築100年近くのお屋敷を建て替える計画。
庭の木々を出来る限り残し、代々受け継がれてきた空間に敬意を払いつつ
計画案はスタート致しました。
旧玄関前に在った立派な楓を移植し、新玄関を異なる角度から彩って貰う
配置としました。庭木の他、庭石や灯篭なども新たな居場所を造園屋さんと
相談しつつ、和室や応接室から見渡せる枯山水の庭に仕上げています。
アプローチには庵治石の大判敷石を贅沢に使い、訪れる人々を寛ぎ空間へと
誘う外部空間を演出しています。
屋内に一歩足を踏み入れると、そこには木や土などの自然素材で構成された
迎えの間が広がり、プライベートとパブリック空間を融合する場ともなって
います。来客へのもてなしと家人の生活のしやすさを両立するために
それぞれが屋外との繋がりを持ち、光や風が舞い込むことを基本とした
空間構成となっています。
家の色々な場所に色々な居場所がある、心地よい空間が出来上がりました。
敷地面積:610.41㎡(184.64坪)
延床面積:299.58㎡(90.62坪)
構造規模:地上2階/木造
施工会社:株式会社あめりか屋