■お正月も三連休も終わり、流石に皆さん通常モードに戻られて
いることと思います。各コンビニのノボリには、すでに恵方巻
きの宣伝が始まっています。うかうかしていると、時間はアッ
という間に過ぎてしまいますので、気をつけなければいけませ
ん。
既に、お正月は10日以上前の出来事となりましたが、その時
の出来事を少し。
それではどうぞおたのしみください。
_____________________________
■夢の架け橋
毎年、新年とGWとお盆といった大型休暇/連休には、四国は
琴平に行く。妻のあばあちゃんが居るので。子供なんかは、行
く10日ほど前からソワソワし出す。それほどまでに、四国に
行くのが楽しみなようである。
結婚してからだから、かれこれ8年近く休暇毎の定番イベント
になっている。
それほど頻繁に訪れているにも関わらず、今回のお正月に初め
て「瀬戸大橋記念館」なるものに行ってきた。
いや、何年か前には、すぐ近くの「香川県立東山魁夷せとうち
美術館/谷口吉生設計」には訪れた。が、ホンの近所に上記の
施設があることなど全く知らなかった。
それこそ瀬戸大橋は何十回と通っているのだが、知らなかった。
まあ、最初は「瀬戸大橋タワー」を目当てに、今回は行った。
日本で6番目に登ってみたいタワーだそうである。微妙な順位
である。
ドーナツ状の展望部分に乗り込み、回転しながらエレベーター
のように地上108mの地点まで登り、そこで3回転して降り
てくるという代物。遊園地のアトランクションのようであるが、
そこから眺める瀬戸大橋や瀬戸内の島々の眺めは最高である。
晴れていれば。いや、幸運なことに私達が訪れた時も晴れてい
たので、絶景を拝むことができた。
で、降りてから周辺の散策マップ的なものを見ていると、その
展望タワーのおばさんが、「歩いてスグのところに、瀬戸大橋
の工事を記録した記念館があるから、行っといで。」と言って
くれた。プロジェクトXでも紹介された内容だから、見応えが
あるよ。と。
地元の人が言うのだから、それは行かなければ。と思い行って
みた。
が、休館日だった・・。
これは、ますます見たくなるのが人情。
幸い、次の日は開いているらしい。幸い、次の日も私達は滞在
予定である。
で、再び訪れた。再び展望台に登って3回転して、景色を堪能
し、降りてから昨日のリベンジに向かった。
いや、別に展望台に登らなければ入れないわけではなく、単に
展望台に登りたかっただけなので、この部分は端折っても一向
に構わない。
そして念願の「瀬戸大橋記念館」へ入館。中にはI-MAXシ
アターも顔負けの映像設備が完備され、瀬戸大橋の風景などを
楽しむことも出来た。そして、瀬戸大橋の工事がどのように進
められたのか。どのような問題があり、それをどのように解決
していったのか。それはそれは、事細かな「工事記録」を実際
に工事に携わった人々へのインタビュー映像や、凝った模型な
どを通して分かりやすく展示されていた。一見の価値あり。で
ある。
総工費1兆数千億。工事期間は約10年。
何も知らずに、この数字を聞くと、「高い。長い。」と思って
しまうかもしれない。しかし、それらの工事記録を見て見ると、
よく10年で出来たな~。と思うし、1兆数千億の価値はある。
と納得する。何せ、本州と四国を「橋で」結ぶという夢物語が
実現したのだから、今見返してみても凄い。と単純に思うので
ある。
瀬戸大橋が完成したのは昭和の終わりだから、今からもう20
年以上前の話しである。しかし、構想事態は約100年以上の
昔からあったらしい。
構想という名の夢。恐らく、瀬戸大橋に限らず、この世の中に
ある全てが、そんな夢から始まるのだと思う。そして、それを
実現出来るだけの技術・人・お金が集まったとき、一気に夢は
実現に向けて動き出すのだと思った。
瀬戸大橋はまさに、夢の架け橋である。
私も設計者の端くれとして、クライアントの夢を実現する架け
橋として、これからも色々な空間を創造していきたいと思った、
年の初めである。
_____________________________
■編集後記
一年の計は元旦にあり。と言いますが、貴方も何か今年の目標
を立てられましたでしょうか?
私も目標を立てました。まあ、公言するほどのことでもありま
せんので、書きはしませんが・・。
一年の初めに壮大なものを見ましたので、少なからず影響は受
けます。単純ですので。
_____________________________
■発 行:空間工房 用舎行蔵 一級建築士事務所
? (くうかんこうぼう ようしゃこうぞう)
住 所:〒602-0914
京都市上京区室町通り中立売下ル花立町486
連 絡 先:TEL/075-432-3883 FAX/075-334-8051
H P:http://yosyakozo.jp
E-mail:info@yosyakozo.jp
失敗を恐れなければ、人は自由になれる。
成功に縛られれば、人は不自由になる。
td> |