奈良 東大寺の眼前にあるホテル旅館の客室改装です。
2021年のコロナ禍からプロジェクトを開始し、4年程の歳月を掛けて客室を改装していきます。
今回は第六段です。
奈良らしく、和のイメージを大切に旅人に癒しと感動をお届けしたいを
コンセプトに今までにない空間体験を目指して参ります。
スタッフもやさしさと熱血漢を併せ持つ素晴らしい方々です。
どうぞ奈良にお越しの際は、ホテルニューわかさ と共に旅の思い出をお過ごしください。
https://www.n-wakasa.com/
所在地:奈良市北半田東町1 Tel.0742-23-5858
施工業者:堀川工務店・森田工務店
棟札を確認しますと、昭和12年6月の記載がございました。
戦時下を潜り抜け、ご家族の想い出がそこかしこに詰まった京町家。
いわゆる鰻の寝床的な京町家とは異なり、間口も奥行きもゆったりとした
敷地に建つ、お屋敷的な町家です。
最初にお出会いしたときは、まだ建替えかリノベーションかも決めかねられていた
ご様子でした。
ただ、玄関部分と応接室は残されたいということだけは決まっておりました。
建物に入る前から趣深い印象でした。玄関は勿論、居間へ通される際の廊下も
味わい深い雰囲気があり、これは新しい基材などでは醸し出せない味わいだと
感じました。
結果、リノベーション一択でのご提案となりましたが、建築当時の雰囲気を
残しつつ、生活拠点となりますリビング空間を庭が臨める日当たりの良い位置に
置き換えることで、現代の生活にも十分に対応出来る空間に仕上がったと思います。
余談ですが
お施主様と私が学生時代の先輩後輩。ということが初期段階で判明。
しばらくしまして、子供同士も先輩後輩。
というのが判明した時は、運命を感じました。
これから新たな歴史が重ねられて参ります。
その歴史の一頁に携われましたこと、感謝申し上げます。
敷地面積:493.22㎡(149.19坪)
延床面積:273.99㎡( 82.88坪)
構造規模:地上2階/木造
施工会社:株式会社竹内工務店
四戸の長屋型住宅です。
それぞれの住戸に「昭和庵」「禅静苑」「現代居」「未来和緻」と名付け、
日本の昔ながらの”侘び寂び”と現代の”進歩・ハイテクノロジー”を表現した空間で構成されています。
外壁は全面焼杉板張りの黒をまとったいかつい表情ですが、
京都の景観条例に従い、庇の深い凛とした”和風”の佇まいをしています。
左大文字、金閣寺を近くに、京都市内を一望でき、周囲の木々を借景とし、さらには本格的な日本庭園を造園することで、
常に四季を感じられるすばらしい環境下に建っています。
そんな急斜面地に建つこの建物は、例外に漏れることなく設計や法規、工事、費用にと多くの難題に阻まれて何度も挫折を味わいました。
多大な時間と労力を掛けてようやく土地探しから3年強の時間を有して無事に竣工することができました。
お施主様の忍耐力と常に前を向く姿勢に何度も救われました。
また多くの工事関係者の方々のご協力なくしては決して実現することができませんでした。
この場をお借りして、皆様に御礼申し上げます。
敷地面積 429.22㎡
延床面積 404.20㎡
構造規模 RC造3階建
施工会社 株式会社あめりか屋(協力 株式会社仲川工務店)
構造設計 ライン設計室
造園工事 大平造園
遊び心一杯、高気密・高断熱のお家です。
滑り台、登り棒・ジャングル階段・ボルダリングなどなど、子供たちにとって夢のようなお家が出来ました。
どこで本を読もうかな?どこで勉強しようかな?どこに隠れようかな?
いっぱい隠れ基地もできました。
いっぱい居場所ができました。
いっぱいすることが増えました。
部屋の名前なんて関係なく、好きな時に好きな場所で好きなことが出来れば楽しいですね。
輻射冷暖房パネル・ロスナイ全館換気システムを採用
ホテルライクな洗面・浴室空間
充実した収納
大人にとっても夢のような空間に仕上がったと思っています。
元気なお子さんたちの成長をいつまでもこのお家が守ってくれますように願っています。
敷地面積:227.11㎡
延床面積:198.60㎡
構造規模:木造2階
施工会社:ビルド・ワークス
京都の中心地御池通りに面する地上9階地下1階建ての建築。
1階には御池通りの賑わいを創出するためのテナントが入り
2~8階には共同住宅。そして最上階の9階にオフィス機能
が入る複合ビルです。
新たなランドマークとして町家的な京都らしさではなく
御池通りが有する近代的な街並み形成を担う外観を模索し
余分なものを削ぎ落したシンプルで普遍的な形態に至りました。
上階内部からの眺望はこの敷地だからこそ味わえる特別な京都
の風景が広がります。
敷地面積:126.61㎡( 38.29坪)
延床面積:911.49㎡(275.72坪)
構造規模:地下1階 地上9階/鉄筋コンクリート造
施工会社:株式会社あめりか屋
奈良 東大寺の眼前にあるホテル旅館の客室改装です。
2021年のコロナ禍からプロジェクトを開始し、4年程の歳月を掛けて客室を改装していきます。
今回は第五弾です。
5期では、412号室と413号室、308号室、310号室、311号室を改装いたしました。
今回は全て客室です。
412号室はファミリーの小さなお子様向けに、奈良の鹿をイメージした鹿の子の部屋となっています。
鹿の子模様を照明で表現しています。
大人も楽しめるデザインになっています。
内風呂をご用意しておりますので、小さなお子様でも安心してご入浴頂けます。
また、今回は小さなお部屋3室も改装いたしました。
間口が狭く、細長いお部屋です。
洞窟を模した部屋など”こもり”をイメージして居心地の良いスケール間になっております。
奈良らしく、和のイメージを大切に旅人に癒しと感動をお届けしたいを
コンセプトに今までにない空間体験を目指して参ります。
スタッフもやさしさと熱血漢を併せ持つ素晴らしい方々です。
どうぞ奈良にお越しの際は、ホテルニューわかさ と共に旅の思い出をお過ごしください。
https://www.n-wakasa.com/
所在地:奈良市北半田東町1 Tel.0742-23-5858
施工業者:堀川工務店・森田工務店
路地奥に広がる静謐で心落ち着く空間。
前庭と奥庭で挟まれた居住空間は、廻りからの視線を感じず
京都の街中とは思えない贅沢な空間。
可能な限り既存の間取りや仕上げ材料を残しつつ、断熱性や
耐久性をあげる形でリノベーションを実施致しました。
各居室から見える庭の表情が豊かな気持ちにさせてくれます。
敷地面積:198.11㎡( 59.92坪)
延床面積:212.22㎡( 64.19坪)
構造規模:地上2階/木造
施工会社:株式会社竹内工務店
京都高島屋の新たな文化施設として生まれた「T8」
その4階に計画された喫茶店です。
本店は三条河原町にある「喫茶葦島」様。
時間や空間も珈琲を味わう一つの大切な要素として考えられている
オーナーと共に創り出した空間です。
お買い物の合間に、そして珈琲を愛する人々に、是非訪れて頂きたい
空間です。
奈良 東大寺の眼前にあるホテル旅館の客室改装です。
2021年のコロナ禍からプロジェクトを開始し、4年程の歳月を掛けて客室を改装していきます。
今回は第四段です。
奈良らしく、和のイメージを大切に旅人に癒しと感動をお届けしたいを
コンセプトに今までにない空間体験を目指して参ります。
スタッフもやさしさと熱血漢を併せ持つ素晴らしい方々です。
どうぞ奈良にお越しの際は、ホテルニューわかさ と共に旅の思い出をお過ごしください。
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所在地:奈良市北半田東町1 Tel.0742-23-5858
施工業者:堀川工務店・森田工務店
京町家のご実家に想いを馳せつつ、町家特有の格子を有した外観に
包まれた鉄骨3階建ての住宅です。
可能な限り、自然素材を仕上げに用いることで現代住宅でありながらも
どこか懐かしく落ち着いた空間になるように意図しました。
通り沿いに点在する昔ながらの家並の風景にとけ込む外観が
新たな街の原風景となってくれることを願っております。
敷地面積: 69.42㎡( 20.99坪)
延床面積:147.85㎡( 44.72坪)
構造規模:地上3階/鉄骨造
施工会社:合同会社ユニーズ
徹底的に省エネにこだわった住宅。
ZEHの性能をはるかに凌ぐQ1住宅レベルの気密性と断熱性を
有する住宅です。
トリプルガラスや床下空調などといった機能性を有しつつ
漆喰壁、杉板の床や天井など自然素材に包まれた心地の良い
住宅となりました。
吹抜け越しの光が柔らかく空間全体を明るく包み込みます。
敷地面積: 74.25㎡( 22.46坪)
延床面積: 70.81㎡( 21.42坪)
構造規模:地上2階/木造
施工会社:株式会社神山工務店
奈良 東大寺の眼前にあるホテル旅館の客室改装です。
2021年のコロナ禍からプロジェクトを開始し、4年程の歳月を掛けて客室を改装していきます。
今回は第二段です。
3期大ホール食堂と2階宴会場、303号室と305号室を改装いたしました。
食堂では大きな吹抜けを活かして、ダイナミックな空間になるように心がけました。
木をふんだんに使い、優しく包み込むように、そしてイサム・ノグチさんの和紙でつくられたペンダント照明をたくさん吊るして
やわらかな光でやさしく包み込むように構成しています。
2階宴会場は、わかくさ山をイメージした空間にしています。
四つに分割できる空間ですが、分割した時も、一体で広く利用する時も、
四周の壁を山の絵で繋がるように張り巡らせています。
やさしい緑の山々に囲まれたような錯覚に陥る、すがすがしい空間になっています。
お越しの際は、是非一度覗いてみる価値ありです!
客室は、土壁をイメージした版築壁を施し、天井には奈良のお寺を屋根の連なりや、
悠久の雲の流れを連想させるデザインとなっています。
あまり見たことのない形状だと思いますので、一度泊まってみる価値ありです!
