設計を依頼したいので、一度自宅の方に来てください。
そんな留守電がある日、当工房の電話に入っていました。
そして最初の打合わせで、なぜか恐る恐る差し出された
敷地の地図を見せていただくと・・・
なんと、当工房から歩いて数秒の位置!
これには驚きました。
その時住まわれていたのは、当工房から自転車で15分程度
の京都市内のマンションでしたので、まさかまさかという感じ
で設計のスタートをきりました。
京都特有の土地形状。間口が狭くて奥行きの広い土地。
施したのは、京町家の知恵に倣った坪庭。
そして通りに面した部分には、格子。
しかし、少しアレンジを加えています。
通常は縦格子ですが、今回は横格子(ルーバー)。
それは、通りから見上げても室内と視線が干渉しない
ため。
さらにルーバーから空中の空間を設け、バルコニーを
設けた先に居室を配しています。
通りからの視線を遮りつつ、開放的にするための工夫
です。
このシンプルなカタチをした住宅、毎日見ています。
当工房から見えますので・・。
自分が設計した住宅を毎日見れるという幸せなオマケ
がついていました。
敷地面積:145.00㎡(43.86坪)
延床面積:243.02㎡(73.51坪)
構造規模:地上3階/RC造
構造設計:高畑建築構造設計事務所
施工会社:株式会社DAC