。
それでも、現代の住宅から比べますとまだまだ高いですが・・。
これで足元廻りが落着いて参りました。
そして、上部では構造家(田原賢氏)によります耐震補強金物の設置状況や耐震壁
の施工内容のチェックが行なわれました。
大きな指摘事項もなく、順調に進められております。
ほぼ柱と梁だけで構成されていた伝統的な町家構造でしたが、所々に耐震壁要素が
配置され、強固な構造へと移り変わりつつあります。構造補強の完成も間もなくです。
既存柱・梁の耐震補強金物の設置が終盤に差し掛かりまして、次は新設柱・梁の
設置が始まっております。
真新しい材料と、約90年前の材料が一つの場所に存在する様は、何か新たな息
吹を吹き込んでいるかのようで、一種独特の面持ちを感じます。
より安全に。より快適に。そう願いつつ、一歩一歩進んでおります。
今週は、基礎の配筋も終わりましたので、まずは配筋検査。
構造家からかなり厳しい指摘が飛び交い、一瞬にして現場に緊張が走ります。
今回の構造家は「木構造建築研究所田原」の田原さん。そして竹内さん。
厳しい指摘は良い建物を造らんがため。監理側も必死です。
是正方法を指示し、是正された暁には再度確認に参ります。
そして今度は小屋裏へ。。
屋根面の水平剛性を高めるためのブレース工事などをチェック。
ここでは一転して素晴らしい仕事内容に、構造家も脱帽。
一気に現場の緊張が和みます。
ジェットコースターのような空気感に、どんな表情をすれば良いのか
分からなくなってきますが、建物は現場が命ですので、よりよい空間
になるよう、構造家と共に設計者として監理しております。
土間も整地され、防湿シートが敷かれ、本日は基礎・土間配筋が進められております。
基礎の配筋が完了するのは、約一週間後の予定です。躯体が建っている状態での
配筋ですので、結構手間が掛かりそうです。
そしてそして2階では、床の補強下地や床の剛性を高めるため28mm厚の構造用
合板が貼られていってます。
これまた、既存の床(梁)や柱が若干倒れていたりしますので、新規部分との取合い
が悩ましいところです。
昔の建物の良さを活かしつつ、新しいものに再生していく困難さにしょっちゅうぶつかり
ながらの現場となっております。
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