奈良らしく、和のイメージを大切に旅人に癒しと感動をお届けしたいを
コンセプトに今までにない空間体験を目指して参ります。
スタッフもやさしさと熱血漢を併せ持つ素晴らしい方々です。
どうぞ奈良にお越しの際は、ホテルニューわかさ と共に旅の思い出をお過ごしください。
https://www.n-wakasa.com/
所在地:奈良市北半田東町1 Tel.0742-23-5858
施工業者:堀川工務店
コンパクトな敷地ながらも、坪庭を設けることで外部と内部が
繋がり、視覚的な奥行きを生み出すことで数字以上の広がりを
実現することが出来ました。
季節の良い時には窓を開放し、どこからも視線が射さない坪庭
と一体的な空間使用も可能となっています。
表のタイル土間空間は、将来的に雑貨店を営まれる計画を目論
んでおられます。
揃えられている椅子や家具にもセンスが光ります。
敷地面積: 66.19㎡( 20.02坪)
延床面積: 82.89㎡( 25.07坪)
構造規模:地上2階/木造
施工会社:株式会社ビルド・ワークス
奈良 東大寺の眼前にあるホテル旅館の客室改装です。
2021年のコロナ禍からプロジェクトを開始し、4年程の歳月を掛けて客室を改装していきます。
1期では、301号室と302号室を改装いたしました。
数寄屋風の傘天井は宮大工さんに手掛けて頂きました。
もう一つは、大胆に通り土間を取り入れた空間で昔の町家を想起させる空間を体験して頂けます。
2期では、306号室と307号室を改装いたしました。
土壁の空間と総木張りのお部屋です。
版築の壁や木が呼吸をし、どちらも空気が澄んだ気持ちの良い空間になりました。
奈良らしく、和のイメージを大切に旅人に癒しと感動をお届けしたいを
コンセプトに今までにない空間体験を目指して参ります。
スタッフもやさしさと熱血漢を併せ持つ素晴らしい方々です。
どうぞ奈良にお越しの際は、ホテルニューわかさ と共に旅の思い出をお過ごしください。
https://www.n-wakasa.com/
所在地:奈良市北半田東町1 Tel.0742-23-5858
施工業者:堀川工務店
京都清水寺へと続く二年坂に位置する伝統的建築物の復元プロジェクト。
耐震補強を施し、修復作業を進めながら建築当初の外観を未来に残す大工事となりました。
和の風合いがお好みのご夫妻。
玄関扉、縁側、洗面、収納など一つ一つに明確な想いを持たれており
それらを要望書としてノートにまとめられていたのが印象的で
家創りを楽しまれている様子がひしひしと伝わって参りました。
そのような想いをカタチにすべく、はじまった計画は敷地が広いだけに
自由度も高く、最終形に辿り着くまで色々な案が出ました。
最終的には京都特有の奥に長い敷地の特性を活かすべく、前庭・中庭・裏庭の
3つの外部空間を設け、それぞれの庭と性格の異なる居室をセット
にすることで、其々に異なる時間が流れる空間構成となりました。
随所にこだわりの設えや仕上げを施すことで、和の風合いが調和した
空間に仕上がりました。
敷地面積:247.07㎡( 74.74坪)
延床面積:124.26㎡( 37.58坪)
構造規模:地上2階/木造
施工会社:合同会社ユニーズ
ご高齢のお母様と息子様のお二人が暮らされる住宅の計画。
既存の庭はほぼ完全に残すことで、お母様の趣味の庭いじりが
快適に出来るよう、リビング続きの土間を設け、そこから庭に
直接出入りできる構成としました。
また、息子様の趣味である流木アートや観葉植物が楽しめるよう
趣味の部屋を設け、生活を謳歌出来る空間に仕上げました。
開放的な南の開口からは空が見え、陽の光射す明るい空間と
なっています。
敷地面積:263.48㎡( 79.70坪)
延床面積:129.60㎡( 39.20坪)
構造規模:地上1階/木造
施工会社:株式会社IFA住宅設計室
マンションの一室を完全な和の空間へと生まれ変わらせる計画事例です。
土や木、紙、石といった日本家屋の伝統的な仕上げ素材を駆使することで
マンションの堅牢さと自然素材が持つ心地良い風合いとが融合する居住
空間となりました。
延床面積: 86.38㎡( 26.12坪)
施工会社:山田工務店
閑静な住宅街にある京町家のリノベーション。
既存の土壁を活かし、天井裏に隠れていた梁たちを空間の重要な
建築要素として活かし、火袋を敢えてそのままの状態で残し
可能な限り元あった状態の良さを最大限引き出す設計としました。
時代が築き上げてきた風合いに勝る仕上げはありません。
坪庭もシンプルながらもキレイに整えることで、内外が心地よく繋がる
空間となりました。
敷地面積: 83.86㎡( 24.36坪)
延床面積:102.68㎡( 31.06坪)
構造規模:地上2階/木造
施工会社:合同会社ユニーズ
京都を感じて欲しい。折角の京都旅行なのですから。
京都には遥か千年を超える悠久の歴史が紡いできた街路があります。
平安時代、街区は約120m角で形成されていました。その名残が今も「通り名」として残っています。
ここは丁度、平安京左京三条四坊十町跡あたり。きっと古の時代も旅で訪れた人が居たことでしょう。
そんな京都には京町家という町衆の歴史と文化が紡がれてきた民家が数多く残されています。
京町家を形成する建築要素としては、例えば建物を守る深い軒や犬矢来(いぬやらい)。
ツシ二階と呼ばれる中二階に設けられた虫籠窓(むしこまど)。目隠しや防犯を兼ねた格子など。
この格子も職住一体だった町家ならではの意匠として、糸屋格子、米屋格子、酒屋格子など格子の太さや
間隔によって職業を表したりしています。
京都の風情や京都らしさの中に泊まる。これは京都に訪れたからこそ出来る体験だと思います。
ここでしかない空間。想い出に残る空間。千年の都に浸る。
京都を感じて欲しい。折角の京都旅行なのですから。
「町家の持つ、独特の雰囲気と落ち着きある空間が好きなんです。」設計を始めるにあたって、
お施主様から頂いたご要望の中で、竣工した今でも印象に残っている言葉です。
京都や金沢の町家巡りがお好きなM様。お持ちの雑貨類などにも素敵なセンスをお持ちで、庭木
に対する知識も豊富なM様。そんなM様ご家族が、ゆったりと過ごせる空間を思い描いた時、広々
とした庭の緑が通り土間を介して建物の内部に心地よく繋がる空間、庭に面した大きな開口から
自然の風がそよぐ空間、和の落ち着いた色合いや木・珪藻土といった自然素材に包まれた空間に
辿り着きました。
敷地面積:308.24㎡( 93.24坪)
延床面積:106.92㎡( 32.34坪)
構造規模:地上1階/木造
施工会社:株式会社IFA住宅設計室
京町家の風情を纏う二世帯住宅。
東西に長い敷地の特性を活かし、建具の開閉により表から裏まで
一気につなげることも可能な平面構成とすることで、住まい方に
より、可変性を持つ住宅としました。
2階にはセカンドリビングを配置し、程よい距離感を保つことも
可能な二世帯住宅としております。
敷地面積:203.11㎡( 61.44坪)
延床面積:142.20㎡( 43.01坪)
構造規模:地上2階/木造
施工会社:株式会社竹内工務店
島根県松江市にある、大型BOOK店舗を改装した歯科クリニックです。
一般診察ブース5ブースから始まり、将来ホワイトニングや小児歯科など専門的なゾーンを増設していく計画です。
将来像を見据えて全体のゾーニング計画を行い、患者動線、スタッフ動線などが緻密に計画されています。
開発された土地の高台に建つ見晴らしの良い住宅。
見晴らしを存分に活用するため、ご家族が長く過ごされるリビング空間を
2階に配置し、視界が広がる方向に大開口と広めのバルコニーを設けました。
ロフトを有する高めの天井とすることで、空間自体の広がりも感じられる
構成としております。
リビングの壁面には天井一杯の本棚。一角にパソコンやスタディスペースなど
も設けることで、快適に過ごせるそして色々な居場所のある空間を目指しました。
玄関では広々とした土間空間が人々を出迎えてくれます。
敷地面積:155.04㎡(46.89坪)
延床面積:111.24㎡(33.65坪)
構造規模:地上2階/木造
施工会社:合同会社ユニーズ
築50年ほどの閑静な住宅街に建つ住宅のリノベーション計画。
外観はそのままに、内部の構成を大幅に改変しました。
各居室の収納スペースをシッカリと確保し、物があまり外に出ない
ようにすることで、居住空間をスッキリと片付くようにしております。
自然素材を多用し、落ち着きのある和モダンな住宅に仕上がりました。
敷地面積:264.48㎡(80.00坪)
延床面積:196.39㎡(59.40坪)
構造規模:地上2階/木造
施工会社:株式会社かわな工業
お出会いしてから5年の歳月をかけて完成した住宅。
最初はご自宅のリノベーション計画からのご相談でしたが、紆余曲折あり
斜め後ろに隣接する土地をご購入されての新築という大方針転換の末
完成いたしました。
ご夫婦とお子様3人の5人家族。
サーフィンやスノボー、スケボーにキャンプといったアウトドアが大好きな
ご家族。数多くのアウトドア用品を仕舞えることは勿論のこと、家の中でも
アウトドアが楽しめること、そして大人ラグジュアリーな空間であること
家事動線が効率的であること、といったご要望を叶えるために計画した住宅
です。
お出会いした時はまだ生まれたてだった末っ子のお子様も、完成の際には
元気に走り回るまでに成長され、時間の流れを感じずにはいれませんでした。
これからこの新しい空間で、この住宅もご家族と共に成長して行ければ幸いです。
敷地面積:147.99㎡(44.76坪)
延床面積:141.79㎡(42.89坪)
構造規模:地上2階/木造
施工会社:合同会社ユニーズ
銀閣寺のほど近く。隣地に名勝の庭園が控える閑静な住宅地に建つ茶室のある住宅です。
周辺の借景を活かしながら、どの居室で過ごしても外部の自然や太陽光、季節の移ろい
などが感じられる住まいとしました。
茶室への露地のようなアプローチ空間では、お施主様が植えられた季節の花々が
訪れる人々を温かく出迎えてくれます。
敷地面積:180.22㎡(54.51坪)
延床面積:115.18㎡(34.84坪)
構造規模:地上2階/木造
施工会社:平安建設株式会社
大正12年11月の上棟棟札が残る京町家のリノベーション計画。
しばらくお父様の一人暮らしで過ごされていた広々とした京町家に
息子様ご家族が戻って来られて一緒に住むためのリノベーションです。
西棟と東棟の2回に亘っての大工事となりましたが、活かせるものは
活かしながらの計画としました。
ご家族の皆様が一緒に過ごされる空間は日当たりと風通しという住まいの
基本的な環境を整えるため、一部吹抜けにするなど大幅に改変した箇所も
ありますが、建築当時の面影は全体的に残せたかと思います。
築約100年の京町家を次の50年、100年に向けて耐震改修と断熱改修も
行なった事例です。
敷地面積:319.79㎡( 96.75坪)
延床面積:295.52㎡(119.64坪)
構造規模:地上2階/木造
施工会社:株式会社竹内工務店
旧市街地の一角に新たにミニ開発された住宅地に建つ、家形の住宅。
コンパクトな中にも無垢の杉板や珪藻土クロス、化粧梁など自然素材に
囲まれた優しい風合いの空間を創出致しました。
2階は勾配天井やロフト、吊押入など高さ方向の構成の仕方を工夫
することで、変化に富んだ空間となっています。
敷地面積:84.57㎡(25.58坪)
延床面積:79.96㎡(24.18坪)
構造規模:地上2階/木造
施工会社:辻工務店
目の前には広々とした緑豊かな公園、少し先には春に見事な桜を楽しめる名所、そして道路から2mほど高台にある土地。
これらがこの敷地が持つ大きな特徴です。
敷地の高さを活かしながらも周囲に圧迫感を与えず、目の前の自然を借景として室内に取り込み、「落ち着いた色合いと
素材で北欧を感じさせる空間にしたい」というご要望を具現化しました。
家族や友人が集まるLDKは、深い軒庇が架かる大開口越しに緑豊かな公園が広がり、吹抜け越しに二階へと繋がる勾配天井と
化粧梁が空間に変化を与え、天窓と階段の位置を工夫することで影の落ち方を楽しむ空間としました。
光が零れ、影が落ちる格子の廊下。自然素材の左官壁やヨシベニヤに包まれた和室。長いアプローチや通り土間風の玄関など、
ほんの少しの贅沢を積み重ね、シンプルで北欧的な、どこか懐かしく落着きある空間に仕上がりました。
敷地面積:151.60㎡(45.85坪)
延床面積:130.00㎡(39.32坪)
構造規模:地下1階 地上2階/RC造+木造
施工会社:IFA住宅設計室
ご実家の敷地内に建つ、子世帯住宅。
可能な限り要素をそぎ落とし、空間構成をシンプルとしつつも
家事動線や洗濯動線などの効率化を図ることで、日常生活を
ストレスなく過ごせる空間となっています。
吹抜けが空間の大きな特徴ですが、この吹抜けを介して家族が
どこに居ても一つの空間を共有しているような温もりを感じる
仕掛けになってくれればという想いで、ご提案致しました。
隣接するご実家との行き来も気楽に出来つつ、お互いのプライバシーを
確保した空間構成・窓の配置としております・
敷地面積:109.53㎡(33.13坪)
延床面積: 96.66㎡(29.23坪)
構造規模:地上2階/木造
施工会社:IFA住宅設計室
築100年近くのお屋敷を建て替える計画。
庭の木々を出来る限り残し、代々受け継がれてきた空間に敬意を払いつつ
計画案はスタート致しました。
旧玄関前に在った立派な楓を移植し、新玄関を異なる角度から彩って貰う
配置としました。庭木の他、庭石や灯篭なども新たな居場所を造園屋さんと
相談しつつ、和室や応接室から見渡せる枯山水の庭に仕上げています。
アプローチには庵治石の大判敷石を贅沢に使い、訪れる人々を寛ぎ空間へと
誘う外部空間を演出しています。
屋内に一歩足を踏み入れると、そこには木や土などの自然素材で構成された
迎えの間が広がり、プライベートとパブリック空間を融合する場ともなって
います。来客へのもてなしと家人の生活のしやすさを両立するために
それぞれが屋外との繋がりを持ち、光や風が舞い込むことを基本とした
空間構成となっています。
家の色々な場所に色々な居場所がある、心地よい空間が出来上がりました。
敷地面積:610.41㎡(184.64坪)
延床面積:299.58㎡(90.62坪)
構造規模:地上2階/木造
施工会社:株式会社あめりか屋
奈良の古民家の改修工事です
昔ながらの「田」の字プランの南側に面した畳部屋2間をフローリング仕様のLDKに改装いたしました
立派な柱や梁の構造体はしっかりしていた為、本工事では断熱性能のUPと段差解消などの生活効率の向上を図りました
昔ながらの雰囲気を残しつつ、新しくも落ち着きのある空間に仕上がっています
使用材料
三和土、柿渋和紙、オーク床材(一部なぐり仕上)、漆喰、土壁風左官材、木の無垢材など
施工床面積 約135㎡(約40坪)
構造規模 地上2階/木造
施工会社 なや建築工房
京都市内の閑静な住宅街に計画した住宅です。
可能な限り室内面積を確保されたいとのご要望から、余白の空間を玄関周りに集中させ
門扉を目隠し代わりとすることで、玄関ポーチを庭に見立てた空間構成としております。
これにより、限られた敷地面積を有効に活用しながらも外部空間との繋がりを持たせた
風通しと日当たりの良い内部空間を創り出すこととしました。
道路との視線が気になる部分には縦格子を設けることで視線を緩やかに遮りつつ、陽射し
は取り込めるようにしております。
また2階では、北側の部屋にも太陽光と風を供給できるようにスカイテラスと呼ぶ
外部空間を確保いたしました。
左官・羽目板・桜のフローリングといった自然素材に囲まれたリビングは、居心地の良い
空間に仕上がりました。
敷地面積:141.21㎡(42.71坪)
延床面積:141.08㎡(42.67坪)
構造規模:地上2階/木造
施工会社:合同会社ユニーズ
建物は大阪市内の閑静な住宅地に位置します。
