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10.10.04 Monday

地球最後の日のための・・

■このコラムも書き始めて丸一年が過ぎましたので、気分一新

 書く曜日を変えてみたいと思います。超マイナーチェンジで

 どっちでも良いと言えばどっちでも良いことなのですが。

 ちなみに今までは「月・水・金」の朝8時に投稿してきました。

 これからは、大安と友引の日に投稿したいと思います。嘘です。

 自分がシックリくる曜日と時間に投稿したいと思います。

 (いつ?)
 
 それではどうぞおたのしみください。
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■地球最後の日のための・・

 怪しい宗教でもオカルトでも何でもない。ましてやフィクショ
 ンでもないお話し。

 「地球最後の日のための種子」

 何か恐ろしいタイトルであるが、文藝春秋出版社から出されて
 いるノンフィクションの本のタイトルである。

 著者はスーザン・ドウォーキン(伝記作家)。中里京子訳であ
 る。

 誰の伝記かと言えば、遺伝子銀行家であるベント・スコウマン
 という人の伝記。

 いや、まるで既に読んだかのような書きぶりだが、読んでいな
 い。読みたいなーとは思っているが。

 この本の概要が新聞で紹介されていた。うろ覚えなので、以下
 は私の「超」概要である。

 北極圏の永久凍土地帯に、地球上のあらゆる種子(植物の種)
 を保存しておく、いわば巨大貯蔵庫がある。(らしい)。それ
 は、隕石の衝突や温暖化などにより、地球存亡の危機を迎えた
 時に備えて、その後の地球で農作物などを存続させるための壮
 大なプロジェクトである。(らしい)。つまり、地球最後の日
 以降に備えてのプロジェクトである。地球最後の日以降は、ど
 のような環境が待っているか分からない。(まあ、地球最後の
 日が来るかどうかも分からない上に、温暖化で永久凍土も溶け
 そうな気がしないでもないが。)なので、様々な環境に対応出
 来るよう、地上の種子を残しておくということである。まるで、
 出版された本を全て保存する国会図書館のようであるが、レベ
 ルは全く違う。なぜなら、「もし種が消えたら、食べ物が消え
 る。そして君もね。」とベント・スコウマンが語っているよう
 に。(いや、そう語っているらしい)。

 今年は生物多様性の話題が盛んに取り上げられている。国際生
 物多様性年であるからだろうが、いきなり生物多様性などと言
 われても・・という感じである。まあ、それほどまでに絶滅危
 惧種が年々増えていたりなんだりするのだろう。生物多様性の
 言葉の定義自体が広範囲にわたっているように思うので、あま
 り深く突っ込んでは書かない。というか書けない。

 なにか、そんな生物多様性と種子の話しはリンクしているよう
 に思う。要は遺伝子の保存に関することなので。

 まあ話しの流れ的に、ムリヤリ建築の話しと結びつけるなら、
 建築物の遺伝子という話しになるのだろうが、そんな話しはし
 ない。いや、やっぱりする。(するんかい!)

 まあ遺伝子というわけでもないのだけれど、世界の住宅を見る
 と、何か「建築」の始まりを感じてしまう。

 例えば、北アフリカに位置するチュニジアの住宅。完全に地中
 に埋まっている。マトマタという地名/場所に住んでいる、ベ
 ルベル人の穴居住宅である。夏は気温50度を超え、冬は0度
 になるという気候特性に対応すべく、地下の温度が安定した場
 所を住宅とするという発想。まあ地震が少なくて地盤が安定し
 ているなどの諸条件もクリアする必要があるわけだが、もし仮
 にこの住宅の図面を描けとか言われても多分お手上げである。
 まあ似たようなものに、トルコのカッパドキア洞窟住居もある。
 どちらも「住宅」の概念を大きく超えている。と個人的には思
 う。が、実はそれが建築の始まりだったりする。洞窟というか
 横穴式住居。

 竪穴式住居が主流の今日から見れば、それはそれで魅力的であ
 る。住むかどうかは別として。

 そういえば小学生の修学旅行で登呂遺跡に行った。当時はこれ
 が竪穴式住居ね。はい。といった感じだったが、今思えばこれ
 また、屋根と床(地面)で構成された壁のない住宅として見れ
 ば新鮮な気もしないでもない。まあ、テントと一緒なのだが。

 今の住宅や建物にもこれらの遺伝子は必ず受け継がれているハ
 ズである。そして、いわば突然変異的なものも長い年月の間に
 生まれては消えたことと思う。建物は主にその土地の気候条件
 や採れる材料に大きく影響を受ける。なので、高温多湿で雨も
 多い日本の住宅の一般的なカタチは三角屋根なのだろうし、夏
 を旨として開放的なのだと思う。

 地震の多い日本では、ピロティ形式の建物は耐震上あまり良く
 ないとされるが、世界を見渡せば地震がなくて水害が多い地域
 では軒並みピロティ形式だったりもする。

 世界を見渡せば、色んなカタチの住宅や建物がある。それは見
 ているだけでも面白いし、刺激にもなる。しかし、単純にその
 カタチだけを取込むのは全く持ってナンセンスだし、危険であ
 るのは言うまでもない。まあそんなことは書くまでもないのだ
 が。

 さて、「地球最後の日のための建築」を保存しておくとしたら、
 皆さんは何を残したいですか?
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■編集後記

 地球最後の日のための建築は、最先端技術の結晶である建築

 としたり、文化遺産的なものとしたり、歴史的建築家の設計

 したものとしたり、色々考えられます。

 私が保存したい建築ですか?

 そりゃ勿論、私達が設計した/する建築全てですよ。

 ナルシスト。
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 残したいのは、モノより想い出。というCMがありました。
 残したいのは、記録より記憶。というスポーツマンがいました。
 残したいのは、残らないもの。

コラム | by muranishi | comments(0)

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