-序-
大久保駅前に森をつくろうと思う。
様々な店舗が密度高く建ち並ぶ国道沿い。
「東京には空がない」といつか智恵子の抱いた印象が街並みにオーバーラップする。
息が、詰まりそうだ。
空が見たい。緑が見たい。自然が見たい。
だからぼくたちは、大久保駅前に森をつくりたい。
-破-
日本には三名園と呼ばれる庭園があります。偕楽園。後楽園。兼六園。
日本庭園に限らず、庭には人々を惹きつける力があります。
それは、木々の緑や木陰、木漏れ日や紅葉、せせらぎや土の匂いなど五感を心地良く
刺激してくれる自然の力を宿しているからだと思います。
この地に創造するのは「庭」を冠に宿す空間です。そう、「森」への想いも託しつつ。
-急-
フランスやスイスにおける、基礎自治体の最小単位を「コミューン」と呼びます。
庭の散策や休息など自由な往来を許容することで生まれる人々の集まりが、この地域
のコミューンとなり、賑わいを生み出していく核となります。
昔はそこかしこにあったそんな「地域の庭」が増えると、きっと100年後の京都も
またたのしいと考えます。
ブランドの名は“THE GARDEN COMMUNE”
そろそろ森をつくろうと思う。
・・・この建築物の設計は京都で活動する五組の建築家集団『京都2111』による共同設計です。
工事中の様子はコチラから御覧いただけます。
主要用途:飲食店、集合住宅
敷地面積:2999.67㎡ / 建築面積:1518.63㎡/ 述床面積:4043.33㎡ / 規模:地上5階建
主体構造:鉄骨造