■GW。皆さんはどのように過ごされましたか?
海外に行かれた方。(うらやましい)
家族旅行に出かけられた方(うらやましい)
田舎に帰省された方。(いいですね~)
イケヤに行かれた方。(なぜ?GWになぜ敢えて?)
・・色々おられるかと思いますが、私も田舎で過ごしました。
最近読んできた本と田舎で過ごした日々を絡めて少し。
それではどうぞおたのしみください。
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■都市を解体する~2010.05~
何だか過激的なタイトルで恐縮ですが、過激的な内容を記載す
るつもりはありませんので、あしからず・・。
2010.05と付けたのは、2010年5月現在の自分の考
えをまとめるといった軽い意味です。なので、恐らくこれもシ
リーズ化でお届けするようになってしまう公算が大です。
なにぶん「都市」を相手にしますので、一回やそこらで書きき
る自信は全くありませんし、その時々で考えも変わることが多
分に予想されます。
あの時こう言ってたじゃないか~!などと仰らないで下さいね。
さて、色々と建築関連の本を読んでいると、行きつく先は「都
市」の在り方が云々・・という思考回路に最近ハマッテしまっ
ています。このシリーズは防備録的要素が大です。お気をつけ
ください。(何を?)
そもそも都市を解体など出来るわけはありません。折角長年掛
けて形成されてきた都市ですから、人それぞれに思い入れ/愛
着があり、思い出があり、記憶があります。
では、なぜ都市を解体するなどという物騒なタイトルにしたの
か?まずはそこから記載していきたいと思います。
・・・
今の都市は正しいのか?特に日本の都市についてである。日本
の都市を代表するのは東京だったり大阪だったり名古屋だった
りする。いずれも高密度に「これでもか!」と言わんばかりに
建造物が密集している。空からツブサに見たことはないが、多
分「地面」は殆ど建築物で覆い尽くされている。国道にはどこ
でも見るような大型商業施設や飲食店が建ち並び、おおよそ都
市の特徴を見極めることは難しい。
なので緑を。とは言わない。緑が溢れたから何が解決するわけ
でもないと思うので。
どこも同じ顔を持つ都市が嫌なだけなのか。特徴を有していれ
ばそれで良いのか。といったこととも違う。じゃあ何か。
毎年、お正月とGWとお盆には四国の香川に行く。(え?何の
話し?と思われた方。少し辛抱を・・)妻のおばあちゃんが住
んでいるので、行く。妻の実家ではなく、おばあちゃん家であ
る。少しイレギュラーかもしれないが、私達にとってはレギュ
ラーなので、話しを進める。ガソリンはハイオクである。(な
んのこっちゃ)
香川は高松などの都会でない限り、基本田舎である。香川県民
の方々には大変失礼な物言いだが、愛着を持っての表現である
ので、お許しいただきたい。おばあちゃん家は金毘羅山で有名
な琴平にある。うどんも勿論讃岐うどんである。ブームになる
前からおいしかった。琴平自体は都市と呼べるほどの規模では
ない。と思う。しかし、ある程度家も密集して建っているし、
うどん屋さんが多いことを除けば、他の地方都市とそんなに大
差はない。地方のラーメン屋さんがうどん屋さんに替わった位
の差である。たぶん。
少し琴平の中心部から離れると田畑があり、集落があり、山が
あり、温泉がある。
今回のGWもご多分に漏れず、香川へ帰省した。皆さんも色ん
な田舎へ帰省されたことと思う。田舎の一つの楽しみが、温泉
である。うどんも楽しみである。(どんだけ、うどんの話し出
てくるね~ん!)今回も温泉へ癒されに行った。
山奥にポツリとある温泉。そこからの帰り道、車を運転しなが
ら改めて過ぎ行く風景に目をやった。
まずは山の中。山道しかない。新緑の木々が眩しい。清々しい
気持ちである。そうこうするうちに、田畑が見え始める。トラ
クターも我が物顔でユックリと行く手を阻む。微笑ましい。ポ
ツリポツリと家(農家?)が姿を見せる。田舎造りとでも言お
うか。敷地は有り余るほどありそうだが、その殆どは2階建て
である。平屋でも良さそうなものだが、おしなべて2階建ての
田舎造り。地元の大工さんが建てたのだろう。どこか懐かしい
風景。そんな風景もしばらく行くと集落的な場所が現れはじめ
る。お墓も集落に一つづつ、場所として確保されている。集落
になっても、全て田舎造り。伝統的な風景が続く。やがて集落
同士がくっついてくる。と同時にハウスメーカーらしき住宅も
ポツポツと見え始める。中には3階建ての姿も。その辺りから
牧歌的な風景が変わり始める。ハウスメーカーという名のブラ
ンド/資本の影が見え隠れし始める。どこか、というかどこに
でも見かける風景がヒタヒタと迫ってくる感じ。そのうちに家
同士は寄り添い合うように密度を高める。幹線道路脇には大型
商業施設が見え始める。いつの間にか、ほぼ都市(地方都市)
の様相が繰り広げられる。標準化された都市。若しくは平均を
取ろうとしているかのような風景。
集落にある田舎造りは、どこといって特徴はない。どちらかと
言えば画一的なのかもしれない。しかし、いわゆるハウスメー
カー的な画一さとは味わいが違う。ハウスメーカーの悪口を言
うつもりではない。一つの例として分かりやすいかな?と思っ
て書いているだけなので、悪意はない。
多分ではあるが、全ての住宅や建築物が、たとえ建築家の設計
したものであっても、それが良い風景になり得るかどうかは分
からない。余計にごちゃごちゃするのかもしれないし、スッキ
リし過ぎて冷たい感じになるのかもしれない。それはわからな
い。
温泉からおばあちゃん家への道すがら見た風景は上述の通りで
ある。別におばあちゃん家が都市のど真ん中にあるわけでもな
いが、取りあえず都市(らしきもの)までを記述してみた。
実は「都市」を解体するまでもなく、ちょっと山奥から都市に
向かえば誰もが「都市」以前の風景/存在を確認することがで
きるのである。と思った。
都市を解体すれば、というか都市になるまでの姿/成り立ちは、
恐らくではあるが、上述のような流れであるような気がしてい
る。
今回はここまでとしておく。全くもって何も書いていないに等
しい気もしないでもないが、「都市を解体する」というコラム
を書こうと思ったきっかけだけは、お伝えできたと思う。(え
?できてない?うそ?!)
では、もう少し。というか、今回のまとめ。標準化された都市
への問題提議が今回のお話し。
是か否かの考え/私見は次回にゆずりまーす。
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■編集後記
長い割りに本題に辿りつく前にブツッと終わった感がありま
すが、長い目で見てくださいましたら幸いです。
単純に思考がまとまってないもので・・・。
続きが次回になるかどうかは未定ですが、続きは書きますの
で、たのしみにしていただける奇特な方にはお許しを。
「都市を解体する」という本をむか~しに読んだような記憶
があったのですが、グーグルで探しても見つかりませんでし
たので、思いついたまま使ってみました。
もしそのような本があったとしたらゴメンなさい。本文は全
く関係ありません・・。
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