昨晩は結構強めの雨が降っていて、今日の撮影に影響はないか心配でしたが
朝には雲もほとんどない絶好の撮影日和!
ということで、今回はOカメラマンによります撮影で外観から~
白木の格子が美しい!
この通り沿いには結構な数の京町家が残っておりますので、その景観を壊さないよう
全面格子にて構成しております。
この格子の内側は、外部と内部の中間領域を形成しておりまして・・
向かって右手が道路。格子があるので窓を開け放しても防犯面は安心ですね。
そして左手が迎えの間(居室)となっております。
冬場や夏場の過酷な外気温をこの緩衝帯で一旦受け止めることで、居室の熱環境負荷
を減らす目論見です。
もちろん沓脱石や土間の黒塗り仕上げなど見た目の落ち着き感も演出してくれる
大切な空間構成要素となっております。
そして、迎えの間の内部の様子は・・
障子を閉め切りますと、外部の自然光が和紙を通して空間全体を柔らかく包み込んで
くれます。この写真右手に見えます障子を開けますと、玄関土間に通じます。
玄関土間を見上げますと・・
黒い木部と白い壁面で構成されたモノトーンの世界に丸い月が浮かんだような照明
を設置してみました。玄関扉を開けたときに、まず目に飛び込んでくる大切な空間。
ザ・京町家。な雰囲気が出迎えてくれます。
そして写真右下の格子戸を潜り抜けますと・・
これまたザ・京町家な通り土間上部の火袋が、開放感を持って迎えてくれ
ます。
築90年を超えるであろう京町家の空間構成に脱帽です。
これからの数十年もまたご家族の思い出を刻む生活の器となってくれる
ことでしょう。
永く存在することはそれだけで優れている印だと思います。
町家をもっと利用・活用し、残していきたい。そう思う きょうこのごろです。
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