空間工房 一級建築事務所

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10.04.20 Tuesday

プレゼン能力養成

「プレゼンテーション能力 養成セミナー」なるものを受講してきた。

職業柄、施主に対してプレゼンをする機会が多い。
プレゼンに於いて、いつも考えていることは、
相手に内容を如何に100%、あるいはそれ以上に伝えられるかということである。

伝える手法はさまざまであるが、
例えば初めて提案するときなどは、図面はもちろんパースや模型を作る。
他にイメージ写真であったり、実物サンプルであったりと色々なものを駆使する。
時と場合により本当にさまざまである。

今回のセミナーでは、プレゼンは“コミュニケーション”であるということが最も印象的であった。
当たり前のようであるが、なるほどである。
確かに何かを伝えるということは、コミュニケーションなのである。

ただ、プレゼンでは一方的なコミュニケーションが多い。
そのために、何かを伝えることに捉われるのではなく、
聴き手の立場になること、すなわち聴き手として理解できるか、
分かりやすいかの判断でプレゼンを行うことが大切であることに今更ながら気付かされた。

人はしぐさだけでも相手を納得させられるという。
すなわち、プレゼンが内容だけで判断されるのではなく、
“しぐさ”で説得力を高めることができるということも。

アメリカの大統領オバマ氏の演説もしかり。
英語の分からない私でさえ、気迫に圧倒される。
しかもTVを通してさえである。
正に自信のある態度が説得力になる例であると思う。

講習は実践を取りいれた大変ユニークな方法であった。
プレゼンをする側、プレゼンをされる側を体験することにより、
ひとつひとつの意味が分かり易かった。

今後のプレゼンに大いに活かしていきたいと思う。

実はこのセミナー、高校の同級生が主宰する「株式会社 ランパス」の
代表者 東氏が行ったセミナーである。

宣伝する気は毛頭ございませんが、
是非機会があれば足を運んで頂く価値は十分にあると思います。

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10.04.17 Saturday

少し前であるが、京都で設計事務所を営むH氏とお酒を飲んだ。
独立して間もないH氏が、設計依頼の受注方法について相談したいというのが切欠であった。

当工房の村西を合わせた3人で飲んだのであるが、大いに盛り上がった・・・と思う。

私たちは独立して今年2月22日で10年目に突入したのであるが、
(何度もHPで書いているのでしつこい感はあるが・・・)
アドバイスという程のものもせず(できず)、
お互いの思いを大いに語り合った。
そして大いに盛り上がった・・・と思う。・・・しつこい!

独立当初の自分達を思い出させてくれたことや、
いつも隣に座っている村西の考えにも気付かされた、とても有意義な時間だった。

大いに語り合った後、H氏から私たち二人に是非読んで欲しいという本があると言う。
「河野さんは 司馬遼太郎の「峠」」。
「村西さんは 司馬遼太郎の「関ヶ原」」。
どういう意味が込められているのかとても気になった。

早速、次の日ネットで調べたところ「峠」「関ヶ原」ともに上・中・下巻の超長編小説!
読み応えと共にお金も高い!というのは冗談で少し戸惑ったが即購入した。
でも読み始めたのは今日であるが・・・

幕末から戊辰戦争時の越後長岡藩家老・河井継之介を主人公とした内容である。
まださわりしか読んでいないが、この河井継之介の思い、行動には共感できるものがある。

H氏が何を言わんとしたかったのか。
読破すると同時にその回答が分かると思うと2倍楽しみである。

読破したときにもう一度H氏とは酒を交わしたい。

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10.04.15 Thursday

グリコのおまけ

娘の春休み最終日に“グリコピア”たるものへ行って来た。
“グリコピア”とは、かの有名なお菓子メーカー“江崎グリコ”の見学できる工場である。

子供がいなければ気付きもしないし、気にも留めないことがたくさんある。
今回はその一つ。

グリコの歴史からチョコレートのできるまで、
そしてプリッツの製造過程を見学させて頂いた。
知らないことが多すぎて年甲斐も無く、童心に帰り“ワクワク”してしまった。

ここで豆知識を一つ。
プリッツには網目の焼き後がついていることをご存知のことと思う。
それは製造過程で焼かれる際につく網目である。
実はその網目、片方にしかない・・・

そんなことに感心しつつ、しかしワクワクのままでは帰れない。
一設計事務所の創設者として、
江崎グリコ創業者である“江崎利一”氏の理念を勉強してきた。つもりである。

数ある語録の中に“頭は使うが心痛はしない”
また、“息がくさくなるまで考えよ”とも書かれていた。
物事を考えるときは額や脇の下から脂汗が出るほど考える。
しかしいつまでもくよくよせず気持ちをさっと切り替えることだ。

考えることは大事であるが、どれほどまで考え抜くかが大事。
そして考え抜いた結果と、気持ちの切替えの大切さが教訓として分かる。
私たちの仕事も一つの案に拘り、活路が見出せないことが多々ある。
一度白紙に戻り、気持ち新たに考えると良い案が生まれる。こともある。

しかしこちとら客商売、息がくさいとお施主様に迷惑が掛かる。
そんなことを言っているうちは、まだまだ。

私の息がくさいときは、よ~く考えてくれているなと良い方向で捉えていただければ幸いである。

豆知識2
グリコのキャラメル。発売当初は大人が買い求めたそうな。
子供向け転換に”おまけ”を付けたことが功を奏したそうな。

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10.04.13 Tuesday

リフレッシュ

先日、沖縄へ行ってきた。

泳ぐことを目的としない沖縄というのは今回が初めて。

雨のせいもあり、少し肌寒かった。

行き先は“ビオスの丘”にある亜熱帯の森。

「ビオス」とはギリシャ語で「生命」を意味する。・・・らしい。

約10万坪の広大な敷地に、亜熱帯の森や美しいランの花をはじめ、

生き物たちが満ち溢れた豊かな森が広がっている。

「ビオス」の意味通り、「生命」を感じる旅となった。

数時間前までは車や高層ビルの建ち並ぶ都会に居たはずなのに

いきなり原生林の風景に身を置くと少し戸惑うものである。

しかし自然の壮大さや澄んだ空気、生き物たちに触れるうち、

月並みではあるがとても癒された。

仕事柄、建物や街並みを見にいく機会が多いが、ここでは自然しか見えない。

この状況では建築が何なのかを考えてしまう。

この“ビオスの丘”にある休憩所では屋根が緑化されていた。

よくある手法だと思ったのであるが、

従業員の方から人工的に緑化されたのではないと聞いた。

自然に草や木が生えてきたものらしい。

立派な松の木が何本も生えていたのには驚いた。

都会では屋根緑化などと人工的に緑化を施すことが

“エコ”だともてはやされてはいるが、

このビオスの丘のように、本当は自然が繁殖し、育つ環境に

少しでも戻すことが大事なのではないだろうかと思ってしまう。

建築でできることって何だろうか・・・

取り敢えず、自然の「生命」を感じ、そのパワーを感じ、「やる気」をフル充電してきた。

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