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11.07.27 Wednesday

文化財マネジャー受講記録(最終回)

■ここのところ、「文化財マネジャー」ネタでしかコラムを書い

 ておりませんでしたが、それも今回で最終回です。そう、無事

 この講座を修了いたしました!晴れて、京都市文化財マネージ

 ャーに登録されることとなりました!まあ、それで営業ができ

 るわけではないのですが、それよりも貴重な講座の数々を受講

 することが出来て、本当に良かったと思っています。

 この講座で得られた知識・経験・仲間を通して、今後に役立て

 て行きたいと思います。

 というわけで、今回は素直な前振り。そのまんまの本文が待っ

 ております。

 それではどうぞおたのしみください。

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■文化財マネジャー受講記録(最終回)

 今年の1月から始まった「京都市文化財マネージャー(建造物)
 育成講座」。この度無事修了した。めでたい。

 最終回となる今回は講座ではなく、受講生全40名が8班(各
 5名)に分かれて、「わたしがみつけた文化財」という名の課
 題のもと、修了レポートとしてまとめあげ、それをパワーポイ
 ントを使いながら発表する。というものである。

 各班の持ち時間は20分。プラス質疑応答10分。合計30分。

 それが8班分。つまり、単純に30分×8班=240分。実に
 4時間に及ぶ発表。一日仕事である。発表する側も大変だが、
 聴く側も結構ハード。勿論、他班の発表もお互いに聴くことに
 なる。

 因みに私は8班。名簿順で班が割り振られているので、最後と
 なる。これは、小学校の頃から慣れている。

 で、発表の順番は「くじ」とか「抽選」とかといった公平性を
 全く考慮しない「班の順」。つまり、1班から始まって8班で
 終わるというもの。

 因みに8班の発表者は、私。いや、立候補した覚えはないが、
 「班長だから。」という理由により、ほぼ自動的に決定。いや、
 班長に立候補した覚えもないのだが、「僕、副班長やりまーす」
 と言った瞬間に、班長になるはめになった・・。未だに釈然と
 しない決まり方である。

 というわけで、朝から始まる発表会。終わるのが夕方。発表の
 出番が来るまで、徐々に緊張は高まる。

 初っ端の1班。亀岡にある酒蔵(関酒造)を題材とした発表。
 利活用の完成予想パースも数多く描かれており、発表もジャス
 ト20分でチリンチリンと終了の合図。因みに、15分でチリ
 ンと一回。20分で2回。30分で3回。

 気のせいかもしれないが、大体昔から1班というのは出来が良
 い。気のせいかもしれないが。。

 次に2班。島原にある旅館(きんせ)を題材とした発表。多角
 的な写真。そして図面。などによる発表構成。これまたジャス
 ト20分。相当プレゼンの練習をしている様子。実は中間発表
 で、個人的に「ヤバイ」と思わされたのが、この班。お尻に火
 を付けられた班である。

 そして3班。京都市内の小学校(今熊野小学校)木造校舎を題
 材に取り上げた発表。現存する市内唯一の木造校舎。目の付け
 所という意味で一歩リード。発表もなんとも滑らか。躓きは一
 切なし。完全にデータが頭に入っている様子。

 ここで、お昼休憩である。

 やはり、名簿順の最初の方というのは出来が良い。気のせいか
 もしれないが、昔からそのように感じる。まあ、それはさてお
 き。

 お昼の休憩を利用して、事前に最終のパワーポイントを見なが
 らリハーサルをしよう。ということで、12時半に班員が集ま
 る。でも、こっぱずかしくって、とても4人の前で話す気には
 なれず、結局ザーッと流れを目で追う感じ。なので結局一度も
 リハーサルはしなかった。そう、ぶっつけ本番というやつであ
 る。パワポの枚数は160枚。1枚7.5秒で丁度の換算。やる前
 から時間オーバーは目に見えている。が、最終8班という強み
 を最大限活かす(?!)手段に打って出ることで、班員全員了
 承。チリンチリンと何回なろうが知ったこっちゃない。という
 強行手段。通じるか否かは全く不明。

