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11.11.25 Friday

空想的な建築のはなし~その2~

■あなたが子供の頃思い描いていた「未来」。それはどんな

 風景を伴っていましたか?

 あなたが今現在思い描いている「未来」。それはどんな風景

 を伴っていますか?

 過去に思い描いていた未来の風景と、現在。そこには隔たり

 があることと思います。到達できていない隔たり。若しくは

 とっくに到達してしまった隔たり。

 未来は未来的なのでしょうか?それとも実はそれほどでも

 ないのでしょうか?

 そんなことを考えつつ、今回のコラムと参りましょう。

 それではどうぞおたのしみください。
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■空想的な建築のはなし~その2~

 次世代のヒトが考える住居を考えてみる。

 いきなり「次世代のヒト」と言われても困惑する方もいると思
 うが、困惑された方は前回のコラムをお読み頂きたい。
 (もっと困惑する可能性もあるのだが・・)

 「次世代のヒト」の定義は難しいが、とりあえず現生人類が不
 可能としている領域をいともたやすく乗越える知能・知性・倫
 理観・道徳観などを有していると仮定する。

 要は私達人類が理解不可能なほどに優れていると仮定する。

 平たく言えば、現生人類とチンパンジー位の差があるとする。

 そんな状態での話しなので、現代地球には全くもって関係のな
 い話しになることは避けられない。

 それから、ただのヒト(即ち、私)が考える次世代のヒトの考
 えなので、結果的に「ただのヒト」の思考の羅列になることも
 お許しいただきたい。

 では、はじめてみる。

 まず、次世代のヒトが住宅を考える前に行なうであろうことは、
 色々あると思うが、次の点が挙げられる。
 ちなみに大前提として「地球に住み続ける」という大枠は設け
 ておきたい。

 1.地球温暖化の停止
 このままでは、確実に住み難い環境になるので、まずは良好な
 地球環境を取り戻そうとするに違いない。優れたエアコンや断
 熱材などを開発することに注力するのではなく、外部環境を過
 ごし易い環境に戻すことに注力する感じ。シェルター化(高気
 密・高断熱化)による住環境の確保でなく、地球環境そのもの
 の回復。

 2.核をはじめとする兵器の廃棄
 同じ種族(人間)にダメージを与えるためだけに存在する兵器
 には何の意味もないばかりか、このままでは、オチオチと安心
 して生活など出来ないので、まずは安全・安心を確保するため
 に、全ての兵器を廃棄する。過去20万年にわたり、様々な兵
 器が必要だった人類とは、倫理観が飛躍的に優っているので、
 兵器がなくなっても全く問題ない。

 3.地震との決別
 地球が保有しているシステムそのものを変えるまでには至らな
 いだろう。なので、地震を無くすことは流石に不可能かもしれ
 ない。けれども、前もって発生を予測することは可能になるだ
 ろう。そして、地面と接している限り被害を被るのは避けられ
 ないので、地面と分離する建て方が標準となる。免震をさらに
 進めた感じ。地面が揺れても、力が建物に伝わらなければ、建
 物は壊れない。壊れようがない。地震でヒトが亡くなるわけで
 はない。地震による建物被害やその後の火事・津波などがヒト
 の命を奪うことを考えなければいけない。

 4.エネルギーの確保
 温暖化物質や人体に有害な物質を出すことなく、安全・安心な
 エネルギーを手に入れようとする。太陽光・風・潮流・地熱・
 水力・宇宙太陽光・磁力・道路蓄熱など現生人類が取り入れよ
 うとしたものも認めつつ、「電気エネルギー」という概念を凌
 駕するエネルギー(的なもの)の確保。それと並行して僅かの
 エネルギーで動き続けるシステムの構築。超電導のように。い
 や、超電導を遥かに凌ぐように。さらに、エネルギーの創り方
 だけでなく、エネルギーの送り方、蓄え方を進歩させる。

 5.自然との共生
 上述の3番目とも重複するが、自然の脅威を力ずくでねじ伏せ
 るのではなく、受け流す感じ。柳に風の如く。決して自然に勝
 とうとしない姿勢。ましてや自然を破壊しない。自然とは、森
 や川などだけでなく、昆虫や動植物も含めたもの。自然を畏れ、
 敬い、共存しようとする姿勢。その姿勢があって初めて共生で
 きる。

 6.インフラの整理
 インフラとは社会システムの基盤施設。現代で言えば「上下水
 道」「道路」「鉄道」「河川」「港湾」「空港」さらに「情報
 通信網」「電線」なども入るだろう。これらを「整備」すると
 いうよりは「整理」する必要がある。本当に必要なものを選別
 し、スマートにまとめる。現代でも良いインフラには人が集ま
 る。現生人類も次世代のヒトも「心地良い」と感じる方向性は
 きっと同じだと思う。

 さて、やるべきことは他にも一杯あるだろうが、この辺にして
 おく。

 では次世代のヒトが求める住宅像とは一体どんなものだろうか。
 2項対立的に箇条書きしてみる。

 1.自然派か人工派か
 2.複雑系かシンプル系か
 3.高層派か低層派か
 4.独立系か集合系か
 5.空中系か地中系か
 6.固定系か移動系か

 若干意味不明である。なので次回、それぞれの中身について書
 いてみたい。
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■編集後記

 私が幼い頃思い描いていた「未来の風景」とは、超高層ビルの
 
 乱立する世界でした。まさに現在のドバイのような感じ。

 その良し悪しは別にしまして、その風景は既に実現化されてし

 まっています。

 私が現在思い描いている「未来の風景」。それをまさに次回の

 コラムで書いて見たいと思います。

 実現されるのかされないのかは、あまり重要ではありません。

 ただ、今すぐ実現出来てしまわないようなものの方が楽しいと
 
 思っています。
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 明日も未来。
 1000年後も未来。

コラム | by muranishi | comments(0)

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