空間工房 一級建築事務所

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ダイアリー

10.04.29 Thursday

ひらパー

今日は、娘の6度目の誕生日。
“ひらパー”へ連れて行った。

“ひらパー”。
関西人であれば誰でもご存知であると思うが、
枚方パーク(遊園地)である。

私が幼少の頃から既に存在していたので、かなり古いと思う。

そこで、調べてみると・・・
なんと・・・
現在、営業している遊園地の中では日本最古(どんだけ古いねんという表現ではあるが)
で1912年(大正元年)開業あるという。
ちなみに日本最古の遊園地は1853年開園の東京 浅草花やしき だそうだ。
(これ以上踏み込むと話が脱線するので、取り敢えず古いという話はここまでにしておく)

そんな古い枚方パークへは関西に住んでいて初めて行った。
ほんまに関西人か?とつっこまれそうであるが、事実なので仕方がない。

そんな、(どんな?)ひらパーへ行くと
4月29日の祝日ということもあり、当然園内は賑わっていた。
しかし、単なる遊園地でここまで集まるか?と思うほどである。

建物も乗り物も古いものが多く、遊園地としての目玉である
アトラクションもそれほどすごいとは思えない。
それなのに人が集まるのはなぜか?

やはり人を惹き付けるものがいくつかある。と思った。
今日は一つだけその思うところを書きたいと思う。

そのひとつとは自然が多いということだと思う。
園内には断然家族連れが多く、そこら中にあるテーブルやベンチに腰掛け、
持参したお弁当やMac(関西ではマクド↓)などで購入したものを食している。
青空の下で食べたり寝転んだりでき、ピクニック気分が味わえることが大きな要因だと思う。
そういう私たちもお弁当を持参して青空の下で食べた。
また、歩いていたり列に並んでいても自然が身近にあるのでとても心地よいと思った。

建築を設計していても自然の力に頼るところは大きい。
緑は人を惹き付け、癒し、憩いを誘導すると思うためである。

”ひらパー”の建物や乗り物の古さも周りの自然の成長を見ると、
共に時間が経過したことが感じられる。
ディズニー・ランドやディズニー・シーが楽しいと思える一つには
やはりランドでは緑が充実していること、シーでは海(水)が身近に感じられることが挙げられると思う。
それらを意識している人は少ないと思うが、自然と強く結びついている影響は大きいと思うのである。

改めて建築は単体で考えるのではなく、自然や外部空間との関係を良くすることが
気持ちの良い空間になるのだと思った。
これからもかっこいい建物だけでない、気持ちいい空間作りを心掛けたいと思う。

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10.04.22 Thursday

4度目の正直?

現在、滋賀県の長浜市で薬局の設計をさせて頂いている。
今年の初めにご連絡を頂き、設計が始まった。

お施主様とは2004年にご自宅を設計させて依頼のお付き合いなので、かれこれ6年になる。
その間も薬局3件の設計をさせて頂いた。
とても足を向けて寝られない方のお一人である。

これまでのご要望はというと、機能とコスト重視でその中で他と違うことが強く求められた。
お施主さまは他と違うことを強調し、「コストは何とかしてくれ!」というタイプなのである。
でも何とかしたくなる、憎めない方である(年上なので失礼ではあるが・・・)

長浜市は雪国であることから制約も多かったが、
それでも歯を食いしばって色々と試行錯誤を繰り返しがんばった。と我ながら思う。

今回で4件目のこの物件。
そんなご褒美か、今回は今までとは全く異なる空気が流れている。
今年初めにご連絡を頂いたときから何かが違っていた。
「今回は楽しみましょう」・・・と。「えっ???」。

半信半疑であったが
昨日でお打ち合わせ5回目。
実施設計の見積り図面を工務店に提出する約束の日であったが
昨日もお施主さまからは楽しそうに色々なご要望がでてくる。
変更もたくさんでてくる。
検討事項などもたくさんでてくる。
あれもしたい、これもしたい。
これおもしろそう!!

