敷地は眼下に神戸の夜景を臨む西宮・目神山の頂き。
敷地の多くが、おおきな岩で占拠されるという特殊な土地。
その山の勾配に沿うように、この住宅は設計されました。
内部構成は完全なスキップフロア。
建物自体の巾は凡そ3.6mですが、視界が遠くの港まで開けて
いるため、狭さは全く感じません。
その空間の広さは外部との関係によって大きく印象が変わる
ということを実証してくれる住宅です。
また、スキップフロアという構成も手伝って、空間相互を
結ぶ視線が錯綜し、より広く感じることができています。
神戸の夜景は誰のものでもありませんが、ここから眺めると
まるで自分のもののように錯覚してしまいます。