異彩を放つ黒い塊。
それがこの住宅の印象かもしれません。
しかし中はもっと凄いことになっています。
ガラスで構成された階段。真上から降り注ぐ光。
きっとここを訪れた人は度肝を抜かれることでしょう。
しかし、それらには理由があります。
ガラスの階段と天窓は、地階となるエントランス空間
まで光を届けるため。
黒い塊に見えるのは、実は左官のコテを残した風合い
のある仕上げであり、前面に植えられる植栽をキレイ
に見せる効果も持っています。
2階の天井高さは約3.5m。そこに設けられたハイサイド
ライト(高窓)からは、空(雲)のみが見えるという
仕掛けが施されています。
そして、夜にはそこから温かな光が漏れるという構成。
暗闇に黒い塊は溶け込み、光だけが浮かび上がる感じ。
8.1mの正方形の中に詰め込まれた宇宙。
空を強く意識した住宅でもあります。
箕面市内で設計させて頂いた住宅の事例です。
敷地面積:248.46㎡(75.16坪)
延床面積:187.27㎡(56.65坪)
構造規模:地下1階/RC造 地上2階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社高階