庭のメインとなります南側の茶庭作庭作業が終盤を迎えております。
御所にも敷かれている少し黒っぽい砂利が敷かれまして、良い表情と
なりました。
既存の蹲も組み直されまして、見違えるように良くなりました。
実はこの下には水琴窟が仕込まれております。
涼やかな音が耳も楽しませてくれる庭となりました。
約9か月にわたって行われてきた改修工事ですが、ようやく完成の運びとなりました。
F様、長い期間お待たせいたしましたが、完成おめでとうございます!!
そしてこれからも末永いお付き合いの程 宜しくお願い申し上げます。
本日はお施主様に京都までお越し頂きまして、造園のための植栽を選定
頂きました。
当初枝垂れ紅葉を予定しておりましたが、数が少なかったため今回は
イロハモミジといたしました。
庭石や沓脱石なども現物を確認しました。
これらがリビングから見える庭に配置されて参ります。
落ち着いた庭になりそうです。
手水鉢の堀込部分は土台を浮かせるカタチで基礎を形成していきます。
つまりはこのようなカタチ。
少しアクロバティックですが、現状の造園に影響を与えずに構造補強を
施すための策です。
応接廻りではインナーサッシを取り付けるための窓枠が施工中。
昨年の台風時には隙間風がひどかったとのことで、インナーサッシを設置して
台風などにも備えつつ、室内の温熱環境を整えていきます。
離れとして使われていたエリアは浴室と脱衣室のエリアへやり替え中。
8帖程の空間ですが、庭との関係性を持たせることで、視覚的に広がりの
ある空間へと変化させて参ります。
既存の門扉をやりかえまして、軒にも銅製の樋が取付けられました。
既存塀も左官にてキレイに仕上げられ、完成形を迎えております。
リビングの東側の空間も石・建仁寺垣・四ツ目垣・枝折戸・灯篭・枝垂れ紅葉・黒竹・白川砂利
といった素材が融合し、ひとつの庭を形成いたしました。
眼にも鮮やかな緑が心を潤してくれます。
バスコートの一部もバージョンアップされまして、蹲と木賊が施されました。
リビングの地窓からもバスコートが見えます。
この窓は空間に奥行を持たせてくれる重要な窓となっております。
茶庭は只今水琴窟の製作中でもう少し時間が掛かりますが
玄関の袖垣位置も微調整いたしまして、落着きと共に良い広がりを与えてくれそうです。
といった感じでほぼ完成を迎えつつありますが、最後まで慎重に空間を形成して
参りたいと思います。
« PREV td> |
|