京都の町家をモチーフとした「和モダン」の住宅を望まれて計画がスタートしました。
巷で流行りの「和モダン」ですが、どれ位「和」に寄せるのか?といったところから
イメージの共有を図りました。
シンプルでありながら、木や左官の壁・障子紙といった日本古来の素材をふんだんに
用いることで、和を感じる落ち着いた空間となりました。
坪庭には紅葉や景石を配し、外部の気配も感じられる隠れ家的な住宅です。
敷地面積:82.07㎡(24.82坪)
延床面積:90.90㎡( 27.49坪)
構造規模:地上2階/木造
施工会社:株式会社竹内工務店
京都東山の閑静な住宅地に位置する築50年程の古民家を
フルリノベーションした別荘建築です。
細部にまでこだわり、厳選した材料を用いて素材感のある空間に
仕上げました。
各居室からは性格の異なる庭を眺めることが出来、庭屋一如の考えに
基づいた空間構成としています。
敷地面積:260.47㎡(78.79坪)
延床面積:157.64㎡( 47.68坪)
構造規模:地上2階/木造
施工会社:株式会社竹内工務店
築48年程の某ハウスメーカー住宅のフルリノベーションです。
主な生活の場を2階とすることで、普段の居場所を日当たりや風通し、眺望が
良い環境としました。
1階は当面は広々とした空間としておき、将来的にご家族の成長に合わせて
仕切ることが出来る空間構成としております。
猫ちゃんも一緒に住むお家。まるで主役のようにカメラ目線で写ってくれて
います。
敷地面積:167.03㎡(50.52坪)
延床面積:93.70㎡( 28.13坪)
構造規模:地上2階/軽量鉄骨造
施工会社:株式会社IFA住宅設計室
建築中の様子はコチラからご覧いただけます。
マンションの一室をスケルトン状態にしてフルリノベーションした住宅です。
梁型を羽目板の天井板でアクセント+間接照明とすることで、従来凹凸が
気になっていた部分を、魅力あるポイントに変換しました。
日当たりも良く、窓から緑が見えるというシチュエーションに実際の面積
以上の広がりを感じる空間が出来上がりました。
松江市内にある築40年強延べ55坪程の建物をフルリノベーションいたしました。
屋根と外壁、躯体を残して、間取りも大きく刷新しております。
唯一既存のままに残した純和室空間があります。
お施主様がこの建物の購入の決め手になった、最もお気に入りの空間です。
この純和風空間を残しつつ、洋の生活空間と違和感のない共存こそがこの建物の
大きなテーマの一つになりました。
土(土間)、石、木、紙(和紙)そして、火(暖炉)など、自然の素材を活かした
空間になっています。
姉小路柳馬場を下がった東側路地奥に位置する焙煎珈琲豆の販売店舗です。
杉の格子、タモのカウンター、ナラの手斧仕上壁、焼杉板そして黒クロス
でシンプル且つ凝縮された空間。
提供される自家焙煎豆はこの界隈をイメージしてブレンドされた「綾小路ブレンド」
を筆頭に様々な品種の珈琲豆が扱われています。
インスタグラムで#葦島珈琲と検索してみてください。
「構造体が見える家」「木の温もりを感じる家」「古民家のような家」。
これらは最初のヒアリングでお施主様から伺った一番最初のご要望でした。
「新築なのにどこか懐かしさを感じられる空間にしたい。」
これがご要望を伺って最初に描いたイメージでした。
この家は、必要な諸室をギュウギュウ詰めにした家とは対極にある家になっています。
家族の成長に合わせて軽く仕切る。寝室は決めず、季節によって心地良い場所で寝る。
家族みんなで勉強したり寛いだりするのに場所・部屋の定義はいらないのかもしれません。
そんなことをお施主様に教わった気がします。
ある意味「潔い」家となりました。
敷地面積:68.72㎡( 20.78坪)
延床面積:85.50㎡( 25.86坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:ライン設計室
施工会社:株式会社IFA住宅設計室
建築中の様子はコチラからご覧いただけます。
土地探しから始まった約3年の物語。
市内のとある有名なお寺へと通じる小川沿いの小径の脇という立地。
小径沿いには桜や紅葉が季節の移ろいを知らせてくれます。
そんな自然の風景に恵まれた環境を存分に楽しめるように、リビングを
2階に配置し、リビングから続く広いデッキ越しに桜や紅葉を眺める
という贅沢な空間が出来上がりました。
勾配天井と大きな開口が、開放的で心地よい住宅です。
敷地面積:128.95㎡(39.00坪)
延床面積:119.10㎡(36.02坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:ライン設計室
施工会社:株式会社ビルド・ワークス
奈良県の當麻寺近くに位置する農地を転用するところから計画が始まりました。
周囲には自然が多く残る贅沢な環境。お子様を思いっきり遊ばせたいとのご要望も
あり、南側に広々とした庭空間を設け、その庭に面して大きな開口を有するリビング
が配置されています。
家族皆が集まるリビングは天井高さに変化をつけたり、床に手斧仕上を用いたり
八角柱を中心に据えたり、和室空間と一体となったり、等々色んな要素と自然素材
に囲まれた居心地の良い空間としています。
敷地面積:364.39㎡(110.22坪)
延床面積:151.85㎡(45.93坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:木構造
施工会社:なや建築工房
静寂に包まれた鎮守の森に隣接する住宅。
終の棲家として必要十分な空間であり、ホームエレベータを擁したバリアフリー空間と
なっています。
多趣味で来客の多いご夫妻のために、応接を兼ねたセカンドリビングを2階に配することで
日常滞在される空間を最も明るく風通しの良い空間としております。
大きな窓からは鎮守の森の木々を眺めることができる寛ぎの場ともなっています。
敷地面積:144.72㎡(43.77坪)
延床面積:144.25㎡(43.63坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:ライン設計室
施工会社:株式会社あめりか屋
大阪天神橋筋商店街から少し逸れた位置に本建物は建っています。
少し逸れつつも、そこは大阪の中心地。商業建築・高層マンション・事務所ビルなどが
建ち並ぶ中、漆黒の外壁をまとい、威風堂々と佇んでいます。
1・2階を貸し店舗とし、3階~5階はオーナー住居となっています。
内観は、グレート黒を基調とした、シックな色合いでまとめられています。
敷地面積: 66.35㎡(20.07坪)
延床面積: 245.92㎡(74.39坪)
構造規模:重量鉄骨造 5階建て
構造設計:C&C事務所
施工会社:BUILDWORKs
お母様がお一人で過ごされる離れの建て替え工事です。
基本ワンルームで構成されているため、キッチンや洗面・トイレを
当てはめた際にも落ち着きのある部屋となるように心掛けました。
外からの視線を一切排除しつつ、光や庭の眺めを確保することが
第一要望の一つでした。
塀や庭木、雪見障子などの仕掛けを用いて、それらのご要望に対して
解決策を見出しいきました。
作庭は南国風をテーマに村岸造園によるものです。
敷地面積:346.85㎡(104.92坪)
延床面積:26.39㎡ ( 7.98坪)
構造規模:木造平屋
構造設計:ライン設計室
施工会社:株式会社あめりか屋
名古屋市の閑静な住宅街に建つ方形屋根に覆われたシンプルな住宅です。
西側外壁は焼杉板で構成され、1200mmの深い軒の出による陰影の移ろい
がシンプルな形態の中にも刻々と変化を与えてくれます。
南の庭には代々受け継がれてきた梅の木が季節と共に色々な表情を見せ、
庭に向かって開かれたリビングの大開口からはその様子が良く見えます。
吹抜けによって介される上下階は隔たりがなく、ほぼワンルームの構成
となっており、家のどこに居ても開放的で心地良い雰囲気を味わえます。
アジアンリゾートに良く出かけられるA様のご要望は「リゾートホテルの
ような空間に包まれる日常」というものでした。
その回答として素材感を大切に、非日常と日常が融合した空間を形成
しました。
年月を経る毎に美しくなっていく空間を目指して、ここに一つの空間が
結実しました。
敷地面積:267.05㎡( 80.78坪)
延床面積:100.27㎡( 30.33坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:ライン設計室
施工会社:株式会社飯田建設
工事中の様子はコチラからご覧いただけます。
アトリエを内包する職住一体の京都の住宅です。
三角屋根と三角窓が特徴的でありながら、低く抑えられた下屋と
2階に設けられた連続した格子で外観の雰囲気を落ち着かせています。
内部に入ると人々を出迎えてくれる曲面壁に彫り込まれた飾り棚が
印象的です。全体の空間構成は南の庭を大きく確保することで各居住
スペースに陽射しと風を存分にもたらす構成としています。
仕事で疲れた時、そんな居住スペースが疲れを癒してくれますように。
そしてまたお仕事に集中できますように。といった想いを込めて
設計させていただきました。
敷地面積:309.33㎡( 93.57坪)
延床面積:179.69㎡(54.35坪)
構造規模:地上2階/木造一部RC造
構造設計:ライン設計室
施工会社:株式会社あめりか屋
尚、工事中の様子はコチラからご覧いただけます。
約20年ほど前に新築で購入された住宅。お子様達も独立され、あまり使う
ことがなくなった2階の個室を有効活用するべく始まった改修計画でした。
現地調査をしてみますと、実は日当たりや眺望が抜群の2階であることが
確認できました。そこで私たちは窓を大きく採り、2室を1室とすることで
その場所をセカンドリビングとして設え、この住宅が持っているポテンシャル
を最大限活かすことを目論見ました。
下屋の上に大きく張り出したデッキからは遠く山々を一望でき、そのデッキ
の開放感をそのまま内部空間と繋げることで、居心地の良い空間を創り出す
ことに成功しました。
今までの愛着ある空間を活かしつつ、M様ご夫妻のより快適なセカンドライフ
を過ごせる拠点となれば幸いです。
尚、工事中の様子はコチラから御覧いただけます。
対象面積:約12帖+水廻り+正面外観
施工会社:IFA住宅設計室
”漆黒の家”
大阪のとある由緒正しきお寺の一角にある庫裏の全面改装です。
和の趣を尊び、厳かでありながら落ち着きのある佇まいを目指しました。
室内は、漆黒の床や天井を基調としつつ、珪藻土の白壁とタモの木で
つくられた建具や家具で調えました。メインの空間は全てこの3色、3種
の素材のみで構成されています。
黒の割合や白の割合に変化をつけることで、陰と陽の空間を作り出し、
迎え、くつろぎ、団欒、就寝などの用途に応じた空間を演出してしています。
-序-
大久保駅前に森をつくろうと思う。
様々な店舗が密度高く建ち並ぶ国道沿い。
「東京には空がない」といつか智恵子の抱いた印象が街並みにオーバーラップする。
息が、詰まりそうだ。
空が見たい。緑が見たい。自然が見たい。
だからぼくたちは、大久保駅前に森をつくりたい。
-破-
日本には三名園と呼ばれる庭園があります。偕楽園。後楽園。兼六園。
日本庭園に限らず、庭には人々を惹きつける力があります。
それは、木々の緑や木陰、木漏れ日や紅葉、せせらぎや土の匂いなど五感を心地良く
刺激してくれる自然の力を宿しているからだと思います。
この地に創造するのは「庭」を冠に宿す空間です。そう、「森」への想いも託しつつ。
-急-
フランスやスイスにおける、基礎自治体の最小単位を「コミューン」と呼びます。
庭の散策や休息など自由な往来を許容することで生まれる人々の集まりが、この地域
のコミューンとなり、賑わいを生み出していく核となります。
昔はそこかしこにあったそんな「地域の庭」が増えると、きっと100年後の京都も
またたのしいと考えます。
ブランドの名は“THE GARDEN COMMUNE”
そろそろ森をつくろうと思う。
・・・この建築物の設計は京都で活動する五組の建築家集団『京都2111』による共同設計です。
工事中の様子はコチラから御覧いただけます。
主要用途:飲食店、集合住宅
敷地面積:2999.67㎡ / 建築面積:1518.63㎡/ 述床面積:4043.33㎡ / 規模:地上5階建
主体構造:鉄骨造
道路の喧騒から静けさを守るため、中庭を挟んだ奥にLDKを配した
住宅です。また、LDKの天井高さを2.7mと高くするため、2階を
スキップフロアとしています。
中庭、スキップフロアを活かして、採光、空間の変化に富んだ住宅に
なっています。
とある離れへのアプローチデザイン改修計画事例です。
西陣織の帯関連のご商売をされていたことから、アプローチ部分に
帯をあしらうことで、その歴史を象徴することを意図しました。
そして直喩的に京都の風景を縦格子で表現することでアプローチに
落ち着きと木の温もりをもたらし、ここを訪れる人々に安らぎを与えら
れれば、との想いを込めました。
格子戸を抜けると坪庭が出迎えてくれ、潤いを与えています。
帯の柄は敢えて伝統的な絵柄ではなく、京町家の屋根をイメージした
上で猫が寛いでいる様子を織り込んだものとしています。
対象面積:約80㎡
施工会社:株式会社竹内工務店
奥様が長年営んでおられた思い出の一杯詰まった
子供服の店舗部分を住宅に取り込むことを目的と
した改装工事です。
主に1階を改装し、住空間、特に居間とキッチンを
充実させたプランになっております。
ご親族が集う快適な空間を!という想いを実現できて
いれば幸いです。
工事中の写真はこちらからどうぞ。
大正時代に建築された趣のある京町家の改修/リノベーションです。
「可能な限り、あるがままを残してください。」これはお施主様ご家族からの
ご要望でした。それほどまでに愛されている家/空間は幸せだろうな~と
思いつつ設計させていただきました。
あるがままを残しつつも大きく手を加えたのは3点。建物正面の意匠と
水廻り、そして迎えの間となる空間の設えでした。
既存部分と出来る限り違和感なく調和を保ちつつ、次の数十年を快適に
過ごしていただけるように心掛けました。
そして先人の知恵と工夫が一杯詰まった京町家の空間が新しい歴史を刻み
はじめました。
対象面積:81.33㎡( 24.60坪)
構造規模:地上2階/木造
施工会社:株式会社かわな工業
長浜市にある保育園です。
2015年度からの定員増のため、増築と既存改修を行います。
施主:社会福祉法人 啓朋会
設計・監理:空間工房 用舎行蔵 一級建築士事務所
施工:長住建設株式会社
構造:鉄骨造
規模:平屋 延床面積 136㎡
数奇屋の精神を包み込む現代住宅。
屋内に露地空間を出現させる手法で、お茶会にも普段使いにも対応する茶室を創出。
京都市内の風致地区に建つ住宅。
周辺の自然を取り込む大きな開口と連続する格子が特徴的な住宅。
年月が経っても色褪せない落ち着いた和の趣を持つ空間/外観を目指しました。
建築中の様子はコチラからご覧いただけます。
敷地面積:215.10㎡( 65.06坪)
延床面積:120.96㎡(36.59坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:あらい設計
施工会社:有限会社 J・シーダ
紹介メディア
月刊ハウジング 2016年4月号
マンション1階に於ける改装です。
グレーを基調に落ち着いた大人の雰囲気を目指しました。
石のボーダータイルや挿し色の黄緑色など遊び心を
取り入れています。
建物用途:サービス付き高齢者向け住宅+デイサービス
施設名称:三木ヒルズ和(なごみ)
所在地:兵庫県三木市芝町7番地3号
構造・規模:鉄筋コンクリート造3階
工事内容:改装及びエレベーター棟増築工事
事業主:医療法人社団 和敬会(みきやまリハビリテーション病院)
設計者:空間工房 用舎行蔵 一級建築士事務所
構 造:C&C
設 備:EST!
