透析機能を有する医院の改修です。
主な設計対象範囲は、外壁。そして内部のロビーやトイレなどでした。
一回の透析に要する時間は概ね3時間~4時間に及びます。
その間、患者さんはベッドに横たわり、治療を受けることとなります。
ほぼ半日に及ぶ透析治療は、多くの患者さんにとって決して楽なものでは
ありません。
私達は、そんな患者さんに設計の立場から何か出来ないか?と考えました。
ポイントは長時間同じ場所(ベッド)に居続けること。
その時間を少しでも楽しめないか?というものでした。
そして辿りついたのは、桜の花びらで模られたパネルを外壁に施し、
光と影の移ろい・季節の移ろい・天候の移ろいを身近に感じられる
空間を提供することで、普段はあまり気にしない環境の変化を楽し
める時間を持ってもらおうと思いました。
吉野の桜のほど近くにあるこの病院には、いろんなところに桜の花びら
が舞っています。
尚、この設計・監理は河原泰建築研究室との共同設計です。
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