エコハウス
エコハウスとは、一言で言えば「環境に配慮した家」のことです。その中でも2つの顔があります。一つは、リサイクル素材を積極的に活用することで環境に配慮するもの。もう一つは、エネルギー面で環境に配慮するものです。
前者は、木や廃ガラス等を再利用した建材で家を作るものです。再利用した建材は、強度的な問題もなく、100%リサイクル材でできている住宅も実現しています。
後者は、単なる省エネではなく、エネルギーそのものを創り出す住宅です。家が一軒建ち、その家が完成後何十年間にもわたって消費するエネルギーは膨大です。その量を少しでも減らし、地球環境に配慮しようとするものです。
太陽光発電
エネルギーを創り出す家の最も有効な手段の一つとして、「太陽電池」による電力の活用があります。太陽光をエネルギー源とするため、設備投資は要るものの、エネルギーの供給は「ただ」となるのです。しかも太陽光は無尽蔵で、太陽電池も半永久的に使えるのです。太陽電池は高価なものでしたが、最近では安価で高性能なものが出ています。
太陽電池の設置コストは、1KWあたり90万円程度です。実際に使用する場合には3KW程度の規模が一般的ですので270万円程度ということになります。
しかし、太陽電池を設置した場合には国からの補助金がでます。補助金の限度額はシステムにかかった金額の約1/3ですので、設置費用は約180万円となる訳です。(住宅メーカーのものによっては、メーカー独自の補助を行っており、これらをうまく利用すれば総額の1/3、約90万円で設置が可能となる場合もあります。)
では、果たしてこれだけの投資をして元が取れるのでしょうか。余った電力は電力会社と「電力需給契約」を結ぶことで電力会社に売ることができるのです。夜間は電気を買うことになりますが、この売買電を考えれば、電気使用量によっては、収支はほぼトントンになります。
太陽電池の年間の発電量を電気代に換算すると約54,000円です。設置代が約90万円とすると、約16年で元がとれる計算です。これは家の耐久年数を考えると十分に元が取れるものです。
太陽光での発電量は、天候にも左右されますが、曇りや雨の日でもゼロにはなりません。多少でも光があれば発電はできるのです。太陽電池で発電される電力は、インバータという機械で、電線で送られてくる電気と同じものに変換されるのです。そのため、太陽光が豊富で、フルに充電できる昼間などは電気代が「ただ」となり、さらに
ただし、エコハウスは元をとることが第一の目的ではないと思います。地球環境に配慮した生活を実現しつつ、光熱費もコストダウンしようとするもので、この「地球環境に配慮した生活」にどれだけ貢献できるのかが大切なことだと思います。
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