■新年あけましておめでとうございます。
一富士、ニ鷹、三茄子。
初夢に見ると縁起が良いとされているものです。
生まれてこの方、未だに見たことがないベスト3でもあります。
「夢」という言葉には、勇気や希望という概念が刷り込まれて
いるようにも思います。
今年の抱負も兼ねて「夢」の話しから、スタートを切りたいと
思います。
それではどうぞおたのしみください。
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■夢
寝ている間に見る「夢」と起きている間に見る「夢」がある。
寝ている間に見る夢は、日常体験・記憶を整理する手続きの上
で見るものであり、時に空を飛んだり、何かに追いかけられた
りする。
初夢。皆さんは何を見られただろうか?
それはともかく、(「じゃあ聞くなよ」という反応が返ってき
そうだが・・)起きている間に見る夢の話しから。
私は○○になりたい。とか、私は○○を手に入れたい等といっ
た類の夢の話しである。
私の夢の定義は、こうである。
「夢」は誰からも奪われることのないもの。なぜなら「物」と
してこの世に存在しないからである。そして、夢を実現させる
ことが出来るのは、自分の行動のみによると思っている。夢を
諦めるのも自分。追い続けるのも自分。第三者による何らかの
阻止行為や自分置かれた状況・環境による阻止はあるにせよ、
阻止=奪取とはならないと思っている。
例えば、宝くじに当選する。というものは一種の夢かもしれな
いが、上の定義でいくと「夢」ではない。宝くじを買うという
行動を起こすのは自分だが、当選するか否かは完全に自分のコ
ントロール範疇を越えている。いわば「運」である。
「運」が良ければ当選するし、悪ければ当選しない。
建物を建てるという「夢」。これは、「運」の問題ではなく、
「意思」の強さに左右されるところが大きい。
私達はお施主様に「夢」を聞く。それが仕事の始まりである。
あるコンペサイトのPR欄に書いている言葉は、こうである。
「夢はなんですか?目一杯の夢を膨らませて下さい。それを実
現しましょう。」
勿論、予算の関係で断念せざるを得ない時もある。法的条件の
前で挫折する時もある。しかし、可能な限り、膨らんだ夢を包
み込みたいと考えている。そこには、コストコントロールの術
や法的解釈の術を総動員して「夢」を「カタチ」に変えていく
作業が隠されている。
「夢」は、行動の原動力になり、前向きにしてくれる。
数ある士業の中で、私達「建築士」の仕事は、前向きな作業で
あると、大学時代の教授から言われたことがある。医者や弁護
士は問題が起きてから、それらを解決するために依頼を受ける。
でも建築士は「建物を建てる」という、依頼者の「夢」に参加
出来る幸せな職業の一つである。と。
今年は、どんな依頼者の「夢」に参加することが出来るのだろ
う?と思いつつ、「夢」を「現実」に変えていく仕事に邁進し
て行きたいと思う。
そして私達もまた、世の中から「建築家」として認められるこ
とを「夢」に持ち続けたい。
今はまだ「夢の途中」である。
「諦めない限り、夢は実現する」と信じている。
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■編集後記
歳を重ねるごとに、時の経つのが早く感じます。
それは、時間の密度が濃くなっているからなのか、薄くなって
いるからなのか意見の分かれるところではありますが、個人的
には、「密度の濃い」一年にしていきたいと思っております。
どんな一年が、どんな未来が待っているのかなんて、誰にも分
かりません。
だから人は「夢」を持つのだと思います。未来をこの手に近付
けるために。
この一年が、皆様にとりまして良い一年となりますように!!
そして、今年も宜しくお願いいたします。
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