■このメルマガの特徴
京都を拠点に設計活動しております「空間工房 用舎行蔵」です。
なにとぞ宜しくお願いいたします。
このメルマガは若干「防備録」「独り言」的要素が含まれる可能性が非常に高くなっており
ます。
設計をしていて、日頃思いついたことや考えていることを発信することで、共感やご批判・
反論など頂ければ新境地に達するかも。
はたまた、家創りを考えておられる方のヒントになるかも。と思い、発刊にいたりました。
あくまでも「設計事務所の視点」で書き綴りますので、
読者視線が抜け落ちた感じになりますこと、お許し下さい。。。
と、いうわけで前回に引き続き「部屋の広さは何に比例するか?」という素朴な疑問を自問
自答してみました。
設計事務所の設計者が考えている思考の中身の一部を感じ取っていただければ幸いです。
思考の中身ですので、文章が多少クダケタ感じになりますこと、ご容赦下さい。
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■部屋の広さは何に比例するか?(2)
創刊号にひき続きまして・・仮説・自問から
自問2:一時に集まる人数に比例する
自答2:非常に極端な話しをすれば、「電車」なんていうのは田舎の牧歌的な風景の中を走
る電車だろうが、都会の通勤ラッシュで身動きが取れない状況に陥る電車だろうが、
その室内空間の大きさに大差はない。
電車を「部屋」と言い切るにはかなり無理があるけれども、「空間」という認識で
あれば許される気はする。
まぁ、編成車両の数やダイヤの本数で辻褄は合わされているとも言えるけれど。。
続きまして・・
自問3:快適さに比例する
自答3:やや物理的側面から心理的側面に移る仮説。広ければ、自由に動き廻れるし、狭けれ
ば窮屈な感じがするという意味で、自分だったら広い方が快適かなと思う。
・・至って当たり前の結論。
ただ、「広い」デメリットとして「掃除が大変かなぁ」とは思う。
あまりに広すぎるのも、返って寒々しい感じになるので、限度はあると思う。
「快適さ」については、別号でもう少し掘り下げたいと思うので、今回はサラッと
流します。
さらに・・
自問4:使用目的に比例する
自答4:運動することを目的に造られた「体育館」などは競技によってフィールドの大きさが
決められているので、その使用目的によって広さは決まってくる。
ただ、住宅に限ってみれば「トイレ」は歴然とした使用目的が想像出来るのだけれども
「リビング」とは何をするという確固とした使用目的はない。
・・・ですよね。
家族で団欒したり、本を読んだり洗濯物を畳んだり、パソコンをしたり、昼寝をしたり・・
至って多目的な空間でありつつ、その各々の行動は別に「リビング」でやる必要は必ずし
もない気がする。
いわゆる「部屋名」がたまたま「リビング」であるだけで、その「部屋名」が行動を束縛
するわけでもなんでもない。
昔は「茶の間」で寛いだり、ご飯を食べたり、布団を敷いて寝たりした空間。これが高度
経済成長期の時期に「寝食分離」という西洋文化的考えが入って来て、昔の公団が「nLDK」
を基本形にプランをたてて、大量生産したものだから、世の中の「茶の間」は「リビング」
にとって代わられたような記憶がある。
勿論、衛生面で「寝食分離」の考えは正しいのだけれど。
話しは横道に逸れたような、逸れてないような・・
じゃあ次、最後の仮説に行ってみよう。
(次回へつづく・・)
今回はここまでにしておきます。。
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■編集後記
日頃「常識」と思っていること。これを疑うことから新しい発想が生まれるような気がします。
最後までお読み下さいまして、ありがとうございました。
まだまだメルマガ初心者ですが、もしよろしければご登録いただければなによりです。
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