伊吹山の雪も大分と減ってまいりましたね。
安心して現場に向かうことができました。
さて、本日のメインは何と言っても床の間の石張りです!
大抵の床框や床板は木が使われるのですが、少し風情を変えて御影錆石を取り入れました。
床框は水磨き仕上げ、床はビシャン仕上げと仕上げ方法を変えることで色味や質感にも
変化を与えました。 ずばり良い感じに仕上がっています!
その横で床柱が本据付けを待っています。これは以前ご紹介した京都北山の杉をちょんなで
削って表面にきれいな表情をつけた物です。
さらに正面の壁もこれから一工夫したものが貼り付けられる予定です。これからの春の季節に
ぴったりのかわいらしい壁面に仕上げる予定です。
このように床の間は、それぞれが主張の強い材料や仕上げ方法の塊ですが、
どれもシンプルであり、喧嘩しないような色合いと質感となるように心掛けました。
本来の床の間の材料からは外れているかもしれませんが、構成寸法や伝統を守りつつ、
遊び心を持たせています。O様だけの床の間になればと思っています。
外部ではいよいよ外壁の化粧が始まりつつあります。
雪国ゆえに、モルタル塗り一つとっても工程や段取りが大変だということが
身に染みて分かりました。その時間をかけて養生され、塗り重ねられたモルタルに
いよいよ化粧が施されるのです。感慨深いものがあります。
それ故に、塗装の質感や色にこだわりを持たなければなりません。
お施主様と検討した色合いがどのように現れるのか。
化粧が施されて足場が取れるまでもう少し。
私たち建築家も非常にどきどきする日々を過ごすことになります。
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