■昨日は、90年前に関東大震災が起きた日。防災の日でした。
京都の青少年科学センターで地震体験をして来ましたが、
改めて、地震の怖さと備えの大切さを認識しました。
全国各地でも様々な防災訓練が実施されたと思いますが
年々参加者も増えているそうです。
それほど皆さんの危機意識が高くなっているのだと感じます。
私も今一度、震災時の家族の集合場所を確認しておきたいと
思っています。
というわけで、今回はそのようなお話です。
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■スロークエイク
『スロークエイク』という言葉をご存知だろうか?
私は昨日知った。NHKスペシャルの『メガクエイク』という番組で。
主な地震の原因は、下部の大陸プレートが上部の大陸プレート
に潜り込み、上のプレートが限界に達して元に戻ろうとする時
に振動を伴うこととされている。
激しく元に戻るほど、震度は大きくなり、大地震につながる。
ゆるりゆるりと戻ってくれれば、体で感じないほどの揺れにな
るので、我々人間にとってみれば、ありがたい。
このゆるりゆるりと戻る現象を『スロークエイク』と呼ぶ。
以前からこの現象は研究者の間で知られており、プレート間に
溜まったエネルギーをゆっくりと放出してくれているのだから、
危険視はされていなかった。
この現象は、場所により半年や3ヶ月ごとなど定期的に起こっ
ており、概ね3週間程度の長期にわたって揺れ続けている。体
では感じないため、そんなに揺れ続けていても一般人は誰も知
らない。このようなデータの蓄積は過去10年分ほど溜まって
いるらしい。研究者は東大の教授をはじめ、全国に散らばって
いる。
安全と思われていた『スロークエイク』。ところが、3.11の東
北地方太平洋沖大地震の直前に起きていたことが判っている。
いつもとは違った周期、期間で。
昨年9月。アメリカの西海岸シアトル沖でも、通常の倍以上の
範囲(600Km)に渡ってスロークエイクが確認され、大震
災に備えるよう報じられていたそうである。結局、大地震は起
きることなく終息したのだが、世界の研究者達もこの現象の注
目度が高まっているそうである。
現在日本で最も危ぶまれている大地震の一つが、「南海トラフ」
と呼ばれる紀伊半島沖を震源とする地震である。スロークエイ
クは南西諸島~九州宮崎沖~四国の真下~三重~静岡伊豆半島
に亘って広く観測されている。
今、スロークエイクが不規則に動き出した時、大地震が起きる
予兆ではないか?とされている。地震の予知を実施することは
科学的に非常に難しい。しかし、その困難に立ち向かっている
研究者が多くいることは頼もしいし、ありがたい。
このスロークエイクこそが、大地震を知らせるサインであれば、
多くの人命が救われると思う。
そして建築も、人命を救う使命を担っている。ということを再
認識した次第である。
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■編集後記
先月。確か8月8日の午後5時頃、打合せの帰りで渋滞の高速
道路を運転中に、ラジオからの緊急地震速報と共に携帯電話の
緊急地震速報が鳴り出しました。
ついに来るのか?!と思いましたが、結局は誤報に終わり
安心したことを覚えています。
あの独特の音はいつ聞いても心地のよいものではありません。
一体誰が作曲(?)したのでしょうか。
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地震、雷、火事、親父。
そんな親父になりたい。あ、うそ。
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