施 工:Build Works
サイン:CONCENT
家 具:A R C FURNITURE POINT
写 真:SPACE CLIP 岡田大次郎
世界遺産のすぐ近くに建つ住宅。
景観条例に定められた厳しい形態規制を守りつつ、伝統的な建築要素を
再解釈しながら反映させ、外観を形成していきます。
内部は主に上からの光に包まれる心地の良い空間。
輻射パネルを採用し、熱環境的にも心地の良い空間を目指します。
?を!にする仕掛けも散りばめられた空間です。
工事中の様子はコチラからごらんいただけます。
敷地面積:134.39㎡( 40.65坪)
延床面積:118.80㎡(35.93坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:ライン設計
施工会社:株式会社ビルド・ワークス
紹介メディア
月刊ハウジング 2016年4月号
障がい者アートを核とした交流施設です。
地域住民に愛される施設を目指しました。
放課後等デイサービス施設です。
温もりある第二の我が家を目指した計画としています。
京都の代表的な観光地のひとつに建つ家。
花鳥風月を感じる開放的な空間と深い軒庇が特徴。
年月を重ねるごとに味わい深い空間にしたいと考えています。
京都市内の風致地区に建つ、ご家族8人のための和モダンな二世帯住宅です。
格子や瓦といった京町家の要素を取り入れつつも、シンプルさとモダンさをまとった
住宅になるよう、設計しました。
リビングから眺める庭の木々や緑が心を癒してくれます。。
京都市が進める「平成の京町屋」の認定を受けた住宅です。
工事中の様子はコチラからご覧いただけます。
日本エコハウス大賞2015 入賞作品
敷地面積:231.45㎡( 70.01坪)
延床面積:148.23㎡( 44.83坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:木構造
施工会社:株式会社竹内工務店
築32年のマンションの一室を別荘的な非日常の空間として利用するための
リノベーション事例です。
独特の表情を醸し出すちょうな仕上げの壁、経年変化により色の深みが増して
いくのが愉しみなブラックチェリーの床、空気感を大胆に変化させるモノトーン
の花柄を象った不織布など自然素材が持っている風合いを散りばめた異空間
に仕上げました。
設計に着手する前から飾ることが決まっていた抽象絵画は、ちょうな壁をバック
に納まっています。またその他壁面のいろいろな場所に飾られる絵画や部屋
の仕切りとして施された本棚などもインテリアの良いアクセントとなっています。
日常を忘れる空間からは、春になると見事な桜を眺めることができます。。
宇治市内で設計いたしました、大きな一つ屋根の下でご家族6人が暮らす住宅です。
無駄を削ぎ落としつつも、光や風が駆け抜ける味わい深い住宅です。
シンプルモダン、北欧モダンを目指した空間。
尚、工事中の様子はコチラからご覧いただけます。
敷地面積:248.13㎡( 75.05坪)
延床面積:149.85㎡( 45.31坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:木構造
施工会社:株式会社かわな工業
敷地面積:152.63㎡(46.17坪)
延床面積:134.46㎡(40.67坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:木構造
施工会社:株式会社あめりか屋
大阪の島本町に設計した住宅です。
「ちびまる子ちゃん」や「サザエさん」のような家にしたい!とのご要望から始まった計画です。
和とモダンの融合が図られた空間となっています。
敷地面積:159.22㎡( 48.16坪)
延床面積:112.19㎡( 33.93坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:木構造
施工会社:株式会社アーキッシュ・ギャラリー
建築中の様子はコチラからご覧いただけます。
生まれ育たれた京都市内にある公団住宅を住み継ぐためのリノベーション計画です。
北欧モダンの雰囲気をベースとした空間に生まれ変わることを目指した設計としました。
オーク(なら)の床。オークのキッチン。杉の磨き丸太。レトロなクロスガラス。外に広がる緑。
自然素材の持つ温もりや肌触りの良さを存分に感じる空間が、これからもまた長く住んで頂ける
居心地の良さを演出してくれています。
住み慣れた場所をリノベーションという手段を通じて、より快適にすることは
これからの住まい方の大きな選択肢の一つだと思います。
対象面積:81.69㎡( 24.71坪)
構造規模:地上5階の1階/RC造
施工会社:株式会社ビルド・ワークス
建築中の様子はコチラからご覧いただけます。
ご家族3人のためのプライバシー性の高い、箕面に建つ住宅です。
2階にコートヤード+LDKを持つ設計としています。
1階エントランスを最大限に暗くすることで、その先にある坪庭と
2階のLDK空間をより明るく、開放的に感じるようになっています。
建築中の様子はコチラからどうぞ。
写真撮影:Space Clip / 岡田大次郎 氏
奈良の学園大和町(最寄駅:近鉄学園前駅)に2013年5月11日オープンした皮膚科診療所です。
竣工写真は落着かれてからの撮影を予定しております。どうぞおたのしみに!
建築中の様子はコチラからどうぞ。
京都市内の閑静な住宅街に建つ住宅。
和モダンの趣きを纏った外観の中には二つの顔が隠されています。
一階は昭和レトロをイメージした、落着いた内装を擁する佇まい。
二階は一転してスカイテラスを中心とした明るい居住空間を設計。
いずれも居心地の良い時間が流れます。
木の格子。天然石の壁。珪藻土の左官。ブラックチェリーの床。障子。
自然素材と昔ながらの要素が散りばめられた空間が、この住宅の魅力
なのかもしれません。
伝統的な和風住宅の良さと現代的なシンプルモダンを融合させた
設計が特徴です。
敷地面積:144.95㎡( 43.84坪)
延床面積:110.71㎡( 33.48坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:山崎設計
施工会社:株式会社ビルド・ワークス
尚、建築中の様子はコチラからご覧いただけます。
同じ風景を見ているのに、違う印象を持つ家。
京都2111の活動での作品。
お施主さま募集中です。
手に触れる珪藻土の質感。足から伝わる無垢板の温もり。石の重厚さがもたらす安心感。
薪ストーブから見える炎のゆらめき。身体を包み込む空気・・・。
全ての五感に心地良い空間を目指した設計としました。
初めて足を踏み入れた瞬間、ひょっとしたら空間のスケールに圧倒されるかもしれません。
でも、しばらく身を置いたなら、五感に語りかけてくる素材感や心地良い開放感が優しく
包み込んでくれることと思います。
「土・木・石・火・緑」の家。ずっと佇んで居たい家でありたいと願います。。
姫路市内の約220坪という広大な敷地に建つ、平屋で構成されるシンプルモダンな住宅です。
敷地面積:723.70㎡(218.19坪)
延床面積:285.39㎡( 86.33坪)
構造規模:地上1階/木造
構造設計:門藤芳樹構造設計事務所
施工会社:株式会社大喜建設
施工中の様子はコチラからご覧いただけます。
建物の名称は、「NAKED BRANCH」と言います。
ここでは、ヨガをはじめアロマやキッズヨガ、ダンス
などの様々な要素を通してコミュニティを形成する
ことを目的としています。
昭和レトロな喫茶店を改装し、さらにノスタルジック、
かつ、異国情緒あふれる空間に変貌いたしました。
是非、ヨガや建物をご体感下さい。
NAKED BRANCH : http://www.nakedbranch.com/
ADDRESS : 〒537-0022 大阪府東成区中本4-1-29
E_mail : info@nakedbranch.com
TEL : 080-4707-3969
長浜市の中でも北に位置した、厳寒の地に敷地はあります。
この地に、新婚のご夫婦のための住宅を設計させて頂きました。
敷地は新興街区の中にありつつも、まだ田んぼや畑といった自然
が多く残る場所にあります。
間口の広い敷地を生かしつつ、街並みや気候に配慮しながらこの
住宅の設計は進められました。
・・・行き着いた形は伝統的な「和」の佇まい。
若夫婦の世代からは少し?ギャップがありますが、人も建物も
長い年月をかけて味わいが増すものと思います。
20年後の人と建物の姿がとても楽しみです。。。
和モダンとも言える設計内容になっています。
敷地面積:306.42㎡(92.69坪)
延床面積:217.08㎡(65.66坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:株式会社 木構造
施工会社:東亜建設株式会社
施工中の様子はコチラからご覧いただけます。
「シンプルに生きる。」・・一番最初のプレゼンテーションの一枚目のご提案書に
書かせていただいた、この住宅設計のキャッチフレーズです。
シンプルに生きる/生活するために必要なもの。それは、収納力であったり、
仕上げ材料の統一感であったり、五感で感じる気持ちよさであったりすると思います。
住めば住むほどに味わいが出てくるような空間。
パッと見はシンプルでも使い込むほどに奥行き/奥深さを感じる空間。
そんなシンプルさを目指して設計しました。
シンプルな佇まい。突き抜ける視線。大きな階段。本棚。そしてスキップするフロア。
ご夫婦とお子様お二人のためのシンプルモダンな住宅が京都市内に完成しました。
敷地面積:132.25㎡( 40.00坪)
延床面積:117.08㎡( 35.41坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:門藤芳樹構造設計事務所
施工会社:株式会社角三建設
施工中の様子はコチラからご覧いただけます。
京都市内に建つ築35年の住宅(木造2階建て)のリノベーション設計事例。
耐震補強を施し、安心・安全な住宅にしますと共に
外観を一新し、シンプルで温もりある表情を目指しました。
一枚目がリノベーション前の外観。二枚目がリノベーション後の外観です。
内部では、建物中央を「光の道」が突き抜けます。
既存の柱や壁にとらわれることのない自由な設計がリノベーションや
増改築でも可能だと考えます。
そんな自由な設計を通して、京町家なども残していければと思います。
対象面積:130.04㎡( 39.33坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:門藤芳樹構造設計事務所
施工会社:株式会社角三建設
施工中の様子はコチラからご覧いただけます。
中央に思い出深い「松」が配された住宅。
ご両親とご息女が住まう家として、お互いのプライバシーを保ちつつ
気配も感じることができる空間構成が展開されます。
京都市より「歴史的意匠建造物」に指定された、築88年となります京町家の
リノベーション設計です。
次の50年・100年を存続させるという大前提のもと、耐震設計は勿論、住環境
や暮らしやすさの向上を目指して、設計に取組みました。
昔の姿を復元しつつも生活拠点を2階に移してホームエレベーターを設置するなど、
大幅な平面計画のやりかえを行なっています。
出来上がった空間は、懐かしくもあり、新しくもある雰囲気を醸し出しています。
次の50年・100年を安全に、住み易く。そんな京町家が出来ました。
和風というよりも、モダン和風への空間変更は、京町家を残していく/受け継いでいく
一つの設計手法になると考えます。
対象面積:282.39㎡( 85.42坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:木構造建築研究所田原
施工会社:株式会社あめりか屋
施工中の様子はコチラからご覧いただけます。
紹介メディア
「ざ・佇まい」、この建物の計画段階でのキーワードです。
東大阪市内の昔ながらの古い建物が所狭しと建ち並ぶ場所に敷地は
あります。初めて敷地を見たときに、この建物の佇まい
が見えたことを思い出します。この地だから・・・この建物
だから・・・全ての環境が整って、しっくりとくるものだと思
います。和モダンで周囲に調和した「佇まい」が魅力の住宅です。
周辺環境との調和は、住宅を設計する際私たちが心がける要素の
ひとつです。
敷地面積:208.53㎡(63.08坪)
延床面積:146.88㎡(44.43坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:株式会社 木構造
施工会社:株式会社 あめりか屋
施工中の様子はコチラからご覧いただけます。
真っ白い塊。この住宅を一言で表すなら、そのような印象になるかもしれません。
しかし、よく見ていくと、印象的な2つの格子。その中間に垣間見える黒い杉板塀。
