京都市内のマンションのリノベーション工事がスタート致しました。
間取りを全面改訂いたしますので、まずは解体工事から着手。
既存の配管類のルートを確認しつつ、微調整を重ねていく必要がございますが
思い描いた空間を実現するべく、邁進して参りたいと思います。
フローリングや天井材、タイルなどの発注前の最終確認をお施主様と共に現地で行いました。
茶室の天井板を杉の無垢板に変更することが決定いたしましたのに伴い、それを取り巻く
各種仕上げ関係も少しずつ微調整を加えながら、全体の統一感を持たせていく作業でも
あります。
小さなピースで見るのと、仕上がりの大きな面積で見る印象は異なりますので、その辺りにも
注意しつつ、といった感じ。
現場の方は竿縁がついたり。。
リビング中央に設置予定の八角柱の加工が進められていたり。。
といった感じで徐々に変化しつつあります。
工務店さんの倉庫で確認しておりました桜の木が八角柱となって現場に
搬入されました。
背割りの面なども決めまして、あるべき場所へと移動。
無垢材の存在感が、空間の雰囲気を一気に引き締めてくれると思います。
そして茶室となる部屋では竿縁の仮置きが進められておりました。
仮置きですので、鴨居部分に置かれていますが、実際には廻り縁部分に設置されて
いきます。
上の写真では分かりにくいですが、材料は杉を猿頬加工したもの。
木の断面が猿の頬のようにくびれさせることで表情を和らげています。
これらも既製品ではないため、当然ですが全て大工さんの手仕事により
角材を加工頂いております。
次回伺う頃には天井板まで貼られているかどうか?といったところですが
徐々に変化しつつあります。
遠方にお住まいのため、本日は着工以降初めてお施主様に現場をご覧頂きました。
すっかり骨組みだけとなった姿に興味津々のご様子でした。
構造上どうしても動かせない柱や、間取り変更に伴い構造補強が進んでいる箇所など
ご説明いたしまして、内部の構造がどうのようになっているのかご覧頂きました。
新たに設けられた梁と既存の梁もボルトで緊結されていたりと、構造補強も
着々と進んでおります。
劇的な変化まではまだまだですが、構造や断熱など建物の基本性能となる部分の
作業中です。
見た目は地味ですが、大切な工程でもあります。
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