空間工房 一級建築事務所

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09.12.03 Thursday

不況を救う手立て?

■最近の世の中は明るい話題に溢れている。

 最近の世の中は暗い話題に溢れている。

 最近の世の中に近いのは、上のうち どっち?

 と考えると、「下かなぁ~」とぼんやりと思います。

 現代に生き返って、世の中を変えて欲しい人ナンバーワンは

 坂本竜馬だそうです。

 来年の大河ドラマも坂本竜馬だそうです。

 坂本竜馬役はマヨネーズのコマーシャルをしている人だそう。

 数年前の近藤勇役じゃない方のマヨネーズ。

 ・・・なんだかわけがわかりませんが、今回は「不況」を

 話題にしてみます。

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■不況を救う手立て?

 不況が叫ばれて久しい。

 バブル崩壊。失われた10年。IT不況。食の安全神話崩壊。
 リーマンショック。そしてこのところは円高不況。デフレ。
 激安製品の一人勝ち。・・

 建築業界に目を移せば、一人の訳の分からない構造設計者によ
 る社会的建築不信。それに端を発する建築基準法改正。建築士
 法改正。法改正の異常な厳格化に伴う建築着工件数の大幅な落
 ち込み。

 そして、ここ一年は月毎の住宅着工件数が軒並み前年比割れ。

 京都に限って言えば、景観条例改正に伴い、更なる着工件数の
 減少。「泣きっ面に蜂」状態。

 輪をかけるように政権交代による公共事業の見直し・削減。

 もう笑うしかない。などと悠長に構えてはいられない。

 私達が独立したのは、失われた10年の後半、ITバブルが崩
 壊する直前である。ので、自分達自身「不況のどん底」に独立
 を決意した自覚がある。が、今はさらにそれを上回っているこ
 とと思う。恐ろしい限りである。

 持論として、不況を救う手立てを述べる。しかし当然のことな
 がら、エコノミストでも政治家でもなく、ただの一般人なので
 矛盾や夢物語が満載であることはご容赦いただきたい。

 現在の経済は、完全にグローバル化されている。世界を相手に
 しないと、国内市場だけでは需要が限られているからだと思う。
 車にしても、家電にしても、ゲーム機にしても、国民が全員買
 ったところで1億数千万人に行渡れば、それでおしまい。

 しかし、世界を相手にすれば、可能性として60倍程度に需要
 は膨らむ。ただ、円高になれば、その影響は計り知れないのも
 事実としてあることはある。ま、それは置いておいて。

 経済はグローバル化である。私達も人並みに「世界にハバタキ
 タイ」という野心は持っている。

 ところで、不況を救う手立て。グローバル化も分かるのだが、
 重要なのは「国内需要」いわゆる「内需拡大」なのではないだ
 ろうか?海外で稼いでも、その恩恵を受けるのは一部の大企業。
 なかなか国民の隅々まで恩恵行渡らない。

 「内需」を考えたとき、思いつくのは「建築」。それじゃあ昔
 の土建国家だ。と反感を買うのは容易に想像できるのだが。

 でも考えてみれば、土地を海外に輸出することはできない。海
 外投資家が土地や建物を買うことはできても、土地は固定され
 ている。そしてそこに建物を建てようとした時、現在のところ
 最も安くつくのは国内の建築会社が請け負うことが想像できる。

 「新築住宅」の経済的波及効果は大きいとされている。別に新
 築でなくても良いとは思うのだが、新しい住まいに住み始める
 時、案外、新しい冷蔵庫やTV・エアコンなどの家電類に始ま
 り、場合によっては車まで買い換える人もいるらしい。要は、
 建物だけに留まらず、生活にまつわる様々なモノに投資される。
 そのような気分にさせるのだと思う。

 でも土地は高い。都市部になるほど「なぜ?」というくらい高
 い。そこで、政府の市場介入である。政府が土地を買い上げる。
 そして半値位で売り出す。土地が安く手に入り出せば、今まで
 手を出せなかった人達も、「それならば!」と、こぞって住宅
 を建て始めるはずである。土地が高いという第一ハードルが下
 げられるのだから。そしてあとは、上述の通り波及効果が待っ
 ている。内需が拡大していき、経済が持ち直す。というストー
 リー。

 途方もない税金が投入されるので、まず無理だろうが・・。

 で、さらに考えた。省庁・官庁の移転もミックスしてみる。

 もともと国有財産や市町村の財産だから、周辺の相場よりも安
 く売って、移転はその売価でまかなう・・。・・・。

 いずれにしても夢物語ではある。しかし内需を拡大しない限り、
 この国はジリ貧であるように思う。

 フィンランドでは「教育」に力を入れて、税収を改善したそう
 である。カラクリは以下の通りである。

 10年程前のフィンランドの失業率は20%前後。経済の発展
 は望めず、働く人が減るため、税収も下降していたらしい。そ
 こで政府は「教育」に目を向けた。優秀な人材を育てることで、
 有能な人が社会/世界に出て経済を活性化。失業率が減り、税
 収が増える。という流れ。概要はこんな感じ。

 「風が吹けば、桶屋が儲かる」的な発想をしないと、不況は救
 えないのかもしれない。少なくともただ待っているだけでは、
 変化が起こる可能性は低い気がする。いや、起きない可能性が
 すごく高い。

 建築とは全く関係ない話しであるが、「関係ない」と切り捨て
 ずに考えることから何かが生まれる。無理やりだが、設計も同
 じだと思っている。

 「関係ない」と思われる与条件に目を向けることで新たな発想
 が生まれることが確かにある。

 不可能だと思われることを突き詰めて考えれば可能になること
 もたまに、ある。

 上述で「新築住宅」を建てることを述べたが、スクラップ&ビ
 ルドが内需拡大であるとは考えていない。最近は200年住宅
 という題目の「長期優良住宅」の政策が進められている。良い
 ものを長く使うという考えである。それには勿論賛成である。
 
 日本の住宅の寿命はこれまで、極端に短いものだったと思う。
 スケルトン&インフィルという考え方も10年以上前から提唱
 されてきた。それが現在の長期優良住宅に繋がっているのだと
 考えている。

 しかし、視点を少し変えれば「再生可能」な住宅なり建物を計
 画することでも、地球には優しくなれるように思う。

 「壊して」→「廃棄」ではなく、「壊して」→「再利用」。

 昔の住宅はそうだった。うちの事務所も築80年ほどの京町屋
 だが、使われている母屋や火打ち梁などは、どこかの床柱だっ
 たり、どこかの梁だったりする形跡が見られる。「再生」も立
 派なエコだと思うのだが、需要は少ない・・。

 坂本竜馬が隠れ家にしていた、木屋町三条の「酢屋」も健在で
 ある。木造建築は手入れさえすれば長く持つのである。

 2年ほど前には「酢屋」が母体の工務店に、設計した住宅を建
 てていただいた。

 木を「読む」力には長けておられて、勉強になった覚えがある。

 まずは「材料」の持つ力を有効に活用するところからはじめる
 べきなのだと思う。それでこその長期優良住宅。なのではない
 か?

 なんだか、最後は長期優良住宅の話しになってしまった・・。

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■編集後記

 自分で書いていても「まとまりなし!」と思ってますので

 読まれた方は、もっと「まとまりなし!」と思われている

 ことと思います。

 なにせ今回は、設計者の視点らしきものが見当たりません

 ので、ここまでお読みいただいた方には感謝・感謝です。

 ただ、思ったことは書いてみる精神のメルマガですので

 お許しください。

 次回は設計者視点に戻ります・・。

コラム | by muranishi | comments(0)

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