■低炭素社会が叫ばれて久しい。
人間が早く手を打たなければ、地球温暖化は待ってくれない
ところまで来ている気がします。
私達にできること。身近なことから始めるしかありません。
コツコツと。
ある日目覚めれば、急に温暖化が止まっていた!なんてことは
絶対にありませんので。
今回は少し温暖化を和らげる方向にも関わるお話し。
それではどうぞおたのしみください。
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■照明について
今回は少し実務的なお話し。(温暖化はどこへ行った?)
照明器具の照度についての話しを防備録的に、主に自分に向け
て発信しておく。
少し前から電球型蛍光灯というものはあった。今回のターゲッ
トは、最近、シャープのCMでも一般的になってきた感のある
「LED照明」。付属のリモコン一つで、昼白色~電球色に変
わる上に調光機能もついているという優れもの。価格はネット
で調べると約4000円。電球一個の値段にしては高いが、長
寿命であるためトータルコスト(イニシャルコスト+ランニン
グコスト)は若干安くなる計算。
このLED照明。消費電力は7.8W。寿命は4万時間。価格は40
00円程度。
一方普通の60Wの電球の消費電力は54W程度。寿命は2千時間。
価格は200円程度である。
私が知りたかったのは、明るさ。果たして7.8Wでどれほどの
明るさが確保出来るのか?ということ。
調べてみたところ、答えは以下の通りである。
LED1W×8個(シャープの製品)=ミニクリプトン球60
W相当。ミニクリプトン球とは、一般電球より小振りのものだ
が、明るさは一般電球とほぼ同じであると思って頂いて結構。
つまり、約7倍の明るさを有することになる。
因みに蛍光灯は一般電球の約3倍の明るさを発する。
つまり、60Wの電球の明るさを確保したい場合、蛍光灯だと
20WでOK。
若干ややこしくなってきた感じが自分でもするので、整理する。
分かりやすさの指標として、6~8畳の部屋の大きさをベース
に整理してみる。6~8畳に一般的に必要とされるワット数で
考える。
1.蛍光灯の場合:約70W
一般電球は蛍光灯の3倍のW数が必要なので・・。
2.一般電球の場合:約210W
LEDは一般電球の1/7で良いので・・。
3.LEDの場合:約30W
以上のようになる。
ということは・・。
1.蛍光灯の場合:約70W相当を使用
2.一般電球の場合:約50W相当×4個
3.LEDの場合:8W相当×4個
ということになる。
因みに、シャープの現行モデルは口金(差込ネジ部分)の大き
さが26mm(E26)なので、ミニクリプトン球(E17)
には対応出来ていないのが、難点である。もっと言えば、ダイ
クロハロゲン球などはE11程度と口金がかなり小さいので、
差替えは無理である。
さらに因みに、電球型蛍光灯の場合は15W程度までE17に
対応しているものもあるので、差替えても50W相当は確保出
来る計算になる。
その他比較を行えば、イニシャルコスト比較。ランニングコス
ト比較。寿命比較。年間CO2排出量比較。熱効率比較。等な
ど比較事項は多岐に渡るが、また時間のある時に譲りたい。
これからメーカー各社がLED事業に本格参入してくれば、L
EDが照明の主流となることは間違いないと思われる。
まずは、コストを抑えて欲しいと思う。すごく単純で、身勝手
な意見ではあるが・・。
ガンバレ!Panasonic・東芝・三菱・その他諸々!!
因みに現段階でのLEDが有する課題はコストの他に発光効率
というものがある。発光効率とは、入力エネルギーに対する光
への出力エネルギーの度合い。LED単体で見れば効率は良い
のだが、器具に組み込まれた時点(使用出来る状態)では、白
熱球よりも効率が悪くなるらしい。
しかし、今後は高出力蛍光灯レベルまで高まるよう、日夜各メ
ーカーが研究に励んでいるので、私達はその時を待つのみであ
る。
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■編集後記
エジソンが電球を発明してから約130年。
実際にはエジソンは電球のフィラメント部分(京都の八幡の竹)
のみを提案したらしく、電球を発明したのはジョセフ・スワン
という人物ですが・・。
それはともかく、現在はLEDや有機ELという照明器具まで
発明されるに至りました。
電気に関わらず人間・科学の進歩は凄いと思います。
そんな人間だからこそ、温暖化は止めることが出来るはずです
し、止めなければいけません。
現代日本社会で最もCO2排出量の多い産業は鉄鋼業だそうで
す。建築も少なからず鉄鋼(鉄骨)と関わりの深い産業です。
いきなり大きなことは出来ませんが、少しでもLED照明を提
案するなど、小さなことから取組んで行ければと思っています。
もう少し、コストが落ちればな~・・。
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