お寺が好き。あの内部と外部が曖昧な感じが好き。落着く感じも好き。
ご主人のご要望です。
吹抜けが欲しい。収納は必要以上に欲しい。家族が自然とリビングに
集まる家にしたい。
こちらは奥様のご要望。
そしてそんなご要望をまとめたのが、精華町に建つこの住宅です。
最初に浮かんできたのは、プランではなく、そのファサード(外観・立面)。
自分でもなぜかはわかりませんが、この敷地の持つ「南北に長い」という
特長を視覚的にも強調したかったから、なのかもしれません。
結果的にこの住宅は上から見るとT字型をしていますが、そういえば、四角
いカタチのプランも描いてみました。
描いて見ると「それはない」というのがよく分かります。
やはり、その土地土地でしっくりくるカタチというのがあるようです。
この住宅、内部は黒と白で構成されています。
最初に床と天井を黒くするご提案をした時、本当に大丈夫??
という顔をされました。
しかし、実際に出来上がった空間を初めて目にされたとき
「感動した!」とのお言葉を頂き、妥協しなくて良かったと思いました。
私達設計者がご提案する内容は、配色やインテリアも含め、あまり普通
ではない時が、たま~にあります。
しかし、それは結構「うまくいく」という確信があったりします。
無責任なご提案はできませんので。
この住宅も外部とどうつなげるかをテーマにした住宅となっています。
住宅における外部空間は内部空間と同じくらい重要だと思います。
敷地面積:224.94㎡(68.04坪)
延床面積:109.23㎡(33.04坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:有限会社西公路建築設計事務所
施工会社:株式会社大仙工務店