そびえる壁に穿たれたスリット。内部を貫くコリドールの様子が伺える大開口。
白い塊の中に様々な要素が散りばめられ、無機質ではない温かみ/温もりが感じら
れる設計の仕掛けが施されています。
内部は打って変わってアースカラーや木の格子・格子戸などの自然素材が主流の空間。
使いこむほどに味わいや深みが出てくる。そんな空間を目指して設計しました。
名古屋市内ですが、設計着手当時は周辺に住宅も少なく、街並みは発展途上でしたが、
完成を迎える頃には殆どの区画が埋まり、この住宅がほぼ最後のピースとなっていました。
それもそのはず。気が付けば設計着手から竣工まで3年4ヶ月という月日が流れてい
ました。
それだけの年月にも負けない普遍的なデザインを、この住宅は有していると思います。
自画自賛ですが。
そして数年後・数十年後の街並みをリードしてくれる存在となってくれれば、と大きな
期待を託してみます。
敷地面積:515.83㎡(156.03坪)
延床面積:335.43㎡(101.46坪)
構造規模:地階/RC造 地上2階/RC造+木造平屋
構造設計:満田衛資構造計画研究所
施工会社:株式会社ユモト工務店
工事中の様子はコチラからご覧いただけます。
住宅のワンフロアを完全に解体してのリノベーション(増改築)設計です。
リノベーション前には5部屋ほどあったのですが、リノベーション後には完全なワンルーム。
しかし、単純なワンルームではなく、中央に島状の水廻りを配して、回遊性を持たせたワンルームです。
室内が均一に南からの陽射しを受入れること。温度のバリアフリーを図ること。といったご要望
を突き詰めていきましたところ、このようなカタチに辿りつきました。
浴室・洗面・トイレがコアとなった島状の水廻りを境として、寝室などのプライベートゾーンと
リビングなどのパブリックゾーンを曖昧に分ける設計プランとすることで、ご要望に応えました。
出来上がったのは和モダンでシンプルな空間。自由な発想で設計することで、可能性は高まります。
工事中の様子はコチラからご覧いただけます。
初めてお出会いしてから約1年半。この度無事竣工を迎えることが
できました。
敷地は京都の大宮五条。その一角にあります。
間口約6m。奥行き約14mという敷地。唯一東に開いた道路は幹線道路。
光をどこから取込むか?という課題と共に音への対策も重要な設計課題でした。
東に面する壁面には2つの出格子と格子の引戸をバランスを考慮して配し
明かりを取込むと共に、必要以上の開口は極力設けない設計としました。
2つの出格子は京都の町屋へのオマージュでもあり、街並みに直接影響を
与えるであろう道路面に対する「落着き」を放ちたいとの意図から設けら
れています。
光の多くは、西側(敷地億側)に設けた段違いのルーフバルコニー及び
テラスという「余白」によって取込むことを可能としつつ、プライベート
な屋外空間を広く確保することで、屋内と屋外の繋がりをもたらし、限ら
れた空間を広く見せる工夫を施した設計としました。
1階には、黒モルタルで形成された通り土間や代萩ベニアといった「懐古」
的で和モダンな要素を散りばめることで、内外のバランスを取ると共に、2階
から上はパイン材やテラコッタタイルを使った温もりあるシンプルモダンな
空間が広がります。
そして全体を通して「格子」という京都特有のモチーフが、空間に曖昧な
繋がりと仕切りをもたらす落着きある空間に仕上がりました。
敷地面積: 83.65㎡(25.30坪)
延床面積:135.54㎡(41.00坪)
構造規模:地上3階/鉄骨造
構造設計:有限会社S&Fプランニング
施工会社:株式会社ケイ・アイ・エス
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<再生後>→<再生前>の順番で掲載しております。
その変貌ぶりをおたのしみください。
尚、掲載順序は下記の通りです。
1.外観<再生後>→2.<再生前> 3.駐車場<再生後>→4.<再生前> 5.主寝室<再生後>→6.<再生前>
7.主寝室<再生後>→8.<再生前> 9.LDK<再生後>→10.<再生前> 11.LDK<再生後>→12.<再生前>
13.外観夜景<再生後>
一見、外部の変貌振りに目が行きますが、実は内部もガラリと
変わっています。
これは京都市内に建つ鉄骨造4階建ての住宅を丸ごとリノベーションした
設計事例です。
1階駐車場の真っ黒な空間。
2階主寝室の格子が効いた空間。
3階リビングの白ベースの空間。
それぞれに個性がありますが、どの階も大人な印象を備えた
空間を設計しています。
それぞれの階が有する/有して欲しい、時間の有り方を
考えた末に出てきた色使いであり、素材です。
そして今では、色々な場所に素敵な絵画や置物が配され
空間に彩が添えられています。
対象面積:129.73㎡( 39.24坪)
構造規模:地上4階/鉄骨造
施工会社:株式会社角三建設
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敷地は京都市内の閑静な住宅街。京都でよく見られる間口が狭く奥行きの深い土地形状に建つ住宅の設計事例です。
建物の間口は最大で4.2m。土地購入の際にもお施主様は間口の狭さを気にされておりました。
いかに敷地のポテンシャルを最大限活かせるか。いかに間口の狭さを克服して開放的な住宅を設計でき
るか。その辺りにもこの住宅に辿りついた根本があります。
大きく分けて設計の意図/工夫は3つ。
間口を最大限活かす為に採用した「木質門型フレーム」
容積率80%を最大限活かす為に配された「吹抜け」と「地階空間」
3方を囲まれた周囲の環境下でも明るさを確保する為に設けられた「天窓」
内装は白で統一され、光と影そしてそのシェイプが印象的な空間となるようにしました。
出来上がった空間は、天窓から雲の流れを眺められる「癒し」のあるシンプルモダンな住空間となりました。
敷地面積:102.65㎡(31.05坪)
延床面積:119.52㎡(36.15坪)
構造規模:地階/RC造 地上2階/木造
構造設計:満田衛資構造計画研究所
施工会社:株式会社あめりか屋
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愛知県の丹羽郡で設計させていただいた住宅です。
大きな中庭が家族の気配をやり取りしつつ、お子様の成長を
見守る。そんな和モダンの雰囲気漂う住宅の設計事例です。
季節の移り変わり・天候の移り変わり・光・風・安心感。
そんな色々なものたちを届けてくれる中庭。
この中庭を取り囲むように配された居室群。
居室はフレキシブルに開放的にもなり、続きの間ともなる
設計を施しました。
ご家族の成長に合わせて変化する住宅でもあります。
左官の仕上げや木の仕上げなど、吟味に吟味を重ねて配さ
れた質感や色合いは、年月と共に味わいを深め、ご家族の
記憶がそこかしこに埋め込まれることと思います。
敷地面積:469.26㎡(141.95坪)
延床面積:281.34㎡( 85.10坪)
構造規模:地上1階/木造
構造設計:株式会社木構造
施工会社:永井建築株式会社
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透析機能を有する医院の改修です。
主な設計対象範囲は、外壁。そして内部のロビーやトイレなどでした。
一回の透析に要する時間は概ね3時間~4時間に及びます。
その間、患者さんはベッドに横たわり、治療を受けることとなります。
ほぼ半日に及ぶ透析治療は、多くの患者さんにとって決して楽なものでは
ありません。
私達は、そんな患者さんに設計の立場から何か出来ないか?と考えました。
ポイントは長時間同じ場所(ベッド)に居続けること。
その時間を少しでも楽しめないか?というものでした。
そして辿りついたのは、桜の花びらで模られたパネルを外壁に施し、
光と影の移ろい・季節の移ろい・天候の移ろいを身近に感じられる
空間を提供することで、普段はあまり気にしない環境の変化を楽し
める時間を持ってもらおうと思いました。
吉野の桜のほど近くにあるこの病院には、いろんなところに桜の花びら
が舞っています。
尚、この設計・監理は河原泰建築研究室との共同設計です。
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敷地は京都市内、北野天満宮に程近い住宅地です。
ご要望は大きく2つ。
吹抜けを有する南欧風の可愛らしい住宅であること。
可能な限りローコストを目指した設計とすること。
敷地は道路面から約700mm上がった盛土で形成されていました。
この段差を如何に有効利用するか。
そして南に面した敷地であることを如何に活用するかを考えました。
南には大きな窓を設けたい。しかし道路からの視線が気になる。
この2つを矛盾なく解決する方法を突き詰めていった末に辿り着いた
のは、南に吹抜けを配して、2階に設けた大開口から陽射しを奥に迄
届かせつつ、1階の開口は目線が気にならない高さにまで持ち上げる
といった設計でした。
風の通りと、北側隣家への陽射しを考慮し、敷地の北東角には坪庭を
配置し、建物全体に光と風を行渡らせる構成としています。
シンプルな構成の中に外部とつながる仕掛けを施すことで、敷地の持
つポテンシャルを最大限にまで高め、お互いの気配が伝わる住宅が完
成しました。
敷地面積:95.67㎡(28.94坪)
延床面積:99.92㎡(30.22坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社角三建設
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敷地は岐阜県大垣市に位置する約150坪の広大な土地。
農地転用及び開発をかけた土地です。
初めて敷地を訪れた時、廻りには田園風景が広がり、牧歌的で気持ちの良い
空気に包まれていたのを思い出します。
求められたのは「トトロに出てくるようなほの暗い空間と、スパァっと広がる
開放的な空間が矛盾なく共存する家の設計」でした。
考え抜いた結果、私達が辿りついた答えは、どのように暗がりを演出するか?
ではなく、どのように影/闇を美しく見せるか?でした。
コの字型をした平面には開放的な中庭空間を内包しつつも、光と影の通り土間
や闇の間・吹抜け空間などを随所に散りばめた設計とし、明るさと暗さのコン
トラストを存分に楽しめる空間となっています。
昔からそこに在ったかのような印象も受ける和の要素とシンプルさが融合した空間。
年月を重ねるごとに味わいが増していけば、なによりだと思っています。
敷地面積:498.78㎡(150.88坪)
延床面積:118.26㎡( 35.77坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社ウッドノート
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敷地は名古屋市内の閑静な住宅街に位置する約10m角の北西角地。
求められたのは、コンクリート打放しの住宅でした。
外観は一見すると小さな美術館のよう。
シンプル且つ重厚感のある趣を持っています。
内部構成は坪庭や屋外テラス・大きな天窓・吹抜け
といった要素を混在させることで、外部空間を内部に
取り込み、限りなく広がりを見せる設計としています。
光と影の移ろいが、コンクリートの素肌とコラボレート
することで、神秘的な表情を見せる住宅となりました。
約3帖大の天窓は見る人を空へ引き込むかのよう。
限られた敷地の大きさ/ポテンシャルを最大限まで
活かした設計となりました。
敷地面積: 99.13㎡(29.98坪)
延床面積:131.04㎡(39.63坪)
構造規模:地上3階/RC造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:永井建築株式会社
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京都の桂に位置する住宅です。
古いご実家を建替えて二世帯住宅にするというのが今回の
設計のスタートでした。
アンティークショップを経営されているご主人がご要望
されたのは、「使い古された」空間。
新築なのに。です。
ユーズド感を出すべく、壁のコンクリート型枠は敢えて
新品を避けたり、床にはスクラッチと呼ばれる、傷を
つけたフローリング無垢板を使ったり・・。
常に「キレイさ」を要求されるのが、新築住宅を設計する
際の常識ですが、その常識をことごとく覆されたご要望でした。
それが2階の白い空間。
1階はご両親の生活の場として、落着いた色合いの空間
となっています。
こちらは、通常の新しい感じ。
そして全体の容貌は、コンクリートの塊感からくる
堅牢で重厚な住宅に仕上がりました。
シンプルモダンな表情が街並みの新たなメンバーに加わりました。
そして今後数十年を経て、街の顔になってくれれば・・。という
のは大袈裟でしょうか?
