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13.09.02 Monday

スロークエイク

■昨日は、90年前に関東大震災が起きた日。防災の日でした。

京都の青少年科学センターで地震体験をして来ましたが、

改めて、地震の怖さと備えの大切さを認識しました。

全国各地でも様々な防災訓練が実施されたと思いますが

年々参加者も増えているそうです。

それほど皆さんの危機意識が高くなっているのだと感じます。

私も今一度、震災時の家族の集合場所を確認しておきたいと

思っています。

というわけで、今回はそのようなお話です。

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■スロークエイク

『スロークエイク』という言葉をご存知だろうか?

私は昨日知った。NHKスペシャルの『メガクエイク』という番組で。

主な地震の原因は、下部の大陸プレートが上部の大陸プレート

に潜り込み、上のプレートが限界に達して元に戻ろうとする時

に振動を伴うこととされている。

激しく元に戻るほど、震度は大きくなり、大地震につながる。

ゆるりゆるりと戻ってくれれば、体で感じないほどの揺れにな

るので、我々人間にとってみれば、ありがたい。

このゆるりゆるりと戻る現象を『スロークエイク』と呼ぶ。

以前からこの現象は研究者の間で知られており、プレート間に

溜まったエネルギーをゆっくりと放出してくれているのだから、

危険視はされていなかった。

この現象は、場所により半年や3ヶ月ごとなど定期的に起こっ

ており、概ね3週間程度の長期にわたって揺れ続けている。体

では感じないため、そんなに揺れ続けていても一般人は誰も知

らない。このようなデータの蓄積は過去10年分ほど溜まって

いるらしい。研究者は東大の教授をはじめ、全国に散らばって

いる。

安全と思われていた『スロークエイク』。ところが、3.11の東

北地方太平洋沖大地震の直前に起きていたことが判っている。

いつもとは違った周期、期間で。

昨年9月。アメリカの西海岸シアトル沖でも、通常の倍以上の

範囲(600Km)に渡ってスロークエイクが確認され、大震

災に備えるよう報じられていたそうである。結局、大地震は起

きることなく終息したのだが、世界の研究者達もこの現象の注

目度が高まっているそうである。

現在日本で最も危ぶまれている大地震の一つが、「南海トラフ」

と呼ばれる紀伊半島沖を震源とする地震である。スロークエイ

クは南西諸島~九州宮崎沖~四国の真下~三重~静岡伊豆半島

に亘って広く観測されている。

今、スロークエイクが不規則に動き出した時、大地震が起きる

予兆ではないか?とされている。地震の予知を実施することは

科学的に非常に難しい。しかし、その困難に立ち向かっている

研究者が多くいることは頼もしいし、ありがたい。

このスロークエイクこそが、大地震を知らせるサインであれば、

多くの人命が救われると思う。

そして建築も、人命を救う使命を担っている。ということを再

認識した次第である。

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■編集後記

先月。確か8月8日の午後5時頃、打合せの帰りで渋滞の高速

道路を運転中に、ラジオからの緊急地震速報と共に携帯電話の

緊急地震速報が鳴り出しました。

ついに来るのか?!と思いましたが、結局は誤報に終わり

安心したことを覚えています。

あの独特の音はいつ聞いても心地のよいものではありません。

一体誰が作曲(?)したのでしょうか。

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地震、雷、火事、親父。

そんな親父になりたい。あ、うそ。

コラム | by muranishi | comments(0)

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