敷地は京都市内、北野天満宮に程近い住宅地です。
ご要望は大きく2つ。
吹抜けを有する南欧風の可愛らしい住宅であること。
可能な限りローコストを目指した設計とすること。
敷地は道路面から約700mm上がった盛土で形成されていました。
この段差を如何に有効利用するか。
そして南に面した敷地であることを如何に活用するかを考えました。
南には大きな窓を設けたい。しかし道路からの視線が気になる。
この2つを矛盾なく解決する方法を突き詰めていった末に辿り着いた
のは、南に吹抜けを配して、2階に設けた大開口から陽射しを奥に迄
届かせつつ、1階の開口は目線が気にならない高さにまで持ち上げる
といった設計でした。
風の通りと、北側隣家への陽射しを考慮し、敷地の北東角には坪庭を
配置し、建物全体に光と風を行渡らせる構成としています。
シンプルな構成の中に外部とつながる仕掛けを施すことで、敷地の持
つポテンシャルを最大限にまで高め、お互いの気配が伝わる住宅が完
成しました。
敷地面積:95.67㎡(28.94坪)
延床面積:99.92㎡(30.22坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社角三建設
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