敷地面積:216.19㎡(65.40坪)
延床面積:216.70㎡(65.55坪)
構造規模:地上2階/RC造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社ケイ・アイ・エス
敷地は眼下に神戸の夜景を臨む西宮・目神山の頂き。
敷地の多くが、おおきな岩で占拠されるという特殊な土地。
その山の勾配に沿うように、この住宅は設計されました。
内部構成は完全なスキップフロア。
建物自体の巾は凡そ3.6mですが、視界が遠くの港まで開けて
いるため、狭さは全く感じません。
その空間の広さは外部との関係によって大きく印象が変わる
ということを実証してくれる住宅です。
また、スキップフロアという構成も手伝って、空間相互を
結ぶ視線が錯綜し、より広く感じることができています。
神戸の夜景は誰のものでもありませんが、ここから眺めると
まるで自分のもののように錯覚してしまいます。
高槻市の閑静な住宅街に建つ住宅です。
ご要望を満たすには2階建てが必須か?というところから
見直しつつ、設計スタートした住宅です。
普通なら何の疑問もなく2階建てにするかもしれないのですが、
土地の条件(広さ・建蔽率・容積率など)とご要望次第では
平屋にするという選択肢も私達は常に持っています。
それは、住宅は2階建てという常識化された風潮は常に疑う
べきだと思っているからです。
というわけで、一部ロフト的な2階はありますが、ほぼ平屋
のシンプルなシルエットを持つ住宅にたどり着きました。
杉板の茶色と塗装の白というコントラストで構成された外観
は一見2階建てのようですが、実は平屋。
通りに対する窓の開け方や全体のバランスを考えた結果、
写真のようなハイサイドライトになりました。
平面的には坪庭や中庭を介して、各居室に光や風と届ける
構成にしています。
2世帯住宅でもありますので、中庭や坪庭といった中間領域
は、お互いのプライバシーや距離感を考慮した結果でもあり
ます。
敷地面積:202.78㎡(61.34坪)
延床面積:111.57㎡(33.75坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社じょぶ
京都の岩倉実相院のほど近くに、この住宅は位置します。
視界に入るのは、里山の自然。そして比叡山。
京都市内にもまだ、こんなに自然が残っていたのか。と
思わせる土地です。
ここは京都市内でも最も景観の規制が強い風致地区。
勿論、周辺との調和を図るべく、和の趣を持った外観を
目指しました。
そして何より大切にしたのは、目の前に広がる風景。
この風景はこの土地でしか味わえない贅沢です。
如何にダイナミックに取込むかが、設計をはじめるに
あたって重要な事項でした。
その結果、浴室もふくめた全居住スペースから、この
自然のパノラマが味わえる空間構成としています。
時に野生の猿や鹿が出るそうですが、それが「日常」
であることは、やはり凄いと思います。
因みに断熱は外断熱工法。床には30mmの無垢
フローリングを用いることで、床暖房なしでも充分
に温かいというお声をいただいております。
敷地面積:396.88㎡(120.06坪)
延床面積:177.93㎡(53.82坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社石山工務店
彦根市内に、ある地元ビルダーのモデルハウスを建てる。
それがこの住宅設計の発端でした。
インパクトを持ちつつも、生活しやすい空間。
遊び心をふんだんに有する空間。
「暮らす」ということを楽しむ空間。
そして飽きが来ず、愛着を持てる空間。
そんなことを考えながら、設計に取組みました。
必要最低限の要望はビルダーの方から出されますが、
エンドユーザーの要望は知り得ません。
モデルハウスですので。
ですので、通常のアプローチ(お施主様のご要望をきく)
とは異なる手法が必要でした。
そこで考えたのが、前述の空間要素でした。
そして出来上がった空間は、いたるところに仕掛けを
施した、遊び心満載のシンプルモダンな空間でした。
敷地面積:255.13㎡(77.17坪)
延床面積:133.16㎡(40.28坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:北恵株式会社
施工会社:株式会社新東陽
当工房からほど近く。ブライトンホテルの目の前に建つ建物を
リノベーションした事例です。
お店の名前は「群青」
実は、この名の由来は、この建物の外壁の色にあります。
リノベーションに際して、グレーで味気なかった外装を
紺色(群青色)に替えるご提案をさせていただいたところ
気に入っていただき、それをそのまま店名にしていただき
ました。
間口は約5.4m程度。奥行きもほぼ同じ程度の小さな建物
ですが、深い夜空のような色で凝縮させることで、その
存在を押し出すという意図がありました。
内部は正方形な空間を家具の向きをずらすことで、動き
を与えると同時に、小さな空間に躍動感をもたらして
います。
天井は既存の天井材をなくすことで、梁を露にし、ダイ
ナミックさに拍車をかけています。
ちいさな空間でも無限の可能性があることを示したかっ
たのかもしれません。
沖縄をこよなく愛するお施主様。
設計当初は、赤瓦の載った、沖縄住宅を目指したい。と
仰っていました。
が、最終的には私達が京都の設計事務所ですので、やはり
京町家を彷彿とさせるような佇まいにして欲しいという
ことになり、写真のような「和」の佇まいを有する住宅が
完成しました。
前面には、半永久的に担保された生産緑地(桑畑)の風景
が広がっています。
この風景を取り入れるべく、リビングには縁側を設け、
内外の繋がりを充分に持った住宅としました。
所々に竹のフローリングや土佐和紙など、あまり目にしない
自然素材を使い、自然味溢れる内観となっています。
そういった意味では、少し沖縄テイストも盛り込んだ
空間でもあります。
敷地面積:211.97㎡(64.12坪)
延床面積:120.83㎡(36.55坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社飯田建設
設計を依頼したいので、一度自宅の方に来てください。
そんな留守電がある日、当工房の電話に入っていました。
そして最初の打合わせで、なぜか恐る恐る差し出された
敷地の地図を見せていただくと・・・
なんと、当工房から歩いて数秒の位置!
これには驚きました。
その時住まわれていたのは、当工房から自転車で15分程度
の京都市内のマンションでしたので、まさかまさかという感じ
で設計のスタートをきりました。
京都特有の土地形状。間口が狭くて奥行きの広い土地。
施したのは、京町家の知恵に倣った坪庭。
そして通りに面した部分には、格子。
しかし、少しアレンジを加えています。
通常は縦格子ですが、今回は横格子(ルーバー)。
それは、通りから見上げても室内と視線が干渉しない
ため。
さらにルーバーから空中の空間を設け、バルコニーを
設けた先に居室を配しています。
通りからの視線を遮りつつ、開放的にするための工夫
です。
このシンプルなカタチをした住宅、毎日見ています。
当工房から見えますので・・。
自分が設計した住宅を毎日見れるという幸せなオマケ
がついていました。
敷地面積:145.00㎡(43.86坪)
延床面積:243.02㎡(73.51坪)
構造規模:地上3階/RC造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社DAC
宇治茶で有名な宇治市。そこにある万福寺というお寺の目の前に
この住宅は位置します。
ご実家の敷地内に子世帯の独立住宅を建てるという計画からの
設計スタートでした。
敷地を分筆すると余計な費用(大規模な測量や登記のやりかえなど)
が発生しますので、敷地分割という手法を用いて、合法的に建てました。
さて、そんな前段階を経まして、ご提案したのは「蔵」を模った住宅。
ご実家の蔵がチラリと見えていますが、敷地全体の調和や街並みとの
調和を考えた結果です。
ただの蔵では面白くありませんので、出窓を設けたり、格子をあしらっ
たりしています。
全体的には和の雰囲気を纏った非常に落着いた良い雰囲気を醸し出しています。
敷地面積:183.41㎡(55.48坪)
延床面積:151.69㎡(45.89坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社千本銘木商会
岐阜県多治見市で設計いたしましたこの建物、
上から見ますとH型をしています。
二つの棟を真ん中で繋げたようなカタチ。
一つはリビング+吹抜け越しの子供室。
一つは寝室+水廻り。
といった構成です。
外部からのプライバシーを守りつつ、中に向かって開いた
結果、そのようなカタチになりました。
外観は真っ黒ですが、中庭に面する壁は実は真っ白。
シンプルなボックスが組み合わさったカタチ。
外から見ると、凄く閉ざされたカタチですが、
玄関を開けた瞬間に奥まで突き抜ける視線。開放感。
天井の高いリビング棟に対して、押さえ気味の寝室棟。
この住宅には様々なGAPが詰まっています。
そして、そんな数々のGAPが生活に楽しさを与えてくれると
思い、設計しました。
敷地面積:231.59㎡(70.06坪)
延床面積:125.71㎡(38.03坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社飯田建設
NO1
古い住宅街に計画された建物です。敷地は道路面から3m程高く、写真は道路からの見上げ外観です。シンプルな箱型でありながら、白と黒のコントラストが蔵を彷彿させます。
NO2
タイルの床と葦の天井をあしらった玄関です。ナチュラルテイストが基調となっています。
NO3
LDKの一角にあるキッチンも白を基調とし、清潔感と明るさに一役をかっています。ナチュラルテイストと葦天井がこの建物のテーマです。
NO4
南に面した吹抜けの在るLDK空間です。建替えに当り、最もお施主さまの御要望された明るい空間が実現されています。
NO5
2階の一角に設けられたワークスペース。家族の気配を感じながらパソコンや読書、カフェスペースと様々な使い方を愉しみにされています。
NO7
リビング、玄関に繋がる和室です。琉球畳と葦天井、和紙の壁紙が柔らかく光を吸収し、とてもやすらげる空間となっています。
NO8
2階洋室の一室です。白を基調とした空間に一面だけポイントとして赤茶のクロスをあしらいました。小高い敷地であるため、この部屋の窓から見る景色は圧巻です。
NO10
2階の洋室2部屋から出入り出来る収納部屋です。シナ合板貼りで目地をシンメトリーとすることできれいな空間に仕上がりました。
NO11
白と黒を基調とした洗面所です。浴室と合わせてモノトーンに仕上げることで建物全体のナチュラルトーンとは異なる空間を演出しています。
NO12
トイレも水廻り空間として、洗面所・浴室とコーディネートされたモノトーン空間としました。明るさと清潔感がコンセプトです。
NO13
道路からの見上げ外観-夜景です。窓の窪みが陰影に深みを加え、行灯のように街並みに暖かさを与えています。
NO14
玄関前に広がる迎えの庭です。広がりと潤いを与え、訪れる人々を温かく迎えます。シンボルツリーはイロハモミジ。秋には立派に紅葉して建物と良いコントラスト効果を生み出すことを期待しています。
NO15
アプローチは階段になっています。既存の門柱は鉄板で覆い、シャープにリニューアルしました。昔から大切にされてきた松の門をくぐると左手には迎えの庭が広がっています。
兵庫県三木市に建つ住宅の設計事例です。
和モダンな雰囲気を持つ、温もりある住宅に仕上がりました。
敷地面積:165.39㎡(50.03坪)
延床面積:131.22㎡(39.69坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社ケイ・アイ・エス
バリにある邸宅・テイストの中で暮らしたい。
それが何よりのご要望でした。
バリ住宅特有の「サラ」と呼ばれる半屋外空間を設けたり
中庭に開放された回廊を介して、各居室が配置されるなど
「屋外」との繋がりを意識した住宅でもあります。
神戸市内の住宅街の中にあるのですが、敷地の裏側が谷+山
となっており、どこからも見られる心配がないからこそ可能
となった設計プランでもあります。
その敷地の特性を最大限に活かしつつ、お施主様のご要望
が叶った好例でもあります。
リズミカルな列柱で構成された半屋外空間は、あるようで
なかなかない贅沢なバリモダン空間です。
敷地面積:323.87㎡(97.97坪)
延床面積:143.44㎡(43.39坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社ケイ・アイ・エス
紹介メディア
近江八幡市の日牟礼八幡宮のほど近くに位置する和風古民家のリノベーション設計
事例です。
築年数は軽く100年を超えるお宅。母屋と離れで構成され、中央には日本庭園
が二つの棟を絶妙な距離感でつないでいます。
とことん本物にこだわっての改装に、大工さんをはじめとして、各職方さんも腕
を振るわれた内容となっています。
写真には載っていませんが、お施主様の一番のお気に入りは、お風呂の大改装で
した。ヒノキ風呂+坪庭+天窓という贅沢な創りを施しました。
観光地のど真ん中ですので、近江八幡にお越しの際はこの住宅が発見できるかも
しれません。
NO1
9.9m角の平面で構成された平屋建ての住宅。建物中央には2.7m角の中庭を配しています。外観は黒を基調とした杉目板貼り。内部は白を基調としたモダンシンプルな和の空間が広がります。左手に見える既存ガレージ部分には、建物本体と同じ杉板を施しました。
NO2
黒と白のコントラストで構成された外観。シンプルな外観構成でありながら、街並みに融け込む落着いた表情を持っています。
NO3
東側にはワンポイント的に縦格子を用いています。縦格子の奥にはデッキを介して寝室・中庭が広がります。縦格子があるため、時候の良い時、就寝時には寝室の窓を開放することも可能です。
NO4
格子戸を開けると目に飛び込んでくるのは「地窓」により一続きとなった中庭です。扉を開けた時にも地窓を介して中庭と繋げることで、空間に広がりをもたらします。玄関奥、右手に見えるのはリビング空間への扉。この扉にも地窓が施されています。同じく空間に視覚的広がりを生み出す工夫です。
NO5
リビング中央に置かれたアイランドキッチン。キッチンに立った時も、既存の庭を眺めながら炊事を愉しめる空間です。右手奥の扉は、造り付けの「食器・家電収納庫」です。壁面と一体感を持たせつつも、空間のワンポイントとなるよう設計しました。その奥に見えるのが中庭です。中庭は居室の北側に位置していますが、光が拡散し、居室に充分な明るさを供給しています。
NO6
リビング・和室空間を南側・既存庭に面して配しています。部屋中に明るい陽射しと風が舞い込む贅沢な空間構成となっています。既存庭は以前の建物の記憶として残し、その風景が新たな家の一部となっていくことを目指しています。天井材にはヨシベニア、壁面には漆喰を施し、自然素材に包まれた温もりある空間となっています。
NO7
窓には引き込み式の雪見障子を配し、視線を軽く遮ることも可能です。障子の開閉や雪見障子の上げ下げにより、空間の印象が変わります。一つの空間でありながら、様々な表情を見せます。和室~リビングの欄間部分はガラスとしています。これにより、天井面が繋がり、空間に広がりを持たせています。リビング23帖。和室10帖という大空間です。
NO8
建物中央に設けられた中庭。中庭に面した窓を開放することで、建物内部を風が吹き抜けると共に、太陽の光が舞い込みます。時間の移ろいや天候、季節の移ろいも感じられる空間です。壁面を白色とすることで、太陽光を反射・拡散させ、中庭に面した各室に明るさをもたらします。
NO9
寝室に面するデッキ部分から中庭方向を見た写真です。太鼓貼りの障子により、廊下と仕切られた寝室。東にデッキ、西に中庭が配され、風の抜ける造りとしています。内に居ながらも、外を感じることができる空間です。
NO10
「晒し竹」と「黒のジュラクタイル」で構成された空間。この建物全体に流れる「和」の雰囲気を大切にした結果、生まれたトイレ空間です。
NO11
夜には暖色系の光が所々から漏れ、温もりある雰囲気を醸し出します。
和モダンの雰囲気漂う四日市市に建つ住宅の設計事例です。
素材感にこだわった住宅でもあります。
敷地面積:251.23㎡(76.00坪)
延床面積: 96.39㎡(29.16坪)
構造規模:地上1階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社安井工務店
NO1
ネイビーブルーを基調として構成された、平屋建ての調剤薬局です。無駄を削ぎ落とし、限りなくシンプルな構成としています。内部は白を基調にナチュラルテイストとし、落着いた雰囲気の空間が広がります。
NO2
