1階の新規耐力壁施工が完了し、押入内部の仕上げも
完了した状態となりました。
これから床工事などが進められる予定です。
その前に、下屋庇を支える軒桁の加工が現場で繰り広げ
られておりました。長さ5m弱の長物をカンナ掛けする
大工さん。その職人技は見ていて飽きません。
2階では床下が完了しまして、間仕切りや天井下地の
工事が進められておりました。
主に内窓の納まりなどを検討。
そして現場に置かれております大量の断熱材は・・
天井裏に敷設するための断熱材です。
無断熱状態ですので、断熱材を設置することで随分と
暑さ、寒さが和らぐはずです。
より省エネな京町家へと仕上げて参ります。
1階の新規耐力壁施工が完了しております。
今回の耐力壁は荒壁パネルと呼ばれるものを使用。
土壁を固めたような仕様ですので、通常の構造用合板よりも
しなやかに耐え、構造強度を高める形となります。
「揺らして力を逃がす」という京町家の特性を活かした
耐震補強となっております。
小屋裏では雲筋交いと呼ばれる補強材の設置も完了しております。
これは木造在来工法でも施される補強方法ですが、主に小屋組み
の束同士を繋げることで揺れをある程度制御してくれます。
各所耐震補強工事の見通しが立って参りました。
新規耐力壁となります部分の施工が進んでおります。
まずは耐力壁を支える柱と梁の施工から。
京町家は短手方向の壁量が少なくなるのが特徴ですので
それを補強すべく、あまり空間の邪魔にならないように
押入となる内部に耐力壁を設けております。
渡り廊下部分にも耐力壁が施工され、徐々に躯体が
出来上がりつつあります。
2階では新規フローリング仕上げとなる空間の床下地が
施工真っ最中。
2階で大きく手を加えるのはこの空間のみとなりますが
天井裏の断熱は物理的に可能な範囲全域に敷設する方針
です。
耐震性と断熱性が備われば、現代建築にも負けない良好な
居住空間が京町家でも実現できます。
渡り廊下部分に新設される洗面の給排水工事が進行中。
玄関土間となる部分の下地も形成されました。
また、渡り廊下の新設柱や床も施工が進み、東棟と西棟の
行き来がスムーズに出来るようになりつつあります。
棟間でやや段差がありますので、段差解消のためにスロープ
を形成しております。
また、建築当初は恐らく「ミセの間」であった箇所を
床上げし、他のお部屋とのレベル差を解消する方針です。
これで各部屋の行き来もスムーズになります。
床下には断熱材も充填。底冷えも解消出来ればと思います。
東棟のリビングにも床暖房を敷設し、フローリングの
施工も完了致しました。
冬場は寒い京町家も、現代の設備を取り入れることで
快適に過ごせるようになります。
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