四戸の長屋型住宅です。
それぞれの住戸に「昭和庵」「禅静苑」「現代居」「未来和緻」と名付け、
日本の昔ながらの”侘び寂び”と現代の”進歩・ハイテクノロジー”を表現した空間で構成されています。
外壁は全面焼杉板張りの黒をまとったいかつい表情ですが、
京都の景観条例に従い、庇の深い凛とした”和風”の佇まいをしています。
左大文字、金閣寺を近くに、京都市内を一望でき、周囲の木々を借景とし、さらには本格的な日本庭園を造園することで、
常に四季を感じられるすばらしい環境下に建っています。
そんな急斜面地に建つこの建物は、例外に漏れることなく設計や法規、工事、費用にと多くの難題に阻まれて何度も挫折を味わいました。
多大な時間と労力を掛けてようやく土地探しから3年強の時間を有して無事に竣工することができました。
お施主様の忍耐力と常に前を向く姿勢に何度も救われました。
また多くの工事関係者の方々のご協力なくしては決して実現することができませんでした。
この場をお借りして、皆様に御礼申し上げます。
敷地面積 429.22㎡
延床面積 404.20㎡
構造規模 RC造3階建
施工会社 株式会社あめりか屋(協力 株式会社仲川工務店)
構造設計 ライン設計室
造園工事 大平造園