京町家の構造特性は「揺らして力を逃がす」ところにあります。
現代住宅のように頑張って揺れに耐えるというよりは、受け流すイメージです。
ですので、今回は耐震補強も構造特性を活かし、「荒壁パネル」という製品を
使っての補強としています。
荒壁パネルは土を固めたイメージ。昔の土壁の下塗り状態の感じで、ガチガチ
に固くして地震入力に耐えるというよりは、しなやかに揺らして逃がす手法に
マッチした材料となっています。
また、昔は床下に断熱材は充填されていませんでしたので、京都の冬の
底冷えは非常に厳しいものがありました。
今回は、スタイロフォームの断熱材を床下に充填。これで随分足元からの
冷え込みも抑えられます。
今回は床暖房も設置しますので、寒さに強い京町家へと変貌を遂げます。
空間の全貌はこのような感じに。
床の合板も貼られまして、工事は着々と進行しております。
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