空間工房 一級建築事務所

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京都市T邸

NO1
丘陵地の中腹、京都市の閑静な住宅街に建つ住宅の設計事例です。正面ゲートの開口部から垣間見えるのが、住宅本体。外観は全てシルバー色のガルバリウムによって構成され、シンプル且つシャープな印象を与えています。ゲート左手にはワンポイントとして、オレンジの玄関ガラス扉が設けられています。この「オレンジ」は内部でも用いられ、一つのテーマカラーともなっています。

NO2
白漆喰と濃茶色の木で構成されたホール。木製パネルで構成されたゲートの連なりが、空間に奥行感とリズムを生み出します。このホールは建物のほぼ中央に位置し、左右に部屋が配置されています。通常は廊下となる部分ですが、敢えて巾にゆとりを持たせることで、魅せる空間に仕上げています。上部には間接照明も施され、落着きと雰囲気のある空間を創出しました。

NO3
最高天井高さ3500mmを有するリビング。天井にはグレー色の布クロス、壁には味わいある白漆喰が用いられています。奥に見えるのは、階段室とダイニング空間、そして上部にロフト。全てガラスの間仕切りによって仕切られ、視線を通すことで、一つの大きな空間として見せています。外部からの光も供給され、実面積以上に広く感じられます。左手壁に見えるオレンジの光はトイレとの境に設けられたガラスブロックです。

NO4
照明を絞った状態のダイニングスペース。リビングとは、大型のガラス戸によって仕切ることが可能です。天井高は約2100mm。リビングとの天井高さのギャップが面白い空間です。左手には、オープンキッチンが繋がり、キッチン部分はビビッドなオレンジ色が配色された驚きの空間です。全体としては、レストランバーのような大人の雰囲気漂う空間となっています。

NO5
明るくライトアップした状態のリビングをロフトから見下ろしたところです。右手にはガラスで間仕切られた階段室が見えます。色々なレベルから空間を体感できることも、この住宅の一つの面白さです。

NO6
全体にシックで落着きのある主寝室。ベッド部分は一部、床を上げ、空間に変化を持たせています。正面壁ヘッドボード部分には、木の腰壁と白色モザイクタイルを施しました。ホテルライクな空間を演出し、10帖という広さを持たせることで、セカンドリビング・ナイトリビング的要素も備えています。

NO7
リビングに隣接して設けられたサンルーム。フルオープンサッシで繋がる外部には奥行6mを超えるデッキスペースが広がります。気候の良い日には、デッキで屋外パーティをされる予定です。デッキからは、京都の山並みが臨める贅沢な空間です。壁には外壁同様に角波ガルバリウムを施すことで、内部と外部の境界を曖昧にしています。

NO8
一つのテーマカラーである「オレンジ」に包まれた2階トイレスペース。白い陶器類とのコントラストが印象的です。当初は妖艶な雰囲気を意図していましたが、意外と爽やかな空間に仕上がりました。外に見えるのはサンルーム。

NO9
白と青で統一された爽やかな1階トイレスペース。腰壁には青のモザイクタイルを貼っています。写真では分かり難いですが、腰壁上部のクロスや扉にも細かいモザイク柄が施され、凝った仕上げとなっています。

NO10
黒タイルで統一された水廻り空間。外部にはバスコートが繋がります。浴室と洗面はガラスにより仕切られ、空間に広がりを持たせています。大型犬を飼われるため、外部から直接出入できるようにしました。

NO11
正面ゲートの奥には、住宅へのアプローチと2台分の駐車スペースが設けられています。ゲートには「迎え入れる」という意味合いの他に、「内部のプライバシーを守る」、右上部に開いた開口部を額縁として「住宅を見せる」といった要素も持たせています。ゲートに隠された内部に広がる空間と外観とのギャップもまた、この住宅の一つの楽しみでもあります。

敷地面積:162.14㎡(49.05坪)
延床面積: 96.84㎡(29.29坪)
構造規模:地上2階/鉄骨造
構造設計:有限会社西公路建築設計事務所
施工会社:株式会社高階

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