空間工房 一級建築事務所

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建築中

壁や天井のボード下地が着々と施工されております。

電気の配線関係も進められ、メイン空間に使われる

木の数々も搬入され始めました。

本日は、木の現物を確認しながら設置する方向や

使用する部位、見せたい木目の場所などをお施主様と

共に検討致しました。

杉や松といった和の趣を演出する無垢の木をふんだんに

使った空間が生まれる始まりの瞬間でもあります。

京都市TT邸リノベ<竣工> | by muranishi | comments(0)

築100年近くの京町家。

積み重ねてきた歴史に敬意を払いつつ、火袋や既存建具など

残すところは残しながら、新築では叶わない趣ある空間を

望まれての計画でした。

土の味わい深い表情。木が持つ温もり。光を和らげる和紙。

鼻孔をくすぐる畳の香り。などなど。自然の素材が五感に

優しく語り掛けてくるかのような空間。

元々は火袋だったエリアも残しつつ、天窓からの光を

下階に届ける存在に機能を変換したり。

既存天井を外すと現れた梁たちを表舞台に出したり。

奥にある坪庭を格子越しに見せることで奥行きを演出したり。

町家特有の奥に細長い住空間という特長を出来る限り活かした

空間へと再構成致しました。

新しく張った杉のフローリングも、お施主様ご家族の

皆さまの手で古色に仕上げられ、グッと落ち着きのある

空間に変化いたしました。

照明器具の数々も空間の風合いを損なわないように

慎重に選定し、煌々と明るい空間ではなく、しっとりと

照度を落とした空間としました。

奥にあった坪庭は一旦整地した上で、新たに一本の木を

植え、砂利を敷き、既存の石や手水鉢を配し、下草を

植えることで、見事に生まれ変わりました。

濡縁に座って庭をボーっと眺める。

寝転がって庭を見ながらうたた寝をする。

手水鉢のメダカに餌をやる。。

いろんな生活シーンに潤いをもたらしてくれると思います。

2階の和室・座敷は壁と建具をキレイにしただけですが

元が良かったので、凄く良い和室になりました。

竹で編まれた下地窓から入る光、違い棚、床の間、縁側

欄間障子といった昔ながらの和室は、今では貴重な空間

とも言えます。

そしてお施主様こだわりの丸太の梁。

天井を解体しますと現れた丸太を是非とも化粧現しと

したい。というご要望の下、その梁には一切手を加える

ことなく、最も美しく見せるように、間接照明や天井の

仕上げなどを考えました。

押入部分には古建具を設置。窓はペアガラスに入替え

ましたが、その外部には格子をあしらい、風情ある空間に

仕上がりました。

お施主様とお出会いしてからほぼ丸一年が経過しようと

しております。

O様、長らくお待たせ致しました。

是非この古くて新しい空間で生活を満喫してください。

また数か月後、竣工写真の撮影に寄せて頂きます。

それでは、これからも末永いお付き合いの程、よろしく

おねがい申し上げます。

ご竣工、おめでとうございます!

京都市O邸リノベ<竣工> | by muranishi | comments(0)

サッシが設置されまして、徐々に雨仕舞いが成されて

いっております。

写真はリビングの大開口を見たところ。

大開口部分は木製建具を設置します。

木製建具は傷や汚れが付かないように、工事の終盤に

設置されますので、しばらくこの光景が続きます。

本日は、上棟式の時点で決定した外壁色にて左官の塗り

パターンをサンプルを交えて検討致しました。

和の風合いを出しつつ、深みを感じる仕上げパターン

にて決定致しました。

完成形を目にするのはまだまだ先ですが、良い表情に

なると思います。

京都市KK邸<竣工> | by muranishi | comments(0)
22.05.25 Wednesday

仕上げを検討

玄関脇の格子が設置されておりました。

格子の材種やサイズ、ピッチにより、華奢な印象になったり

ごつい印象になったりしますので、その辺りは慎重に決めて

おります。

横桟の位置なども隣接する建具との関係を考えつつ

全体に野暮ったくならないバランスで整えていくことが

大切と考えております。

室内では天井下地の野縁が組まれ、空間のボリュームが

徐々にハッキリして参りました。

ここにボードを貼って、仕上げをしますと完成となります。

仕上色や質感の違いにより、同じ空間ボリュームでも

広さや落ち着き感の印象は左右されますので、仕上げは

重要です。

今回は、趣味で創られた陶芸作品や流木アート作品を

並べられることを考慮し、それら作品の邪魔にならない

主張しすぎず上品な色合いを選定致しました。

さて、どのように仕上がりますでしょうか。

どうぞお楽しみに。

建築中 | by muranishi | comments(0)
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