今回は京町家耐震補強の助成金制度を利用致します関係で
構造補強がある程度進んだところで、京都市の担当者の方に
現地確認を行なって頂きました。
申請図面通りに現場が施工されているかどうかを確認する
作業となります。
床下には耐震補強リングと呼ばれる、いわば簡易な制振装置のようなものも
設置されております。
黒く見えているものが耐震補強リングで、変形に追随しつつ元のカタチに
戻ろうとする性質を持った樹脂製のリングとなっております。
基礎廻りの耐震工事が進みましたので、次は2階の工事が開始
されて参ります。
まずは足場固めのため、不陸調整の上に2階床合板の設置が
進められます。
床に置かれるだけで空間が劇的に変化する様子は見ていて
勉強になります。
また、その流れで天井裏にあった棟札を大工さんが下して
来てくれました。
大正12年の11月に上棟したことが判明。実に築95年の
建物であることが分かりました。
次の世代へ住み継いで行けること、それ自体が素晴らしいことだと
思います。
より快適に暮らして頂けるよう、取り組んで参ります!
解体工事が始まりました。
解体工事を見ますと、いつも少し寂しさが込み上げて来るのですが
これから始まる新築工事には欠かせない工程でもあり、これまでの
空間への感謝の意を表する工程でもあります。
敷地の裏側にはお隣の壮大な庭が広がっております。
借景を考えましたが、お隣の裏側でもありますので
今回はさほど空間に取り込むことはしない方針です。
解体が完了しますと、いよいよ着工です!
今年の1月にお引渡し致しましたI様邸。
家具などが搬入されてからの撮影することで、生活感がイメージしやすく
なりますので、いつも可能であればお引渡しから3か月後を目途に撮影
させていただいております。
今回は4月末頃を予定しておりましたが、コロナ禍ということもあって
撮影が延び延びとなってしまっておりました。
その間に玄関ポーチ部分に植えた紅葉も良い感じで生い茂っており
撮影には良い時期となりました。
上の写真はLDKから窓を開放して見たところ。開放感抜群です。
外部も良い感じで落着きを見せております。
カメラマンによる撮影写真の仕上がりが楽しみです。
撮影は夕方も行われまして、夜景の様子なども撮って頂きました。
仕上がり次第、ホームページにもアップ致しますので、どうぞお楽しみに!
I様、本日は終日お邪魔させて頂き、ありがとうございました!
外構工事や造園工事も無事に完了いたしまして、本日お引渡しを
行なわせて頂きました。F様誠におめでとうございます!
写真は玄関門扉の様子。湧き出す雲からの流水をイメージした
透かし彫りを施し、一つのアクセントに。
足元は黒系の石とタイルで引き締めつつ、全体に厳かで落ち着いた
雰囲気に仕上げました。
来客用玄関へのアプローチも大判の敷石が並び、周りには
砂利を施して完成。
夜には置き灯篭がほのかに足元を照らしてくれる感じに。
来客用玄関廻りの様子。右手下には手水の舟形石が設えられております。
枝垂れ紅葉や灯篭、バッタリ床几などの要素も空間を演出してくれて
います。
お茶会が開かれる際には、バッタリ床几も活躍してくれることと思います。
道路から見た外観の全貌。
ここまで着工から約一年という時間を要しましたが、無事完成致しました
ことに感謝申し上げますと共に、F様、今後共末永く宜しくお願い申し上げます。
« PREV td> |
|
NEXT » |