空間工房 一級建築事務所

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建築中

天窓を見上げられるお施主様。

只今、天窓の開閉操作や天窓に付いている日よけスクリーンの

開閉操作の説明を受けられているところ。

そう、本日はお引渡しの日。そしてお引渡し前に各種機器説明が

行われている最中です。

天窓からの光は移ろいを見せ、時間や季節、天候までもを

知らせてくれます。

もう、眩しいくらいに光が差し込んでおります。

周辺環境やプラン構成を考慮した結果の天窓ですが

リビングの吹抜け越しに明るい陽射しを届けてくれます。

格子の向こうには玄関土間。

その向こうには洗面空間が広がります。

洗面はシンプルにカウンターの上に洗面器を置くスタイル。

正面にはモザイクタイル柄のアクセントクロスを配しております。

各部屋にもそれぞれ濃い色合いのアクセントクロスを施しました。

例えば寝室の壁には黒のクロスを用いて、より落ち着いた空間を

演出。

例えば子供室にはメイン空間でも使っている濃茶をアクセントに

周囲は白ベース。

例えば和室では濃茶のアクセントを天井にも配するなど

使っているクロスの種類は少ないのですが、その配列を

変えるだけで、与える印象が変わります。

全体を通して表現したかったのは、木の風合いを活かす

色合いと質感。

長く住まわれる上で、飽きの来ない落ち着きある空間。

和でも洋でもない寛ぎと安らぎの時間。

そしてご家族それぞれの居場所を確保しつつ、お互いの

気配を感じられる構成。

延床面積は27坪程の住宅ですが、数字以上におおらかな

空間に仕上がりました。

澄み渡った青い空に、黒いシンプルなシルエットが

映えて見えます。

そんな秋晴れの朝。

今年の5月に始まった工事も無事完了を迎えることが

出来ました。

I様、本日は誠におめでとうございます!

まだ外構工事が残っておりますが、これからも末永く

お付き合いの程よろしくお願い申し上げます。

交野市I邸<竣工> | by muranishi | comments(0)
20.10.13 Tuesday

納まりの難しさ

既存の床柱や柱を見せるべく、壁や建具枠の納まりが一筋縄ではいきません。

特に杉の丸太と建具枠の取り合いなどは複雑さを極めます。

全て囲って(隠して)しまえば、納まりとしては非常に楽になります。

が、既存の天井との取り合いなどがどうしても不自然となり、結果として

見せた方が違和感なく納まりますので、そのあたりは流石に現場で現物を

見ながらの検討となります。

写真は現地で原寸の枠を描きながらより良い納まりを大工さんや監督さんと

検討している様子。

ここだけで恐らく30分程度の時間を要しました・・。

出来上がってしまえば誰も気にしない感じになるのですが、誰も気にしない

感じに持っていくのが大変だったりします。

写真は各種取り合いが決定され、枠関係が施工された場所。

軒桁も丸太を使われておりますので、もう取り合いが大変!

というのが大工さんの本音でしょうが、そんな愚痴を一切

言わず、キレイに納めて頂いているのがプロの技ですね。

吹抜けのある京町屋に生まれ変わろうとしている途中の

様子です。

光が入り、断熱性と耐震性に優れた空間を目指して

工事は間もなく先が見え始めるところです。

1階では間接照明が入る下り天井部分が仕上がったり

各所出入口の枠が納まったりしております。

次は新しいトイレ周りの空間造りが始まりそうです。

京都市Y邸リノベ<竣工> | by muranishi | comments(0)
20.10.10 Saturday

階段工事が進行中

外壁や軒天の工事も完了しまして、本日は外部シーリング工事が

進行中でした。

見積りを見ますと、シーリング費用が高いなぁと思うのですが

実際に現場でそのシーリング箇所を目の当たりにしますと

そら、それくらいするわ。という気持ちにもなります。

それはさておき、軒天が良い感じです。

内部では1階フローリング工事が完了しまして、天井の

下地組み工事が進んでおります。

化粧で見せる梁と梁との間に納まるエアコンも選定しました。

そして本日は階段の工事が進められておりました。

階段踏板を支えるササラの納まりを大工さんと相談しまして

来週には恐らく梯子生活からの脱却が図れるものと思います。

京都市K邸<竣工> | by muranishi | comments(0)

本日、無事お引渡し致しました。

S様、まことにおめでとうございます!

思い返せば今から7か月ほど前。

ここに写っている地下駐車場から工事が始まりました。

図面で描くのは簡単ですが、実際の空間に仕上げていくのは

いつもの通り「大変なことだなぁ」と現場を見ながら思いつつ、

図面通りに施工頂ける現場の皆さんに感謝、差し入れを欠かさない

お施主様に感謝の日々。

正当な大変さの先には紛れもない良い空間が出来上がることを

信じつつ。

足場が取れ、建物の全貌が現れた日にお施主様から連絡があった8月末。

その文面から喜びが溢れているのを拝見し、私も嬉しさが止まりませんでした。

写真は足場解体後初めて現場に訪れた際の様子。

そしてあれから数か月。

格子や建具、外構の工事など仕上がり無事完成を迎えることが出来ました。

窓から見える公園の緑を借景に、少しだけ変形させた造作キッチンも

うまく製作出来るのか未知数でしたが、家具屋さんが上手に造って

くれました。

当初はまっすぐなキッチンを斜めに置く、という形式でしたが

机とのレイアウトを考慮してこのようなスタイルに落ち着いたのも

S様のご提案。空間に変化が生まれ、動線も少し効率化出来る結果と

なりました。

キッチンカウンターは木ではなく、大判のタイル。

これもS様のこだわりが実りました。

濃茶・土色。そしてグレー。の三色をベースとした落ち着きある

空間に仕上がりました。

本日は、そのカウンター上に数多くのリモコン達が並べられて

おります。

写真はリモコンを使った天窓の操作方法の説明を受けられている

S様ご家族の様子。

リモコンが多いですが、すぐに慣れられると思います。

お風呂のお湯の沸かし方やトイレの使い方など、お引渡し日当日の

恒例の時間が過ぎていく中で、いよいよお引渡しなのだという

嬉しくも少し寂しい気持ちが湧いてくるのも、私の中では恒例

だったりします。

このカットに写っている全てのモノ。

床。階段。階段手摺。キッチン。カウンター。シンク。

水栓。背面収納。その収納扉のガラス。格子。高窓。

家型のリモコンスイッチが収まるニッチ。シーリングファン。

壁の珪藻土クロス。天井の色。建具の枠。巾木。塗装。照明。

その全てをS様と共に選び、決定して出来上がった空間。

これから家具や家電が運ばれ、いよいよS様ご家族の空気と

時間が流れ出します。

今まで現場定例後にはお見送りしていた立場が、本日から

見送られる立場に。

お引渡しが完了した瞬間です。

S様、これからも末永くよろしくお願い申し上げます。

まだ植栽工事などが残っておりますので、ちょくちょく顔を

出させて頂きます!

建築中 | by muranishi | comments(0)
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