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10.12.03 Friday

都市を解体する~2010.12~

■あなたの所属は何ですか?と聞かれたら何と答えられますか?

 ある人は、会社名や所属部署を答えるでしょう。またある人は

 国籍を答えるかもしれません。

 いきなり何の話しだ?と思われるかもしれませんが、それは

 本文をお読み頂ければ少しは理解頂けるかと思います。

 それではどうぞおたのしみください。
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■都市を解体する~2010.12~

 隔月で書いてきたシリーズであるが、今回は例外的に先月に引
 き続き、書いてみたい。

 前回からの続き/投げ掛けである「コミュニティと都市」との
 関係についてである。

 コミュニティとは何かという所から始めてみたい。

 恐らく、コミュニティの最小単位は、家族であると思う。

 そして、最大単位は、人類であると思う。

 その、家族から人類に至るまでの間には、隣近所・町内・学区
 ・行政区・市町村・都道府県・国・アジアなどの世界的地域・
 世界若しくは人類といった段階が詰まっている。

 まあ、地球外生命体が存在する惑星があるなら、地球・太陽系
 ・銀河系・宇宙全体という段階も入ってくるのだろうが、2010
 年現在ではあまり現実的ではないので、そこまで考えない。

 上述してきた段階は、単純にグーグルアースでいうところのミ
 クロ視点からマクロ視点的(ズームダウン)な捉え方である。
 しかし他にも捉え方/区切り方がある。

 例えば子供の学校(PTA)単位のコミュニティであったり、
 自分の出身校(同級生)のコミュニティであったり、会社など
 の就業から趣味の仲間や飲み仲間に至るまで、ある一個人が所
 属するコミュニティなんてものは、それこそ同時並列的に一杯
 存在する。

 ともすれば、コミュニティ=地域社会などという単一的な捉え
 方をしてしまいがちなのだが、実はそうではないことが、上の
 例でもお分かりいただけるかと思う。

 極端な話し、マンションの隣人(隣家族)よりも、距離的には
 遠い友人とのコミュニティ形成の方が充実していることなんて、
 ちっとも珍しくないと思うし、さらに言えば、ツイッターやS
 NSの枠組みの中で、実際に会ったこともない人との繋がりが
 隣人を凌駕している例なんてのも今の世の中なら普通に横行し
 ていると思う。

 そんな現代社会の仕組みにあって、コミュニティを建築的に論
 じることに、果たして意味があるのか?と問われれば、甚だ疑
 問ではある。

 では、建築的なコミュニティとは何か。

 このシリーズの初っ端では、都市の出来方若しくは都市前の風
 景から都市風景までの流的なものを記述した。そこでは、一戸
 の住宅なり一棟の建物なりが都市の最小単位であり、それらの
 集合体として都市風景が形成されていると書いた。

 だから、その最小単位近辺で発生するのが地域社会、即ちコミ
 ュニティである。というのが、至極単純な理論であるように思
 える。

 しかし、実際にはそうではないと述べた次第である。

 建築的なコミュニティというのは、実は難しい。建物があり、
 人が集まれば自然発生的にコミュニティが出来あがるかという
 と、今の日本社会、特に都市部ではあまり考えられない。と思
 う。

 何故か?

 それは、個人が属する度合いによって、コミュニティの形成濃
 度も左右されると思うからである。

 例えば、一般サラリーマンにとって、自宅とは平日の夜遅くに
 帰ってくる場所であって、そこに根ざした生活をしているかと
 いうと、怪しい。余程会社付き合いのコミュニティの方が濃度
 としては濃いかもしれない。

 そんな人に、いきなり地域社会だ、そこでコミュニティを形成
 しよう。と言ったところで始まらない。

 なぜなら属性度合いが薄いから。自宅であるにも関わらず。

 これは専業主婦であれば話しは少し違ってくる。専業主婦同士
 が集まる地域であればという前提だが。まあ書くまでもなく、
 想像できると思う。

 しかし、共働き世帯であれば、地域コミュニティの属性度合い
 は推して測るべし。である。

 すこーし話が長くなりそうな予感なので、続きはまたの機会に
 したい。
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■編集後記

 なかなか先の見えない話しで恐縮です。書いている本人も

 先が見えておりませんので、お許しください。

 まあ、何かが見えてくるという保証がない点が非常に厄介です

 が、お付き合いいただければ幸いです。

 冒頭の質問ですが、「私は(何々)です。」という自己紹介

 分をいくつ書けるか?という質問にも置き換えられます。

 貴方はいくつ書けますか?

 その数が多いほど、自己分析に長けていると言えます。
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