正面に設けられた開口は出入口となる部分のみ。開口箇所を最小限に抑えることで、他の薬局とは一味違った雰囲気を醸し出しています。
NO1
丘陵地の中腹、京都市の閑静な住宅街に建つ住宅の設計事例です。正面ゲートの開口部から垣間見えるのが、住宅本体。外観は全てシルバー色のガルバリウムによって構成され、シンプル且つシャープな印象を与えています。ゲート左手にはワンポイントとして、オレンジの玄関ガラス扉が設けられています。この「オレンジ」は内部でも用いられ、一つのテーマカラーともなっています。
NO2
白漆喰と濃茶色の木で構成されたホール。木製パネルで構成されたゲートの連なりが、空間に奥行感とリズムを生み出します。このホールは建物のほぼ中央に位置し、左右に部屋が配置されています。通常は廊下となる部分ですが、敢えて巾にゆとりを持たせることで、魅せる空間に仕上げています。上部には間接照明も施され、落着きと雰囲気のある空間を創出しました。
NO3
最高天井高さ3500mmを有するリビング。天井にはグレー色の布クロス、壁には味わいある白漆喰が用いられています。奥に見えるのは、階段室とダイニング空間、そして上部にロフト。全てガラスの間仕切りによって仕切られ、視線を通すことで、一つの大きな空間として見せています。外部からの光も供給され、実面積以上に広く感じられます。左手壁に見えるオレンジの光はトイレとの境に設けられたガラスブロックです。
NO4
照明を絞った状態のダイニングスペース。リビングとは、大型のガラス戸によって仕切ることが可能です。天井高は約2100mm。リビングとの天井高さのギャップが面白い空間です。左手には、オープンキッチンが繋がり、キッチン部分はビビッドなオレンジ色が配色された驚きの空間です。全体としては、レストランバーのような大人の雰囲気漂う空間となっています。
NO5
明るくライトアップした状態のリビングをロフトから見下ろしたところです。右手にはガラスで間仕切られた階段室が見えます。色々なレベルから空間を体感できることも、この住宅の一つの面白さです。
NO6
全体にシックで落着きのある主寝室。ベッド部分は一部、床を上げ、空間に変化を持たせています。正面壁ヘッドボード部分には、木の腰壁と白色モザイクタイルを施しました。ホテルライクな空間を演出し、10帖という広さを持たせることで、セカンドリビング・ナイトリビング的要素も備えています。
NO7
リビングに隣接して設けられたサンルーム。フルオープンサッシで繋がる外部には奥行6mを超えるデッキスペースが広がります。気候の良い日には、デッキで屋外パーティをされる予定です。デッキからは、京都の山並みが臨める贅沢な空間です。壁には外壁同様に角波ガルバリウムを施すことで、内部と外部の境界を曖昧にしています。
NO8
一つのテーマカラーである「オレンジ」に包まれた2階トイレスペース。白い陶器類とのコントラストが印象的です。当初は妖艶な雰囲気を意図していましたが、意外と爽やかな空間に仕上がりました。外に見えるのはサンルーム。
NO9
白と青で統一された爽やかな1階トイレスペース。腰壁には青のモザイクタイルを貼っています。写真では分かり難いですが、腰壁上部のクロスや扉にも細かいモザイク柄が施され、凝った仕上げとなっています。
NO10
黒タイルで統一された水廻り空間。外部にはバスコートが繋がります。浴室と洗面はガラスにより仕切られ、空間に広がりを持たせています。大型犬を飼われるため、外部から直接出入できるようにしました。
NO11
正面ゲートの奥には、住宅へのアプローチと2台分の駐車スペースが設けられています。ゲートには「迎え入れる」という意味合いの他に、「内部のプライバシーを守る」、右上部に開いた開口部を額縁として「住宅を見せる」といった要素も持たせています。ゲートに隠された内部に広がる空間と外観とのギャップもまた、この住宅の一つの楽しみでもあります。
敷地面積:162.14㎡(49.05坪)
延床面積: 96.84㎡(29.29坪)
構造規模:地上2階/鉄骨造
構造設計:有限会社西公路建築設計事務所
施工会社:株式会社高階
NO1
奈良の閑静な住宅街に建つ住宅です。上部には黒ガルバリウムを、下部には白ペンキ塗りを施した、瀟洒な住宅に仕上げました。手前に見えるのは、2台分の駐車スペース。轍部分には、枕木が設置されています。
NO2
玄関を開けると、そこに広がるのは広々とした玄関土間。そして迎えの間。客室としても利用可能なこの空間は、玄関に広がりを与えています。正面山吹色の部分は、収納の扉。落着きを持たせつつ、明るい空間を演出しています。左手には高さを抑えた絵画の額縁を想起させる窓。右手には奥まで続く通り土間が広がります。
NO3
玄関から繋がる通り土間。突当たり、南に設けられた窓から陽射しが差し込み、人々を奥へと誘います。右手には個室群が配されています。
NO4
通り土間右手に位置する個室群の一つ、主寝室。床には無垢パイン材。天井にはシナ合板底目地貼りを用い、ナチュラルな雰囲気にまとめました。奥に見えるのは、ガラスブロックの列。
NO5
明るい陽射しが舞い込む階段室。庭の木々や空の蒼さを眺めながら上階へと誘う空間でもあります。浮遊感を演出するため、大きく窓を取り、階段は1本の鉄骨で支えています。この階段室の視線の抜け感が、2階に大きな役割も果たしています。
NO6
南に面した風と光が舞い込むリビング空間です。正面にはアイランドキッチンが据えられ、家族と団欒しながらの家事が楽しめます。1階同様ナチュラルテイストで統一された空間が、ほっこりした雰囲気で包み込みます。キッチン背部には洗面・浴室・家事室などが配され、利便性に富んだ家事動線となっています。
NO7
キッチンからの眺めです。右手正面のフルオープンサッシを介して広々としたテラスに繋がります。左手に見えるのは、階段室。視線を遮ることなく、風景を臨めることで、広がり感を演出すると共に、南からの陽射しを居室の奥まで取り込むことが可能となっています。開放的な雰囲気の中、日々の家事にいそしむことができる空間です。
NO8
他室同様ナチュラル感を出した洗面。洗面台のワークトップにはモザイクタイルが施されています。鏡は壁面から浮かせ、間接照明が空間を優しく照らし出します。上部ハイサイドライトからは、外部の光が取り込まれ、日中は明るく清潔感溢れる洗面空間に仕上っています。
NO9
夜には、植栽(竹)の影が壁面に映し出され、趣ある風情を醸し出します。2階上部に切り取られたのは洗面室のハイサイドライト。可能な限りデザイン要素を排除し、シンプルな表情を表現しました。
敷地面積:202.19㎡(61.16坪)
延床面積:120.78㎡(36.54坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社大仙工務店
摂津市内にある築年数を重ねた住宅のリノベーション設計事例です。長年の風雪に耐えてきた柱・梁を隠すのではなく、表に見せることで、趣と重みのある空間へと昇華させて行きました。元は和室として使用されていた一部をリビングに取込み、竹フローリングを貼ることで、玄関から視線を通し、奥行感を演出しました。上部には梁を利用して葦簾を設け、上部からの光が木漏れ日のように投影されます。和風テイストをモダンな感じにした設計となっています。
大阪市内に設計した全面をアルミルーバーで覆われた住宅
です。
商店街の一部に面し、尚且つそちらが南側という敷地条件。
人通りの多い面に開放するのは、視線的にも心理的にも
憚られる。でも、折角の南からの陽射しは取り入れたい。
そんな葛藤の末辿りついたカタチがコレでした。
3階リビングにはサンサンと太陽光が射し込み、窓を開放し
てもまったくプライバシーが侵される心配はありません。
それは、全面のルーバーだけでなく、深い懐を持ったテラス
が中間に媒介しているからです。
そしてルーバーの両サイドには、新宿都庁の外壁にも使われ
ている石状吹付けを施しています。
これはALC版という汎用品を用いつつも、ファサードの
独自性を持たせることを意図しています。
まあ勿論、経年劣化に対応する意味も含まれていますが。
内部での試みは、強化ガラス床・化粧ルーバー天井・月と
ススキの風景をイメージした障子のデザイン・ステンレスで
囲われたキッチン・スクリーンとプロジェクターによる
リビングシアターなどなど数多くあります。
そしてそれらが、和でもなく洋でもない空間に統合されて
います。
敷地面積: 82.27㎡(24.89坪)
延床面積:166.86㎡(50.48坪)
構造規模:地上3階/鉄骨造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社杉建設
三谷幸喜脚本の映画「みんなのいえ」をご存知でしょうか?
デザイナーが設計した住宅を大工である自分の親が建てる
というコメディ。
デザイナーは独自の理論で家を設計し、大工である我が親
は昔気質の考えで勝手に変えて造っていく上で織り成され
る家創りを描いたものです。
この住宅は、そんな「みんなのいえ」的なエキス/思い出
も詰まった住宅となっています。
そう、建てていただいたのはお施主様のお父様(大工さん)。
設計とは異なる「和」的な階段手摺だったり、意図しなかった
和室の格天井だったりが、波乱を巻き起こしたりもしました。
丸太の梁を見せるんだ!と強く主張されたときは、どうしよう
かと思いました。
なぜなら、奥様から最初にご要望いただいた言葉は
「宇宙のような異次元の空間を」とのことでしたので・・。
そんな紆余曲折がありましたが、出来上がった空間は所々ポップ
で、シンプルな感じに落着きました。
お父様とのせめぎ合いも確かにありました。しかし、出来上がっ
て振り返ってみれば、お父様も私達設計者も、結局はお施主様
に喜んでいただきたいという一心だったように思います。
外観前面に施されているのは「竹」。
それは、どこにもない(異次元)住宅の象徴とも言えるかもしれ
ません。
羽曳野市で設計させていただいた住宅です。
敷地面積:131.59㎡(39.81坪)
延床面積:108.36㎡(32.78坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社藤幸建設
異彩を放つ黒い塊。
それがこの住宅の印象かもしれません。
しかし中はもっと凄いことになっています。
ガラスで構成された階段。真上から降り注ぐ光。
きっとここを訪れた人は度肝を抜かれることでしょう。
しかし、それらには理由があります。
ガラスの階段と天窓は、地階となるエントランス空間
まで光を届けるため。
黒い塊に見えるのは、実は左官のコテを残した風合い
のある仕上げであり、前面に植えられる植栽をキレイ
に見せる効果も持っています。
2階の天井高さは約3.5m。そこに設けられたハイサイド
ライト(高窓)からは、空(雲)のみが見えるという
仕掛けが施されています。
そして、夜にはそこから温かな光が漏れるという構成。
暗闇に黒い塊は溶け込み、光だけが浮かび上がる感じ。
8.1mの正方形の中に詰め込まれた宇宙。
空を強く意識した住宅でもあります。
箕面市内で設計させて頂いた住宅の事例です。
敷地面積:248.46㎡(75.16坪)
延床面積:187.27㎡(56.65坪)
構造規模:地下1階/RC造 地上2階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社高階
港を遠くに望む、神戸市内の新興住宅地の一角にこの住宅は
位置します。
初めてこの土地を訪れた時は、まだ周辺に新しい家がポツリ
ポツリと建っていた程度でした。
将来的に周辺が密集してきた際に何を確保しておきたいか。
それは、陽射しであり、風通しといった、ごく基本的なこと
だったりします。
そのために必要なものが、土地の余白であると考えます。
既に住宅街が形成されている時は、陽射しや風通しの大切さ
が明らかに実感できるものですが、まわりが余白だらけの場
合は、陽射しや風通しは当然の権利のごとく勘違いしがちで
す。
実は近い将来に「当然」と思っていたものが、「貴重」だった
ことを実感する。
そうなったときにも、陽射しや風通しを担保しておく。
これが結構大切だったりします。
この住宅には、4つの領域に余白を設けています。
南東・南西・北西の各庭と2階南のバルコニー。
それらが機能し始めるとき、この住宅地も完成を迎えます。
敷地面積:155.27㎡(46.97坪)
延床面積:150.84㎡(45.63坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:萩原工務店
築80年を越す、京町家を借り受けてのリノベーションです。
私達の工房/事務所でもあります。
最初、中を見たときは、まるでお化け屋敷のようでした。
どこまできれいにできるのか、全く持って自信はありません
でしたが、失敗しても自分達が困るだけなので、その意味では
プレッシャーなく設計することができました。
非常に限られた予算の中、何を最優先すべきかを真剣に考え、
かと言ってありふれた空間にする気も毛頭なく、コストとの
勝負でもありました。
部屋の一部をなくして吹抜けや土間にしたり、天井を取り払っ
て、小屋組みをみせたり。
足し算の設計ではなく、完全に引き算の設計でした。
これ以上引くと流石に仕事できなくなる。というところまで
引いたような感じですが、使い心地は良い感じです。
(自画自賛です)
いつでも遊びにきてください。
狭いですが・・。
京都の代表的な観光地であります、嵐山。渡月橋からほど近くの
場所にこの住宅(別荘)は存在します。
徹底的に「和」にこだわりたい。
数奇屋建築のような住宅(別荘)としたい。
平屋にしたい。
それがお施主様からいただいた、大命題でした。
ここは幸か不幸か京都市内の中でも、景観的に最も厳しい部類に
入る「風致地区」でもあります。
「和」というご要望は、外観的には難なくクリアできるものでし
たが、建蔽率が30%という規制もありました。
さすがに平屋では満足いく面積が確保できないことから、一部を
二階建ての設計とせざるを得ない状況に直面しました。
やむなく二階建ての数奇屋建築とするか、面積が小さくても平屋
を貫くか。という選択。
そして考え抜いた挙句に辿りついたのは、2棟建てとし、一方を
完全平屋の数奇屋建築。もう一方を蔵に見立てた2階建て居住ス
ペースにするという設計でした。
写真奥に見えている蔵らしき建物は、実は居住空間です。
違和感のない佇まいに仕上がったと思っております。
そして庭越しに嵐山を望む平屋部分は、最高の居場所となりました。
敷地面積:206.40㎡(62.44坪)
延床面積: 89.64㎡(27.12坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社あめりか屋
京都は一乗寺、曼殊院のほど近くにこの住宅は存在します。
古くなったお宅を建替える設計でした。
駐車場は完全インナーガレージ(2台分)。
建蔽率や容積率の厳しい地域であること。高さ制限(日影規制)
の厳しい地域であること。そういった外的規制に屈すること
なく、ご要望を埋め込んでいった住宅でもあります。
周辺には多くの/古くからの民家が建ち並ぶ地域。
周囲には蔵を有するお宅も多く存在していました。
今回は、その蔵そのものをモチーフとするのではなく、失われ
つつある風景へのオマージュとして、蔵という伝統建築が持つ
色合い/配色を用いました。
外観は、道路面からはほぼ閉じられたカタチとなっていますが、
これは北面であることが主な理由です。
そうして得られたシルエットは、決して時代に流されることの
ないシンプルな強さを持ったものとなっています。
敷地面積:115.68㎡(34.99坪)
延床面積:107.84㎡(32.62坪)
構造規模:地上3階/木造
構造設計:有限会社西公路建築設計事務所
施工会社:株式会社マウンテン
今ある母屋が手狭になってきたので、倉庫を潰して離れを
建てたい。
そんな増築のお話しが設計の始まりでした。
ここは長浜。黒塀などの独特の風景が見られる土地柄です。
そして琵琶湖の湖北地域ですので、冬は雪もよく降ります。
現地に初めて訪れた時の第一印象は、蔵が多いな。という
ことでした。
歴史のある地域/街並みとの調和を目指す必要があると考
えた私達は、「蔵」をモチーフに離れを造ることをご提案
しました。
蔵を蔵として使っている人は多くいるけれども、蔵を住居
として使っている人は少ない。しかも蔵ならば、街並みに
溶け込み、違和感がない。さらに豪雪地帯に勾配屋根は必
須。といった考察を経て、無事ご採用いただきました。
道行く人は、そこが住居だとは思わないそうです。
私達の思いは、結実しました。
余談ですが、この離れには伊吹山を望む露天風呂があります。
まるで温泉のようで、設計者の私達ですら羨ましく感じます。
敷地面積:371.25㎡(112.30坪)
延床面積:128.62㎡( 38.91坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:松井工業株式会社
この土地、どう思われますか?
