各所開口廻りの納まりも概ね方向性が見えましたので
本日は各所仕上げ部材の検討や確認をし始めました。
写真は天井照明ボックスとなりますポリ合板の面材の色検討。
既存天井板に限りなく近い色合いと風合いのものを選定致しました。
次の写真は階段の段板を支えるササラと呼ばれる部材です。
工務店さんの倉庫で選定した松材が現場に搬入されまして
これから現場で加工作業が進められます。
こちらはその階段天井部分に使用するヨシべニア。
薩摩のヨシべニアで、しっとりとした質感でマットな感じが
特徴のヨシとなります。
ヨシにもいくつか種類がありますので、産地の指定は重要です。
といった感じで、各種仕上げの具体的な材料が徐々に決まり
初めております。
既存の床柱や柱を見せるべく、壁や建具枠の納まりが一筋縄ではいきません。
特に杉の丸太と建具枠の取り合いなどは複雑さを極めます。
全て囲って(隠して)しまえば、納まりとしては非常に楽になります。
が、既存の天井との取り合いなどがどうしても不自然となり、結果として
見せた方が違和感なく納まりますので、そのあたりは流石に現場で現物を
見ながらの検討となります。
写真は現地で原寸の枠を描きながらより良い納まりを大工さんや監督さんと
検討している様子。
ここだけで恐らく30分程度の時間を要しました・・。
出来上がってしまえば誰も気にしない感じになるのですが、誰も気にしない
感じに持っていくのが大変だったりします。
写真は各種取り合いが決定され、枠関係が施工された場所。
軒桁も丸太を使われておりますので、もう取り合いが大変!
というのが大工さんの本音でしょうが、そんな愚痴を一切
言わず、キレイに納めて頂いているのがプロの技ですね。
吹抜けのある京町屋に生まれ変わろうとしている途中の
様子です。
光が入り、断熱性と耐震性に優れた空間を目指して
工事は間もなく先が見え始めるところです。
1階では間接照明が入る下り天井部分が仕上がったり
各所出入口の枠が納まったりしております。
次は新しいトイレ周りの空間造りが始まりそうです。
ウォークインクローゼットの天井仕舞が進んでおります。
キッチンのダクトも何とか納まりました。
周りがキレイになってきますと、既存の柱などが目立つのが
世の常。
例えば、普段過ごす時間の多い場所に面した既存柱などは
化粧板を巻くなどすることもあります。
写真はまさに、その作業中の様子。
これに着色すべきか、素地の色とすべきかはお施主様や設計者によって
考え方がマチマチです。正解はありませんが、周囲(既存部や新規部分)
との調和が乱されていなければどちらでも大丈夫だと思います。
新設部は基本的に白木の色。既存部は基本的に日に焼けた
茶色ですので、着色塗装をし出すときりがなかったり
着色しても既存色とは微妙に異なったりしますので
基本的にはクリア塗装として、自然に色焼けして馴染む
方が良いかなと思ったりしています。
2階天井裏の様子。
よく見ると奥に人影が見えますね。
ホラーでも何でもなく、大工さんが断熱材の敷設や天井の
補強をしているところです。
天井は御覧のような感じで一旦支えが設置されております。
大工さんが落ちて来ないように。。
これで今までほぼ外気に接していた天井裏も断熱性が高まり
随分快適になります。
1階ではフローリングも張られまして、キッチン前に先日選定
しました桂の木のカウンターが設置されていりします。
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