そういえばそんなこと、あったね~。
と、数年後に思い出せるように書いておこうと思う。
最近何かと話題の五輪関係のニュース。
ひとつは主に大幅なコストオーバーが原因となり白紙撤回された新国立競技場。
もうひとつは主に模倣・盗用疑惑が原因となり白紙撤回された五輪エンブレム。
皆さんそれぞれ思うところがあると思う。賛成・反対は立場や経験などによって
ものの見方が変わるので、ここで賛成だ反対だは述べない。
ただ、新国立問題はあのデザインで予定コストに収まっていれば問題ではなく
エンブレム問題は過去作品も含めて疑惑がなければ問題にはなっていなかった筈だ。
原因はそれぞれだが、この問題を見ていて思ったことがひとつ。
なぜ皆に平等にチャンスを与えなかったのか?ということである。
前者は「世界中の建築家から案を募る」と謳っていた割には、過去に相当規模の設計を
手掛けた経験があるもの。かつ主要コンペでの受賞経験者。などとなっており。
後者も過去の主要コンペで2回以上の受賞経験者が参加条件。とされていた。
これでは若い人はもちろん、辛酸を舐めてきた実務者達は外から成り行きを眺めるしか
ない。国家的なイベントにも関わらず。
参加条件を設定した側にも理屈はある。時間がない。失敗は許されない。などなど。
ところが、結果、時間はなくなり、大失敗に至った。
一方で、実は誰にも平等にチャンスはある。相応規模の設計を手掛ける努力や国際的
コンペを受賞する努力を続けていれば、いつの日か何かのコンペで「参加資格」を得ら
れる日が来るかもしれない。そのチャンスはいつ訪れるのか、誰にも分からない。
だから日ごろの努力が物を言うのかもしれない。
エンブレム問題などを通して感じたことである。
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