境界の焼杉板塀やデッキの工事が進んでおります。
今後、デッキ前にはシンボルツリーと人工芝が施工される予定。
写真奥に見えます玄関廻りでは洗い出し仕上げの準備が進められて
おります。
玄関部分はグレー基調の洗い出しとしましたが、駐車場部分は
少し土っぽい表情とし、道路のアスファルト色と明確に違いを
見せるため、ベージュ系の洗い出しとする予定です。
内部では各種左官やクロスの仕上げが完了しまして
照明器具の設置も進んでおります。
あとは畳を待つばかりといった所までやって参りました。
週明けには解体工事が完了する予定との連絡を受けまして
解体状況の確認にお邪魔しました。
今回の建物をお願いする予定の現場監督さんと現地へ。
たまたま近くでリノベしました住宅の二年点検があり
その住宅も同じ現場監督さんだったため好都合でした。
建物本体は姿を消し、更地一歩手間といったところ。
境界塀の補強方法などを検討しまして、本日の現地確認を
終えました。
早いものでご竣工から二年が経ち、一年点検以降久しぶりの
ご訪問となった本日、現場監督さんと共に二年点検にお伺い致しました。
特段の問題なく、お住まいのご様子に安心いたしました。
竣工写真を撮らせて頂いたあの日と変わらず二年経ったとは思えないキレイさ。
思えばコロナ渦でお出会いし、工事をし、完成してからも尚コロナが
納まらずといった時代でしたので、マスクなしでお出会いするのが
初めてだったかもしれません。
二年も経つのですが、何やら新鮮な気持ちでした。
暑い日が続いておりますが、O様ご自愛くださいまして
良い夏をお迎えくださいませ!
はじめてお出会いしたのが、2022年8月2日のことでした。
まだリノベーションとするか、建て替えるかも決まっていない状態の頃。
経歴書をお渡しし、お施主様から小中学校の先輩であることを告げられ驚き。
お施主様のご子息が私の後輩であることに驚き。
その他にも実は色々なつながりがあることが後々判明していくという奇遇に
知らず知らずの間に力が入っていたように思えます。
趣のある門。アプローチ。玄関。応接室。
それらは仮に建て替えるとしても残したい。とのご意向を
伺いながら、建物の内部を良く良く拝見させて頂いた日のことを
思い出します。
釘一本や木材の一つ一つにも幼い頃の想い出が隠されている
ことを伺いながら、「これはどうしても残して行きたい」という
想いが湧いてきたことも思い出します。
築約100年を迎える邸宅。
ここで営まれてきた日常の日々。家族のつながり。バトン。
笑い声。ケンカの声。おはよう。おやすみなさい。いってらっしゃい。
おかえりー。ただいまー。
私たち設計者には想像もつかない膨大な想い出が詰まった家を
次の世代に繋いでいくための設計でもありました。
小屋裏から姿を現した梁。家を守り続けてきた昔のガラス窓。
今では貴重な無双窓。ステンドグラスの丸窓。茶室。
等など、数え切れない建築要素が詰まった住宅でもあります。
庭と一体になる。
庭屋一如。
そんな生活空間が再び出来たように思います。
昔は座敷として客人をもてなすことに重きを置いた空間構成でしたが
それを生活するご家族の皆様が心地よく暮らせる空間構成にリメイク
しました。
お出会いしてから2年という短い月日でしたが、これからの50年100年が
家と共に幸せでありますように。という願いを込めて。
MGさま。竣工誠におめでとうございます!
そしてこれからも末永くお付き合い賜りますよう、宜しくお願い
申し上げます!!
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