最初に連れてこられたときには、コンテナ倉庫が置かれた
資材置き場でした。
背後にそびえ立つ擁壁。前面に広がる景色。その隙間を
縫うかのようにこの土地は存在していました。
普通なら、前面に広がる景色を取り込んだプランとするのが
定石かもしれません。
しかし、私達が選んだのは、擁壁側に開いたカタチ。
あまのじゃくなのではありません。
高台にガラス張り建築(店舗)なんて、恐らく世の中に溢れて
います。
まあ、勿論夜景が素晴らしかったり、絶景が広がっていたり
すれば、間違いなくそちらを向くのでしょうが。
今回広がっていた風景は住宅街でした。
あまり見ても面白くない風景といえます。
それなら一層、風景に背を向けよう。
中に何があるのか興味を湧かせるカタチにしよう。
それが、このカタチに辿りついた理由です。
外部の風景が一切見えない中庭に向かって並ぶ店舗群。
そこは一つの別世界となりました。
7.2m(4間)角の住宅です。
この住宅の敷地は大阪・茨木市内の山(丘)のほぼ頂上。
敷地はすごく広いのですが、山ですので「平地」が少ない
という特徴を持っていました。
そこで考えたのが、7.2m角という大きさでした。
山の頂上ですので、景色は開けています。
外との繋がりを考えれば、7.2m角でも決して狭くはない
と考えました。
眺望を我が物とするために、リビング空間は2階にしています。
広々とした玄関土間や階段ホール。客人を迎える迎えの間など
空間を贅沢に使いつつ、随所で視線を外部に「抜く」ことに
より、視線の行き止まりをなくし、空間に視覚的広さを与えた
設計としています。
敷地面積:307.64㎡(93.06坪)
延床面積:103.68㎡(31.36坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社高階
お寺が好き。あの内部と外部が曖昧な感じが好き。落着く感じも好き。
ご主人のご要望です。
吹抜けが欲しい。収納は必要以上に欲しい。家族が自然とリビングに
集まる家にしたい。
こちらは奥様のご要望。
そしてそんなご要望をまとめたのが、精華町に建つこの住宅です。
最初に浮かんできたのは、プランではなく、そのファサード(外観・立面)。
自分でもなぜかはわかりませんが、この敷地の持つ「南北に長い」という
特長を視覚的にも強調したかったから、なのかもしれません。
結果的にこの住宅は上から見るとT字型をしていますが、そういえば、四角
いカタチのプランも描いてみました。
描いて見ると「それはない」というのがよく分かります。
やはり、その土地土地でしっくりくるカタチというのがあるようです。
この住宅、内部は黒と白で構成されています。
最初に床と天井を黒くするご提案をした時、本当に大丈夫??
という顔をされました。
しかし、実際に出来上がった空間を初めて目にされたとき
「感動した!」とのお言葉を頂き、妥協しなくて良かったと思いました。
私達設計者がご提案する内容は、配色やインテリアも含め、あまり普通
ではない時が、たま~にあります。
しかし、それは結構「うまくいく」という確信があったりします。
無責任なご提案はできませんので。
この住宅も外部とどうつなげるかをテーマにした住宅となっています。
住宅における外部空間は内部空間と同じくらい重要だと思います。
敷地面積:224.94㎡(68.04坪)
延床面積:109.23㎡(33.04坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:有限会社西公路建築設計事務所
施工会社:株式会社大仙工務店
コンクリート打放し住宅を建てたい。
大阪の吹田市内に設計しましたこの住宅は、そんなお施主様の
強いご要望から実現しました。
エントランスから裏の勝手口へと抜ける一本の動線を境に
主に北側には水廻り。南側には居室群が配された格好となって
います。
道路からの高低差を活かした駐車場。
敷地の南側には庭を配するという定石。
一階からオーバーハングしたカタチで飛び出した2階のバルコニー。
そして内外を仕切る全面格子。
直線且つコンクリートというシンプルで無機質な構成に
木製の格子を挿入することで、その表情は一気に和みます。
都市に対して完全に閉じるでもなく、開くでもない表情。
そんな表情の住宅が増えれば、きっと街並みは賑わいを
取り戻すような気がします。
敷地面積:295.82㎡(89.49坪)
延床面積:236.07㎡(71.41坪)
構造規模:地下1階・地上2階/RC造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社ケイ・アイ・エス
大阪市内の駅前に位置するホテルです。客層はエグゼクティブのビジネスマンを対象としています。落着いた重厚感の中にも安らぎのある雰囲気をもたらすため、木や水・火といった自然界の要素を内外部の各所に配したプランとしています。
京田辺市内に建つ築150年の古民家(造り酒屋)を建替える。
それが今回の計画です。
古くは宮様もお泊りになられた由緒あるお家。
それだけに、使われていた材料も価値があるものばかりでした。
単に新しくするのではなく、古いもの・古民家の記憶・ご家族や
ご先祖様の歴史を感じる住宅にしたいという意図が根底に流れた
住宅の設計を志ました。
現在のご主人は考古学者。南米で数年暮らされたご経験もあり
その時の中庭型住宅が今回の第二の根底ともなっています。
宮様がご宿泊された書院は、材料をすべてそのまま使って再現し
棟木はリビングの化粧梁に使用し、襖の取っ手などは今や貴重な
細工が施されているため、これも利用するなど、古い家の記憶を
そこかしこに埋め込んでいきました。
中庭に佇むと、そこは周辺から完全に隔絶されたオリジナルな
時間と空間が流れます。
これもまた外部を取り込んだ内部空間とも言えるでしょう。
敷地面積:894.57㎡(270.61坪)
延床面積:338.01㎡(102.25坪)
構造規模:地上1階/木造+地上2階/RC造
構造設計:I・O・C
施工会社:松井工業株式会社
大阪の吹田市内にあるマンションの一住戸をまるごと
リノベーションする。
それが今回の設計目的です。
生活する器というものは、中身である家族構成により
必要な要素が変貌します。
かつては夫婦二人+子供二人だったご家族構成も
お子様の成長・独立という変化を遂げ、ご夫婦お二人
だけが住まう器となりました。
使わない空間を使える空間にする。
全ての間仕切りを取り払い、一つの大きな空間にする。
それを可動間仕切りで半分に仕切る。
仕切られた半分をウォークインクロゼットで二つに仕切る。
私達が施した設計操作はそれだけです。
しかし、必要な機能は全てまかなえる空間となっています。
環境(家族構成)の変化に伴うリノベーション。
これからは、そのような設計事例が益々増えるかもしれません。
「このキッチンが使いたい」
その一言から、この設計は始まりました。
見せられたのは、曲線で構成されたオレンジのキッチン。
かなりインパクトのあるキッチンでした。
そしてもう一つのご要望。
「既存の庭を残したい」
挙げられたご要望はこの二つ。のみ。
その他はほぼ私達設計者の手に委ねられた格好でした。
考えたのは、そのキッチンが映える空間。そしてどの場所からも
庭が見える空間構成でした。
キッチンのオレンジが映える色として白の内装を選択。
その白から反転するかのように黒い外装でまとう。
玄関を開けた瞬間からお風呂に入っている時まで
四六時中、庭が見える空間構成。
こうしてできたのが、宇治市内に建つこの住宅です。
一つの色にも理由があります。
全ての理由を語りつくせるのが、私達建築家が手掛ける
注文住宅なのだと思います。
そして、その理由の発端は、お施主様なのだと思います。
お施主様から投げ掛けられたご要望/素材を受け止めて
設計する空間に投げかえしていく。そんな連続。
家創りとはそのようなことなのかもしれません。
敷地面積:206.85㎡(62.57坪)
延床面積:110.53㎡(33.44坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:西公路建築設計事務所
施工会社:株式会社マウンテン
もう癒しの時代は終わった。
これからは、攻撃的で行きましょう。
この店舗オーナーの言葉です。
ソファで土佐料理をワイン片手に食す。というコンセプトで
立ち上げられた、このプロジェクト。
壁面は前面ステンレス貼り。
床は黒絨毯。
天井は黒塗装。
そして、その闇の中に林立するモニター。
そこに映し出される映像と音楽。
土佐料理というイメージからは程遠い空間ですが
機会があれば一度訪れてみてください。
設計の取っ掛かりに一枚のラフプランがありました。
それはお施主様自らが考え抜かれた図面スケッチでした。
私達の心の中は二つの思いが葛藤していました。
お施主様プランを元にしてご提案すべきか
はたまた、私達が考えるベストプランを提出すべきか。
結局、後者を選ぶことにしました。
なぜなら、それこそが私達建築家の役目だとおもったからです。
結果は大変喜ばれました。考えもつかなかったプランだ。と。
勿論、お施主様の意見を無視するのではありません。
むしろ、お施主様が本当に望まれているカタチを汲み取って
「こうするのはいかがでしょう?」と投げ掛けてみるのが
私達建築家の役割だと思います。
一階にいくつかの事務所。二階に住居。という形態ですが
その全貌は、「門」のようなカタチをしています。
人々を迎え入れ、そして送り出す門。
夜には暖かい光が、ここで働く人々の帰りを待っています。
シンプルなカタチのこの住宅。兵庫県三木市に建っています。
敷地面積:273.92㎡(82.86坪)
延床面積:162.95㎡(49.29坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:有限会社どんぐり工務店
手前には現代建築を象徴する「ガラスの舎」を配し、そのガラス越しに中庭に面した和の象徴とも言える「蔵」を見せることでお互いを主張する空間を演出しました。
伝統的な建築物群を守る地域内にある「蔵」を
主に骨董品などを扱うお店に変えた事例です。
外観は全く触ることが許されていませんので、
内部の勝負です。
どのような展示棚が良いのか。
どのような展示動線が良いのか。
その辺りに的を絞って設計しました。
こちらでも一有堂さんが紹介されていますので
骨董品が好きな方も、そうでない方も是非一度足を
お運びください。
周辺の堀には大きな鯉も泳いでいます。
勿論、近江商人屋敷の街並みも堪能いただけます。
そして一有堂さんの展示棚や机にも興味を持って
見ていただければ幸いです。
その頃、私達は設計コンペに明け暮れていました。
その頃とは当工房を開設した当初という意味です。
なぜコンペばかり出していたのかといいますと、
単純に仕事の依頼がなかったから。です。
そんな折、尋常じゃないコンペ提出数をご覧頂いた方から
建築に対する熱意を買われ、住宅の設計依頼が舞い込みました。
そう、これがその設計事例です。
最初に連れて行かれたのが、10年来希望されていて、漸く
手に入れられた高槻市内にある土地でした。
前面の広い池に向かって開放された土地。それはそれは気持ちの
良い土地でした。
そのシチュエーションを満喫しつつ、少し違った池の見せ方も
盛り込みつつ、という感じでプランは出来上がっていきました。
外部との繋がりが内部空間に多大な影響を及ぼすことを、この
住宅で実感しました。
格子のモチーフは、京都で生まれ育った経験から、内外を完全
に分断するでもなく、プライバシーを守りつつ外部に開くとい
う機能が優れていることから、デザイン要素の一つとして用い
始めました。
池の対岸から見る、この住宅の姿もまた好きなシーンです。
中からの眺め。外からの眺め。どちらも大切にしています。
敷地面積:144.61㎡(43.74坪)
延床面積:112.74㎡(34.10坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社中西建築
紹介メディア
下部3層が基壇となり、建物に重厚感と安定感を与えると共に、上層部をガラスの箱とすることで、重みを和らげます。また、ガラスの箱内部に植栽を施すことで、内部事務空間に安らぎを与えるだけでなく、街並みにも潤いを与えます。
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