一番楽しんでいらっしゃるのはお施主さまだと思った。

GW明け着工、7月末竣工。
今は時間がなくて焦りはあるが、これを乗り越えると
必ず満足のいく良いものが出来上がっていると思う。

楽しむ余裕をもつことが大切であると言い聞かせつつ、
コストコスト・・・ 納まるかなぁ???

7月乞うご期待!

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10.04.20 Tuesday

プレゼン能力養成

「プレゼンテーション能力 養成セミナー」なるものを受講してきた。

職業柄、施主に対してプレゼンをする機会が多い。
プレゼンに於いて、いつも考えていることは、
相手に内容を如何に100%、あるいはそれ以上に伝えられるかということである。

伝える手法はさまざまであるが、
例えば初めて提案するときなどは、図面はもちろんパースや模型を作る。
他にイメージ写真であったり、実物サンプルであったりと色々なものを駆使する。
時と場合により本当にさまざまである。

今回のセミナーでは、プレゼンは“コミュニケーション”であるということが最も印象的であった。
当たり前のようであるが、なるほどである。
確かに何かを伝えるということは、コミュニケーションなのである。

ただ、プレゼンでは一方的なコミュニケーションが多い。
そのために、何かを伝えることに捉われるのではなく、
聴き手の立場になること、すなわち聴き手として理解できるか、
分かりやすいかの判断でプレゼンを行うことが大切であることに今更ながら気付かされた。

人はしぐさだけでも相手を納得させられるという。
すなわち、プレゼンが内容だけで判断されるのではなく、
“しぐさ”で説得力を高めることができるということも。

アメリカの大統領オバマ氏の演説もしかり。
英語の分からない私でさえ、気迫に圧倒される。
しかもTVを通してさえである。
正に自信のある態度が説得力になる例であると思う。

講習は実践を取りいれた大変ユニークな方法であった。
プレゼンをする側、プレゼンをされる側を体験することにより、
ひとつひとつの意味が分かり易かった。

今後のプレゼンに大いに活かしていきたいと思う。

実はこのセミナー、高校の同級生が主宰する「株式会社 ランパス」の
代表者 東氏が行ったセミナーである。

宣伝する気は毛頭ございませんが、
是非機会があれば足を運んで頂く価値は十分にあると思います。

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10.04.17 Saturday

少し前であるが、京都で設計事務所を営むH氏とお酒を飲んだ。
独立して間もないH氏が、設計依頼の受注方法について相談したいというのが切欠であった。

当工房の村西を合わせた3人で飲んだのであるが、大いに盛り上がった・・・と思う。

私たちは独立して今年2月22日で10年目に突入したのであるが、
(何度もHPで書いているのでしつこい感はあるが・・・)
アドバイスという程のものもせず(できず)、
お互いの思いを大いに語り合った。
そして大いに盛り上がった・・・と思う。・・・しつこい!

独立当初の自分達を思い出させてくれたことや、
いつも隣に座っている村西の考えにも気付かされた、とても有意義な時間だった。

大いに語り合った後、H氏から私たち二人に是非読んで欲しいという本があると言う。
「河野さんは 司馬遼太郎の「峠」」。
「村西さんは 司馬遼太郎の「関ヶ原」」。
どういう意味が込められているのかとても気になった。

早速、次の日ネットで調べたところ「峠」「関ヶ原」ともに上・中・下巻の超長編小説!
読み応えと共にお金も高い!というのは冗談で少し戸惑ったが即購入した。
でも読み始めたのは今日であるが・・・

幕末から戊辰戦争時の越後長岡藩家老・河井継之介を主人公とした内容である。
まださわりしか読んでいないが、この河井継之介の思い、行動には共感できるものがある。

H氏が何を言わんとしたかったのか。
読破すると同時にその回答が分かると思うと2倍楽しみである。

読破したときにもう一度H氏とは酒を交わしたい。

ダイアリー | by kono | comments(0)
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