NO1
9.9m角の平面で構成された平屋建ての住宅。建物中央には2.7m角の中庭を配しています。外観は黒を基調とした杉目板貼り。内部は白を基調としたモダンシンプルな和の空間が広がります。左手に見える既存ガレージ部分には、建物本体と同じ杉板を施しました。
NO2
黒と白のコントラストで構成された外観。シンプルな外観構成でありながら、街並みに融け込む落着いた表情を持っています。
NO3
東側にはワンポイント的に縦格子を用いています。縦格子の奥にはデッキを介して寝室・中庭が広がります。縦格子があるため、時候の良い時、就寝時には寝室の窓を開放することも可能です。
NO4
格子戸を開けると目に飛び込んでくるのは「地窓」により一続きとなった中庭です。扉を開けた時にも地窓を介して中庭と繋げることで、空間に広がりをもたらします。玄関奥、右手に見えるのはリビング空間への扉。この扉にも地窓が施されています。同じく空間に視覚的広がりを生み出す工夫です。
NO5
リビング中央に置かれたアイランドキッチン。キッチンに立った時も、既存の庭を眺めながら炊事を愉しめる空間です。右手奥の扉は、造り付けの「食器・家電収納庫」です。壁面と一体感を持たせつつも、空間のワンポイントとなるよう設計しました。その奥に見えるのが中庭です。中庭は居室の北側に位置していますが、光が拡散し、居室に充分な明るさを供給しています。
NO6
リビング・和室空間を南側・既存庭に面して配しています。部屋中に明るい陽射しと風が舞い込む贅沢な空間構成となっています。既存庭は以前の建物の記憶として残し、その風景が新たな家の一部となっていくことを目指しています。天井材にはヨシベニア、壁面には漆喰を施し、自然素材に包まれた温もりある空間となっています。
NO7
窓には引き込み式の雪見障子を配し、視線を軽く遮ることも可能です。障子の開閉や雪見障子の上げ下げにより、空間の印象が変わります。一つの空間でありながら、様々な表情を見せます。和室~リビングの欄間部分はガラスとしています。これにより、天井面が繋がり、空間に広がりを持たせています。リビング23帖。和室10帖という大空間です。
NO8
建物中央に設けられた中庭。中庭に面した窓を開放することで、建物内部を風が吹き抜けると共に、太陽の光が舞い込みます。時間の移ろいや天候、季節の移ろいも感じられる空間です。壁面を白色とすることで、太陽光を反射・拡散させ、中庭に面した各室に明るさをもたらします。
NO9
寝室に面するデッキ部分から中庭方向を見た写真です。太鼓貼りの障子により、廊下と仕切られた寝室。東にデッキ、西に中庭が配され、風の抜ける造りとしています。内に居ながらも、外を感じることができる空間です。
NO10
「晒し竹」と「黒のジュラクタイル」で構成された空間。この建物全体に流れる「和」の雰囲気を大切にした結果、生まれたトイレ空間です。
NO11
夜には暖色系の光が所々から漏れ、温もりある雰囲気を醸し出します。
和モダンの雰囲気漂う四日市市に建つ住宅の設計事例です。
素材感にこだわった住宅でもあります。
敷地面積:251.23㎡(76.00坪)
延床面積: 96.39㎡(29.16坪)
構造規模:地上1階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社安井工務店