 そんなこんなで午後の部、開始。

 午後の初っ端は4班。京都市北部にある、築300年ほどの萱
 葺きの家が題材。既に文化財指定されている建造物を、利活用
 を主題テーマに据えての発表。萱葺きの様子をDVDで流すな
 どが印象に残る。

 次に5班。池田市にある和洋折衷住宅が題材。それまで、幾多
 の研究者の調査申し出を断ってこられたK邸。そこに敢えてチ
 ャレンジ。見事に調査許可が下り、今回のレポートに。それだ
 けの気迫で調査の申込をされたのだと思うと、頭が下がる。

 唐突に断っておくが、私は小心者である。なので、この間緊張
 しっぱなしである。どんなにあがいても、発表順は最後になら
 ないと来ない。徐々に緊張は高まる。ユックリと他班の発表な
 ど聞いている余裕など、実はない。が、聴かなきゃ勿体無い。

 そんな感じで、6班。滋賀県は五個荘町にある近江商人の屋敷
 (小泉家)を題材に取り上げられた。あの辺りは、どこもかし
 もこも、軒並み1000坪を越える敷地の大きさである。めち
 ゃくちゃデカイ。その実測調査たるや、想像しただけで大変な
 のが分かる。それを「たんたんと」パワポで説明されていく。
 パワポもシンプル。プレゼンのストーリーも非常に分かり易い。
 実は、このプレゼンのしゃべり口調で凄く緊張がほぐれた。そ
 んな、ゆったりとしつつも明確な口調を目指そうと、この時に
 思った。実に発表の2班前を見て。である。

 ここで小休憩。あと一班の発表が終われば、ようやく順番が廻
 ってくる。ここで、会場に来られた「室賀さん」にご挨拶に行
 く。私達が発表で題材とさせていただいたお宅の住人である。

 来ていただけるとは聞いていたので、驚きはないが、緊張は走
 る。

 休憩が終わり7班の発表。駒井家住宅が題材。ヴォーリスの設
 計で有名な、あの住宅である。近代洋風建築。私達の題材と築
 年数では10年しか違わない。利活用の方法をコスト的にも踏
 み込んでの提案。若干時間はオーバー気味。そしてその利活用
 方法に専門家から鋭いツッコミ・質疑が・・。一気に会場はヒ
 ートアップ。そのツッコミに一歩も譲らない発表者。30分は
 とっくに過ぎるも、両者一歩も譲らず。。よりによって発表の
 目前で立ち往生である。「頼む。もう、どっちでも良いから早
 く発表させてくれ!」というのが、その時の心境である。

 結局その場は司会者が上手くまとめて下さって、いよいよ私達
 の番。

 今までであれば、「なになにをテーマに発表される、第X班で
 す!」というアナウンス(スタートの合図)があったのに、直
 前の出来事のせいか、司会者も混乱気味。なので、発表しても
 いいのかな?まだかな?などと思いつつ、司会者に目配せ。

 ようやく気付いてもらい、8班の紹介。そして発表・・。

 いや、長かった。今日一日ナガカッタ。

 プレゼンが終わったとき、室賀さんが泣いていた。

 班員の一人もなぜか泣いていた。

 そんな発表ができた。

 そして相撲に例えた三賞の一つ。「技能賞」をいただくことが
 できた。ヨカッタ。

 因みに。「殊勲賞」は3班。「敢闘賞」は1班。「審査員特別
 賞」は2班。

 昔から、名簿順の早い班は出来が良い気がする。
 いや、気のせいかもしれないが・・。

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■編集後記

 結局チリンチリンと2回の合図を聞いて、しばらくしてから

 最終章(約3分)に突入しました。合計で27分ほどの発表に

 なったかと思います。(ガハハ。。と笑ってごまかすしかあり

 ません。)でも失格にならずに済みました。

 感動できるプレゼンを目指しておりましたので、室賀さんが

 泣いているのを見て、私も泣きそうになりました。

 そんな最終回のホントの最終でした・・。

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 いろいろな出会いに感謝です。
 久しぶりに学生時代のような達成感/開放感を味わいました。

コラム | by muranishi | comments(0)

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